福島県を拠点にチェーン展開するシーフードレストラン「メヒコ」。看板メニューは「カニピラフ」で、その美味しさを思い出し、ときどき無性に食べたくなる忘れがたき一品です。
しかし、「メヒコ」の店舗数は多くなく、またあの絶品「カニピラフ」は高額でもあり、突如湧き起こる「カニピラフ食べたいモード」はいつも我慢するしかありませんでした。そこでこれまでに複数回、『クックパッド』やなどのさまざまなレシピを参考に「メヒコ」の「カニピラフ」の再現に挑戦してきました。
だいぶ近づいたと自負しているものの、意外と困るのが炊飯器問題。筆者は家庭、仕事場にそれぞれ1台ずつ炊飯器を持っていますが、一度「カニピラフ」を作ると、しばらく「連続カニピラフ食」が続くことになり、白米が食べられなくなるという足かせも起きていました。
「カニピラフ食べたい」「でも連続はさすがにちょっと」……このワガママな思いを解消させるためには、サブの炊飯器を2台以上持っておくべきだと考え、つい先日Amazonで発見した、わずか4780円の炊飯器を衝動的に購入しました。
ブランド名はCOMFEE’という聞き慣れないものですが、Amazonのレビューは1300を超え、おおむね高評価。これが本当に“使える”炊飯器なのであれば、今後の「カニピラフ」専用マシンにしたいところです。
この4780円の炊飯器が到着してすぐに、「カニピラフ」を実際に作ってみることにしました。
■24時間の炊飯予約&12時間の保温機能もある4780円の炊飯器
まずは4780円の炊飯器の中身を見てみましょう。電源、内釜、米用計量カップ、しゃもじなど、必要最低限のものが全て入っています。2合炊き仕様なので、かなり小ぶりで可愛らしく映りますが、一方で説明書を見ると搭載されたマイコンのおかげで24時間の炊飯予約、12時間の保温機能も付いているも。これで、本当に美味しいお米が炊けるのであれば、この上なくコストパフォーマンスに優れ、実用性にも富んだ炊飯器ではないかと、テンションが高まります。
■4780円の炊飯器で「カニピラフ」を作る!
というわけでさっそく「カニピラフ」を作ってみることにしました。筆者がこれまでに様々なレシピを参考に「メヒコ」再現に近づいたものが以下です。
<用意するもの(2合分)>
・紅ズワイガニ……1杯
・米……2合
・ピーマン……2個
・にんじん……2個
・コンソメ(粉末)……小2
・白ワイン……50cc
・バター……大1
・塩……適量
・コショウ……適量
・水……適量
<作り方>
(1)生の紅ズワイガニの場合は、大きめの鍋に、カニが逆さまになるように(甲羅が下側になるように)茹でる。茹でた後に、甲羅・脚を分解し、それぞれの身を取り分けておく。もちろん、甲羅の蟹味噌も別途とっておく
(2)米を洗い、ザルなどに入れ、水気を切った後、蟹の身と一緒に炊飯器へ。
(3)ピーマン、にんじんを適宜食べやすいサイズに切り、バター、コンソメ、塩、コショウと一緒に(2)の上に乗せ、ムラが出ぬようよく混ぜる。
(4)(1)で出た蟹味噌、白ワインを合わせる。これに加えて、通常の2合炊きよりもやや少なめになるように水を足し、最後に蟹の甲羅・脚を載せる。
(5)炊飯器のスイッチを押し、仕上がりを待つ。出来上がったところでいったん蟹の甲羅・脚を取り出し、ピラフをかき混ぜる。お皿にピラフを盛り付けた後、改めて蟹の甲羅・脚でデコレーションして完成
■水分量に対する正確なレスポンスを見せた4780円の炊飯器
4780円の炊飯器は2合炊きなので、炊飯中の蟹の甲羅・脚が内釜の中で結構パンパンでしたが、約30分ほどで炊き上がると、早くも「カニピラフ」のあの食欲をそそる香りが漂ってきました。
前述のレシピ(5)の通り、いったん蟹の甲羅・脚を取り出し、「カニピラフ」をお皿に盛り付けた後、再びその上に蟹の甲羅・脚をデコレーションしましたが、これがまたなかなかに贅沢に映るものです。
そして、肝心の味は……これが美味! まずお米の1粒1粒に、カニ+野菜の出汁や、バター、コンソメ、白ワインの風味がしっかりまとわりつき、風味高いピラフに仕上がっています。
また、レシピ(4)の通り、炊飯時の水量をやや少なめに設定したことで、お米が柔らかすぎない仕上がりになり、食感の良い「カニピラフ」に仕上がりました。
「メヒコ」と同等の味だ! ……とはまだまだ言えませんが、また一歩あの味に近づいたように感じてテンションが上がる筆者でした。
■「サブ炊飯器」としては十分すぎる4780円の炊飯器
また、こだわった水分量などに対し、そのままズバリのレスポンス良き炊飯をしてくれた4780円の炊飯器のポテンシャルもなかなかのもの。炊き上がりのお米に全くムラがなく、十分な炊飯力だと思いました。
冒頭で触れたような「炊飯器を2台持っておきたい」といった場合の、サブ炊飯器としてはまさにピッタリで、今回のような「カニピラフ」だけでなく「炊き込みご飯」や「おこわ」なども、この4780円の炊飯器で作ればその日の1食が充実するようにも思いました。
恐るべし、4780円の炊飯器のポテンシャル! 料理好きの方はぜひこの格安炊飯器をゲットして、日々の米料理にアクセントを加えてみてはいかがでしょうか。友人を招いての家飲み、家族の誕生日などでもこういったご飯を炊けば、そのテーブルがきっと華やかになるとも思いました。
<取材・文/松田義人(deco)>
松田義人|編集プロダクション・deco代表。趣味は旅行、酒、料理(調理・食べる)、キャンプ、温泉、クルマ・バイクなど。クルマ・バイクはちょっと足りないような小型のものが好き。台湾に詳しく『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)をはじめ著書多数
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/687612/
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