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【レビュー】USB-Cケーブル内蔵!CIOの大容量100W出力モバイルバッテリー

CIOから発売された、20,000mAhの大容量モバイルバッテリーSMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」を実際に使った印象をご紹介します。USB-Cケーブルを内蔵し、最大100ワットでの入出力が可能で、MacBook Proなども高速充電できます。さらに、充電状態を確認できるディスプレイも搭載しており、ガジェット好きをワクワクさせてくれます。

本記事には、メーカーから提供いただいたレビュー用の製品を使用しています。

20,000mAhの大容量、入出力とも100W、ケーブル内蔵

CIO(本社:大阪)から、2025年7月4日に発売された「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」は、以下の特徴を持つ、大容量で出力も入力もハイスピードなモバイルバッテリーです。

出力は、USB-C(内蔵ケーブルまたはポート)単体使用時で100ワット、USB-C x 2つ同時使用なら最大95ワット(65ワット+30ワットまたは45ワット+45ワット)、USB-Aと合わせて3つ同時使用だと最大85ワットとなります。

入力も100ワットの高速充電対応なので、100ワット以上の高速充電器を使えば、70分間でフル充電可能です。

本体のサイズと重量をチェック

パッケージには、「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」本体、取扱説明書、コンパクトさとケーブル内蔵を両立させた開発秘話の記されたリーフレット、製品保証を1年延長できる会員登録の案内などが入っています。

「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」の表面には、他のCIO製品と同様に、細かい凹凸のシボ加工が施されています。持ち歩いても傷がつきにくく、高級一眼レフカメラのような質感です。

「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」を手にしてみて、20,000mAhの大容量で、最大出力100ワットのモバイルバッテリーとしては非常にコンパクトだと感じました。

サイズは、縦149.5ミリ、幅68.5ミリで、縦横のサイズはiPhone16 Pro(149.6ミリ x 71.5ミリ)とほぼ同等です。

厚みは25.7ミリで、iPhone16 ProとiPhone14 Proを重ねた厚みより少し厚いくらいです。

20,000mAhの大容量バッテリーだけあって、重量は約390グラムとずっしりしています。iPhone16 Pro(199グラム)と比較すると2台分に相当します。

なお、主に充電したいのがiPhoneなどスマートフォンなら、容量20,000mAhで、最大出力35ワット、重量328グラムで、価格も手頃な「SMARTCOBY TRIO 35W 2C1A」がお勧めです。

ちなみに、14インチMacBook Proに付属の「96W 電源アダプタ」の重量は約295グラムで、体積は「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」のおよそ6割ほどです。

電源が確保できない場所でもMacBook Proをフル活用するための安心材料と考えれば、「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」を一緒に持ち歩く価値があるように思います。

内蔵USB-Cケーブルをチェック

「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」にはUSB-Cケーブルが内蔵されているので、パソコンなどにそのまま充電が可能です。

内蔵USB-Cケーブルは、向かって右側面に格納されており、ポート部分を手前に引っ張って取り出します。

ケーブルの長さは約7センチです。やや短く感じますが、ケーブルの長さを確保するために本体側面を這わせると本体サイズが大きくなるため、本体のコンパクトさと持ちやすさを維持するせめぎ合いの結果、この長さになったそうです。

なお、ケーブルはコネクタ部分をスライドさせて取り外し可能なため、万が一断線しても交換できます。

7センチのケーブルでは短すぎるという場合、ケーブルを外して長いUSB-Cケーブルを挿して使うことも可能です。

2つのUSB-C/Aポートとディスプレイをチェック

内蔵USB-Cケーブル以外に加えて、USB-Cポートが1つ、正面向かって上に設置されています。

内蔵ケーブルが収められている面には、USB-Aポートと、電源/スクリーン表示ボタンがあります。

ボタンを押すとディスプレイの点灯と表示切り替えができます。バッテリー残量や、入出力の状態などをチェックできます。

以下の写真は、MacBook ProとiPhone16 Proに同時充電中の表示です。表示モードの1つ目は、バッテリー残量と入出力ワット数を表示するシンプルな表示です。

ボタンを押すと、各ポートの出力状態の詳細表示に切り替わります。

もう一度ボタンを押すと、出力自動配分機能「NovaIntelligence」と、高負荷による高温時に出力を自動調整する「NovaSafety2.0」の作動状態が表示されます。

これらの表示内容は、コンセント付きで容量は10,000mAhのモバイルバッテリー「SMARTCOBY Pro PLUGⅡ」と同じように見えますが、本製品のディスプレイは、加速度センサーにより本体の向きに応じて表示の縦横が自動で切り替わる新機能が搭載されています。

リアルタイムに入出力の状況が表示されるのが楽しくて、ボタンを押して表示を切り替えながらワクワクできます

いっそ電源プラグも入れてくれたら・・・とは思うものの

大容量でハイパワーで、USB-Cケーブルも内蔵できるなら、「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」に電源プラグも搭載してくれれば、さらに便利なのでは?と思えてきます。

そこで、電源プラグとディスプレイ内蔵のモバイルバッテリー「SMARTCOBY Pro PLUGⅡ」(容量は10,000mAh、出力最大67ワット)と比較してみると、電源プラグを格納するためには、さらに厚みが必要であることがわかります。

両製品の厚みは、「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」の25.7ミリに対して、「SMARTCOBY Pro PLUGⅡ」は31ミリと、約5ミリ厚くなっています。

さらに、コンセントにつないで使う時のことを考えると、内蔵ケーブルが7センチでは不足するでしょう。するとケーブルを長くする必要が生じ、それに伴って本体がさらに大型化しそうです。

モバイルバッテリーに求める、「理想の全部入り」を夢見てみましたが、やはり現実的には持ち歩きやすいサイズとのバランスは重要だと感じました。

MacBook ProやiPhoneに充電してみた!

「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」から、筆者の14インチMacBook Pro(M1 Pro)に充電してみました。

Macの「システム情報」アプリで確認すると、100ワットのAC充電器として認識されていることがわかります。

SafariでWebサイトを参照しながらPagesで文書作成と写真アプリでの画像編集を行い、Apple MusicでBGM再生、という作業をしながら充電してみたところ、バッテリー残量50%の状態から、30分間で86%まで充電できました

「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」のバッテリー残量は、フル充電から41%に減りました。表面の温度はあまり上昇しておらず、少し暖かく感じる程度でした。

完全パススルー充電を活用して、電源つなぎっぱなし運用が良さそう

「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」には完全パススルー充電機能が搭載されています。

「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」を電源とデバイスに接続しておけば、最初はモバイルバッテリーとデバイスの両方を充電します。そして、モバイルバッテリーがフル充電された後にはデバイス専用回線への給電に切り替わるので、電源に接続したままでも、モバイルバッテリーの劣化を抑えることができます

デスクでは「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」をACアダプターのように電源とMacBook Proに常時接続しておき、外出時などにはMacBook Proと「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」をフル充電状態で一緒に持ち出す、というのがスマートな使い方となりそうです。

Amazonセールで23%オフ!

「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」は、7月14日午後11時59分まで実施中のAmazonプライムセールで、通常価格10,980円(税込、以下同じ)が、23%オフの8,480円で購入可能です。

なお、充電するのが主にiPhoneなら十分すぎる性能を持つ、大容量20,000mAhで最大出力35ワットの「SMARTCOBY TRIO 35W 2C1A」が通常価格6,980円が4,980円(29%オフ)とお買い得になっています。

このほか「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」をフルスピードで充電するのに適した最大出力120ワットの2ポート充電器NovaPort DUOⅡ 120W」は、通常価格9,980円が7,380円(26%オフ)で購入可能です。

また、出力100ワットの1ポート充電器「NovaPort SOLOⅡ 100W1C」は、通常価格5,980円が4,780円(20%オフ)となっています。

このほかにも多くのCIO製品がセール価格で販売中です。

まとめ:「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」の良いところ、残念なところ

「SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K」を実際に使ってみて、優れていると感じたのは以下の点です。

少し残念だなと思ったのは、以下の点です。

内蔵ケーブルの長さは少々気になるものの、どうしても長さが問題になる場合には、内蔵ケーブルを取り外して自分の使い方に合ったケーブルに付け替えて使うこともできるので、あまり大きな問題ではないかもしれません。

パススルー機能でMacBook Proなどと常時接続しておき、外出時にMacBook Proをフル活用するうえで心強い相棒になってくれる製品だと感じます。

参照:CIO, Amazon (1), (2)

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