中国のApple Storeで、テスト用のiPadを使ってコーディングをしているおばあちゃんが目撃され、話題となっています。「すごい!」と感動する声が上がる一方で、AIの台頭により、今後プログラミングというスキルはどう変わっていくのか、見通しが不透明になりつつあります。Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)の過去の発言も振り返りながら、プログラミングを取り巻く現状について考えてみましょう。
「プログラミングができる=すごい」時代は終わった?
SNSでは「がんばれおばあちゃん!」といった応援のコメントが寄せられ、その姿に心を打たれた人も多いようです。しかし一方で、プログラミングができるというだけで称賛される時代は、終わりを迎えつつあるのかもしれません。
A Chinese grandma is programming in an Apple store!
— Li Zexin (@XH_Lee23) July 13, 2025pic.twitter.com/PyFzhgdQAW
というのも、AIの進化によってアプリ開発がこれまで以上に簡単になっており、「誰でもプログラミングできる」時代が現実のものとなってきているからです。
特に「Claude Code」が高評価
最近注目されているAI「Claude(クロード)」には、プログラミング支援機能「Claude Code」が備わっています。これを活用することで、コードの作成や修正が一気に楽になります。
主な特徴は以下の通りです。
- やさしく説明してくれる
コードの意味を聞くと、初心者にも分かりやすく丁寧に解説してくれます。英語だけでなく、日本語にも対応しています。 - 「こんなコードが欲しい」と伝えるだけでOK
たとえば「Pythonで電卓を作りたい」と言えば、実際に動作するコードを生成してくれます。コピペしてすぐに試せるので、学習にも最適です。 - バグの発見と修正提案も可能
エラーがあるコードを渡せば、どこが問題か、どう直せばよいかを教えてくれます。エラーメッセージでつまずきやすい人にも優しい設計です。 - リファクタリング(書き直し)も対応
「もっと見やすくしたい」「安全な書き方にしたい」といった要望に応えて、コードを洗練された形に変えてくれます。 - 長いコードや複数ファイルも把握可能
複雑な構成のコードでも全体を読み取って、的確にアドバイスしてくれます。初心者が苦手とする「全体像の把握」もサポートしてくれるのが強みです。
つまりClaude Codeがあれば、完全に知識ゼロとはいかないまでも、質問に丁寧に答えてくれ、コードも提案してくれるため、まるで「やさしい先生」がそばにいるかのように学習を進めることができます。
クックCEOは今もプログラミング教育を重視
Appleのティム・クックCEOは、2019年に「プログラミング教育は学校教育の初期段階から導入されるべきだ」と述べており、その2年後には、Appleが子ども向けのSwiftプログラミングカリキュラムを発表するなど、発言に沿った取り組みを実際に行っています。
ただし、AIの実力が日々進化している今、プログラミングさえできれば食いっぱぐれない――という時代は、もしかすると終わりを迎えるのかもしれません。これからどのような仕事が残っていくのか、誰にも正確には予測できない時代が始まっているのではないでしょうか。
- Original:https://iphone-mania.jp/funny-596394/
- Source:iPhone Mania
- Author:lexi