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Apple、米国内でのレアアース調達の強化を発表〜5億ドルの大型契約

Appleは2025年7月、アメリカ唯一の統合型レアアース生産企業であるMP Materialsと、5億ドル(約743億円)規模の新たな契約を締結したと発表しました。米国内でのレアアース調達を加速させる見通しです。

磁石素材や加工技術の革新にも取り組む予定

この複数年にわたる契約により、Appleはテキサス州フォートワースのMP Materialsの先端工場「Independence」で製造されるアメリカ製のネオジム磁石を継続的に購入します。

さらに両社は、カリフォルニア州マウンテンパスに最新鋭のレアアースリサイクル施設を新設し、磁石素材や加工技術の革新にも共同で取り組む予定です。

今後4年間で5,000億ドルの米国投資の一環

この取り組みは、Appleが今後4年間で米国に5,000億ドル以上を投資する方針の一環であり、米国内の先端製造業やリサイクル技術への継続的な支援を意味しています。

Appleのティム・クックCEOは、「アメリカのイノベーションこそがAppleの原動力だ」と語り、今回の提携により重要なレアアース素材の国内供給網の強化につながるとしています。

今回の発表をまとめると?

主な取り組み内容をまとめると、以下のようになります。

ほぼすべてのApple製品の磁石の100%はすでに再生素材

Appleは、2019年のiPhone11からリサイクルされたレアアース素材の使用を開始しており、現在ではほぼすべてのApple製品の磁石が100%再生素材で作られています。

今回のMP Materialsとの協業により、レアアースの国内調達力が強化されるだけでなく、環境への配慮と資源循環の革新も進められるとしています。

Source: Apple

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