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IGTにもサイドテーブルにも!高さも向きも自由自在な“スタイルレス万能テーブル”がちょうどいい

【アウトドア銘品図鑑】

ここ数年、IGT規格のテーブルがドドンと発売されてきました。カッコよくて一度組み立てると使い勝手は最高にいいんですが、なにせ組み立てが面倒だったり大きくて重すぎたりするものも多くて。なかなかコレというものに出会えなかった人もいるのでは?

そんな人がチェックしておきたいのが、TOKYO CRAFTSの「MFTマルチフレームテーブル」(1万4980円)。天板の広さが変わって、ハンガーとしても活躍するテーブルで、しかもIGT規格の一部アイテムにも対応しています。待望の発売(現在予約中。7月下旬より順次発送予定)を前に、一足先にサンプルを借りて試してきました。

■スリム収納で持ち運びやすい

簡単組み立てのテーブルは大きく、コンパクト収納のモノは面倒だったりします。その点、「MFTマルチフレームテーブル」はスリムに収納できるのにフレームの組み立てがめちゃ簡単です。

▲収納サイズ93×30×H5.5cm、重量4.1kg

専用収納袋にフレームが入っていて、2枚の天板は袋の外ポケットに収めます。収納袋の中に仕切りがあるタイプよりも断然出し入れしやすく、天板も傷がつきにくい。肩にかけたときのバランスも良好です。

アルミ製フレームはショックコードで脚と繋がっているので、フレームを閉じたまま、脚がハの字になるように奥までしっかり差し込みます。

天板を載せるためにフレーム上部を開くのですが、フレーム1本につきロック用ポッチ(突起)が両側に付いています。1本ずつ開くこの作業、慣れるとなんてことないのですが、片方だけポッチが押し込まれてフレームが動き、もう片側のポッチを押し込めないなんてこともあり、最初は「腕がもう1本ほしい!」なんて思うかも。

また、ポッチが小さめなので爪を伸ばしている人はグローブを着用しておくほうが安心です。

▲フレームを閉じた状態:83×6×H52/73cm、静止耐荷重20kg

▲フレームを1段階開いた状態:83×26×H48/69cm

▲フレームを2段階開いた状態:83×35.5×H40/61cm

フレームを1〜2段階開いた状態にして、付属の天板を載せればテーブルとしてセットアップ完了ですが、この「MFTマルチフレームテーブル」がスゴイのは、閉じたままでも自立するので、焚き火台のそばに置いてツールハンガーとして使えるということ。

それに1段階展開時ではつるせる量は倍になるので、キッチンテーブルのそばに置いてシェラカップをつるしたり、洗ったクッカーを載せたりして乾燥台として使うのもよさそう。

■前室など限られた場所でも使える万能感

▲天板の高さ48cm

テーブルとして使う場合、高さを2段階に変更可能。天板の開き方によって高さが変わり、ローモードの場合、1段階展開時の高さは48cm、2段階展開時は40cm。イマドキのローチェアに座って作業するのにちょうどいい感じです。

※テーブルとして2段階展開で使用する際は後述の「トップボード」が必要です

特に1段階展開時はスリムな26cm幅なので、“1段階×ローモード”なら、サイドテーブルにちょうどいいし、テント前室に置いても邪魔になりにくい。小物置き場としても使い勝手が良さそうです。サイドにちょっぴりのぞくフレームを利用して小物をつるす、なんてことも可能です。

▲天板の高さ69cm

ハイモードでは、1段階展開で天板の高さは69cm、2段階展開で61cmです。立って作業することを考えれば1段階開いた状態のほうが楽ちん。2段階開いた状態だと天板幅が35.5cmとワイドになるので、高さも相まって子どもといっしょに作業するのにいいかも。

なお、天板は載せるだけですが、フレームに小さな突起が付いていてずれ落ちないようになっています。単純ですが効果あり。細かい部分まで気が利いています。

ちなみに脚はショックコードで繋がっていないので注意。ポッチの位置を見失いそうになりますが、地面側のポールに配された白いラインを参考にすればちゃんと操作しやすいです。

■いろんなIGT規格モノを組み合わせてみた

付属の天板は2枚なので、フレームを最大限開くと1枚分隙間が空いてしまいます。追加の「トップボード」(3980円)を追加すれば、奥行きが10cmほど広いテーブルになるんです。

空いたスペースに手持ちのIGT規格アイテムを搭載するという手も見逃せません。なお、構造上、両端には深さのあるものを載せられません。

バーナーメーカーは純正テーブルでの使用を推奨していますが、サイズ的には問題なく設置OK。

また、「MFTマルチフレームテーブル」を1段階開いた状態ではバーナーを横向きに載せられます。ただし、この横向き載せ、ほかのIGT規格アイテムでは対応しない場合が多いのでご注意を。

出っ張り部分をフレームに載せるだけでいい、IGT規格対応折りたたみバスケット。テーブル中央であれば、深さのあるバスケットでも問題なく搭載できました。天板と組み合わせれば収納力が増していいかも。

外側からフレームに引っかけるタイプのデッキも装備できました。ただし、デッキ専用テーブルではないので固定が甘く、やや安定感に欠けます。

▲ほかにもオプション「グラフアーム」(4980円)を追加するなどカスタムしがいあり

市場にはいろいろなIGT規格の製品がありますが、固定の仕方やサイズなどに微妙な違いがあって安全に取り付けられないものも。こればかりはTOKYO CRAFTSでも把握しきれていないので、店頭やイベントなどで「MFTマルチフレームテーブル」を見て、手持ちの道具を使えるか確認するしかありません。

とはいえ、好みのテーブルにカスタムできるうえ、天板の幅を変えたりハンガーにしたりもできるのは「MFTマルチフレームテーブル」の大きなアドバンテージ。ソロ、ファミキャン、グルキャンなどスタイルが変わっても使えるので無駄になりませんよ!

 

>> TOKYO CRAFTS

>> [連載]アウトドア銘品図鑑

<取材・文/大森弘恵 撮影協力/TOKYO CRAFTS>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X

 

 

 

 

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