いくつになっても、幼少期に見た怪獣への奇妙な憧れや愛着は消えないもの。リアルタイムで見ていたわけではないのに、なぜかみんながよく知っている怪獣のひとつに挙げられるのが、『ウルトラQ』に登場する人気怪獣「カネゴン」。
ユニークな見た目や愛嬌のある動きから、近年では”キャラクター”としての人気が高まっており、老若男女に愛される怪獣として再注目されています。そんな「カネゴン」がこだわり抜かれた造形と彩色で、「1/6特撮シリーズ Vol.113 コイン怪獣 カネゴン」(3万800円)のハイクオリティなソフビ製フィギュアとして登場しました。
カネゴンは、ウルトラQの第15話「カネゴンの繭」で初登場。“金銭欲への戒め”や“人間の欲望に対する風刺”を込めたメッセージ性あるエピソードは、時代を超えて刺さる名作。単純明快ながらホラーテイストを感じさせる独特なストーリーは、今も多くのファンを引き付けています。
カネゴンといえば、飛び出た目の造型と、がま口状のジッパーになっている大きな口が特徴。全身のポージングは、劇中で何度も登場する“頭部を押さえながら歩く”姿がモチーフになっています。口の裏側の目立たない位置にある空気穴や、スーツの布の質感やシワ、メーターボックスの数字まで劇中のディテールを忠実に再現するなど徹底したこだわりにも注目です。
また「カネゴンの繭」がカラーライズ化された映像を参考に、カネゴンのカラーリングを再現。赤いフィルターがかかったような絶妙な色味で、リアリティのある艶消し仕上げが施されたボディには、全身に汚し彩色を取り入れるなど、緻密なディテールに驚かされます。
後頭部の多数のトゲや三角形状の尻尾先端などもパーツ分割を駆使することで再現。妥協のない見事な造形と彩色を手掛けたのは、円谷怪獣のガレージキットなどで活躍する造型工房キトラの岡健之氏。マニア垂涎の的となる、納得のハイクオリティフィギュアです。
ちなみに頭を押さえながら歩くポーズは、初代カネゴンのスーツの頭部が非常に大ききく、押さえながらでないと走ったりするアクションが難しかったため、必然的に生まれたポーズなのだとか。そんなエピソードを知って動画を見たり、フィギュアを愛でたりするのも楽しそうです。
全高約29cm(1/6スケール)のカネゴンを傍らにおきながら、劇中の映像と見比べながら、その細やかなディテールや配色を楽しんでみてはいかがでしょう。
(C)円谷プロ
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<文/&GP>
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/690466/
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