【GoodsPress 上半期 AWARD 2025】
スマートフォンの画面を見れば時刻がわかる今、時計の世界では「それでも着けたくなる魅力」の追求が続いている。その鍵になるのが独自の技術、そして伝統のスタイルを現代のトレンドに合わせて解釈した独自のデザインだ。
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今、時計に求められているのは(1)時計としての優れた機能と(2)持つ喜び。時計メーカーはこの2つでライバルにはない魅力を実現しようと日々開発に取り組んでいる。
今回大賞に選んだ「セイコー アストロン ネクスター」は地球上のどの場所でも正確な時刻がわかるGPSソーラーウォッチなので(1)は世界最強。そして、ひと目でキレイだと思えるきらめきと透明感のあるサファイアガラスベゼルの採用で(2)の点でも唯一無二の魅力を発揮。
準大賞に選んだ「ビクトリノックス スイスアーミー」も世界で大人気のツールナイフに通じるテイストをしっかり時計に反映させている点が素晴らしい。
また、オリエントスターやG-SHOCK、タグ・ホイヤーはファーストモデルから現在まで数十年も続くブランド&モデルの歴史と伝統、魅力的なストーリーを受け継ぎながら進化&発展させた他社には絶対に作れないモデル。どれも自信を持ってオススメできる時計だ。
ーライフスタイル部門/時計ー
<大賞>
1. 一度見たら心惹かれるベゼルとケースの美しい輝き!
セイコー
「アストロン ネクスター SBXC175」(35万2000円)
世界屈指の技術で作り上げたGPSソーラーウォッチ。新素材と仕上げで極上の輝きをプラスして、最先端の建築に通じる“華やかさ”に。ぜひとも着けたくなる1本に仕上がっています!(渋谷さん)
ソーラー駆動だから電池交換も不要。ボタンを押すだけで秒まで正確な現在時刻を教えてくれる最強トラベルウォッチの最新モデル。ストップウォッチ機能も搭載。ソーラーGPS衛星電波修正。ケース径44.1mm。チタンケース&ブレスレット。10気圧防水。
<美麗文字盤賞>
2. 眺めるほどに美しく味わい深い文字盤に感動!
オリエントスター
「M34 F8 デイト Ref.RX-BX0005E」(36万3000円)
1951年に誕生した日本を代表する機械式時計オリエントスター。エプソン傘下になっての進化は驚き。今年は文字盤にその世界初の技術を投入。この美しさをお見逃しなく!(渋谷さん)
夜空に輝くペルセウス座の散開星団(M34)がテーマのコレクション。最新作はその流星群の華麗な美しさを半導体技術から生まれた世界初の光学多層膜技術で表現。自動巻き。ケース径40mm。SSケース&ブレスレット。10気圧防水。
<リバイバル賞>
3. 伝説のF1ウォッチが最新仕様でリバイバル!
タグ・ホイヤー
「フォーミュラー1 ソーラーグラフ」(26万9500円~28万6000円)
1980年代半ば、ホンダエンジンの活躍と日本人の F1レギュラードライバーの誕生で盛り上がった日本のF1ブーム。当時を知る50代以上の人には懐かしくも嬉しい復活です(渋谷さん)
天才ドライバー、アイルトン・セナが活躍した1980年代後半の日本のF1ブーム。そのアイコンモデルが進化して現代に甦った! ソーラークォーツ。ケース径38mm。TH−ポリライトケース。ラバーストラップ。100m防水。
<ブラッシュアップ賞>
4. 初代G-SHOCKがついにメタル&ソーラー電波仕様に!
カシオ
「G-SHOCK GW-5000HS-1JF」(4万6200円)
またG-SHOCKを着けたい、と思っているなら電池交換も時刻合わせも不要な電波ソーラーモデルを選ぶべき。しかもコレは初代のデザインを継承しているから特にオススメ(渋谷さん)
1983年の初代G-SHOCK「DW-5000C」。そのスタイルを再現しつつ、樹脂からメタル、電池式からソーラー電波へと正常進化。ソーラー電波クォーツ。ケースサイズ縦48.9×横42.8mm。SSケース、バイオ樹脂ストラップ。20気圧防水。
<機能美賞>
5. ツールナイフと同様の飽きの来ないデザインと機能
ビクトリノックス
「スイスアーミー オートマティック」(15万8400円)
ツールとしての美しさと実用性をひたすら誠実に真面目に追求する。それがビクトリノックスの製品哲学。この腕時計にもその考えがしっかりと貫かれているのが素晴らしい(渋谷さん)
一度購入したらメンテナンスを欠かさなければいつまでも使える一生モノのマルチツール、ビクトリノックス。このコンセプトが忠実に腕時計に! 自動巻き。ケース径42mm。SSケース&ブレスレット。10気圧(100m)防水。
>> 特集【GoodsPress 上半期 AWARD 2025】
※2025年7月6日発売「GoodsPress」8月9月合併号54-55ページの記事をもとに構成しています
<文/GoodsPress編集部>
渋谷ヤスヒトさん
本誌&時計別冊で副編集長を務め、現在は時計&モノジャーナリストに。1990年代から世界の時計取材を続ける。日本時計学会、ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ(GPHG)アカデミー会員
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/689866/
- Source:&GP
- Author:&GP