【夏の“Tイチ”をプラスワン小物でおしゃれに彩る!】
35度を超える猛暑日が続くこの夏。相当な暑さのため、装いに快適性を求めるのが1番となるのは当然のこと。ただ、どうしてもいつも似たようなスタイルになってしまううえに、ともすれば部屋着っぽいダラシなさが出てしまうこともしばしば。そんなときに1点加えるだけでおしゃれに彩れる小物があれば…。ということで、今回は取り入れやすいキャップとハットにフォーカスし、今どきな被り物の選び方をご案内していきます。
■日差しを抑えながら彩りも加えられる真夏の最優秀小物、それがキャップをはじめとした被り物!
せっかくの外出。少しはおしゃれにしたい気持ちはありつつも、どうしても暑さに負けてしまいTシャツにショートパンツのような簡単なスタイルに落ち着きがち。しかも年齢を重ねると柄や色はあまり使わずにシンプルなモノトーンカラーを選ぶことも多いのではないでしょうか。そうすると、どうしてもいつも似通ってしまったり、快適性能の高い素材を選んでしまったりすることから“コンビニに行くような感じ”のスタイルに見えてしまうもの。そんな“Tイチ”スタイルに見合う小物を選ぶことで装いの洗練度が上がり、同じスタイルでもたちまち印象はアップします。
■大人にふさわしい洒落感を手にできる今どきなハット&キャップ6選
今回は被り物に焦点を当てているわけですが、この暑さなので日差しを遮る意味でも必須アイテム。ですが、ただ選ぶだけでは“コンビニに行くような感じ”が強まるだけ。それではどのようなモノが良いか。その答えは“素材感”と“形”にあります。具体的に今おすすめしたいハット&キャップをセレクトしたので、自分のスタイルに合うモノをぜひ見つけてみてください。
<ハットはやや深めが大人的! 素材感で変化を付けよう>
今どきな雰囲気を纏うのにうってつけな被り物、ハット。なかでも、バケットハットタイプは大人世代にも徐々に市民権を得てきたように感じます。今回はシンプルで合わせやすいバケットハットのほか、昔ながらのアイコニックな名作や麦わら帽もセレクト。それぞれの共通するキーワードは「太めのブリム(=つば)、やや深めのクラウン(=頭が入る部分)」。ちょいと乗っけたようなものではなく、深めに被れるようなゆとりのあるハット選びが良いでしょう。
1. レジャーにも最適な機能派シンプルバケット
CA4LA
「BW BUCKET HAT DB」(1万340円)
シンプルなTイチスタイルと相性が良く、それでいて今っぽい雰囲気を味わえるのがバケットハット。今回は合わせるシーンやスタイルの幅も広いシンプルなタイプを帽子専門店のカシラからご紹介します。本作はオーセンティックなデザインを採用しており、程良い長さを持たせた下向きのブリムや深めに設定されたクラウンなど男性でも合わせやすいシルエットを構築しています。
また、機能面にも注力しており、素材には透湿防水機能の付いたナイロン生地を採用。裏地はメッシュ素材のため夏場でも快適に着用できます。加えて、取り外し可能なストラップも付属しているためアウトドアユースでも活躍が見込めるのもポイント。帽子といえばケアがなかなか難しいものですが、こちらは自宅での手洗いができる一品。おまけに型崩れもしにくいため、さまざまなシーンで重宝することでしょう。
>> CA4LA
2. 懐かしのカルチャーを感じさせつつも周囲とは違う印象へ
KANGOL
「BERMUDA CASUAL」(9790円)
同じハットでも素材やデザインが異なるだけで装いのムードも一変します。その最たる例がこちらのカンゴールのベルハット「バミューダ カジュアル」です。HIP-HOPファンであればこの象徴的なルックスに見覚えがあるのではないでしょうか。1980年代のHIP-HOPシーンでは多くのラッパーをはじめとしたアーティストが着用したことから、その時代のストリートシーンを象徴するアイテムとして大きく名を馳せた逸品です。
本モデルはそんなベルハットをパイル系の素材であるバミューダ生地に。軽やかで柔らかい素材感が春夏のスタイルに最適です。カルチャー色溢れるアイテムなだけに、シンプルな夏の装いに1点加えるだけで遊び心とストリートテイストを与えてくれるはず。Tイチスタイルは人と被ることも多いので、懐かしさを感じながらちょっと人とは異なる雰囲気を携えてみるというのもオツではないでしょうか。
>> KANGOL
3. ラフな装いを格上げしてくれる大人のストローハット
Racal
「Rafia Crushable Fedora Hat 1391」(1万9800円)
夏のハットにおける選択肢で欠かせない存在、ストローハット。涼しげな素材はそれだけで夏らしさを味わえるだけに、試してみたいという人も多いのではないでしょうか? とはいえ、Tイチスタイルに合うような麦わら帽というのはなかなか出合えない…。そんな人にこそおすすめしたいのが、2003年誕生の日本製にこだわったモノ作りを行うヘッドウエアブランド、ラカルからの一品。同ブランドはクラシカルなハットも手掛けていますが、こういった日常に馴染むようなデザインも非常に得意としています。
今作はラフィア草を丁寧に編み立てて成型しており、帽体を細く紡いで編み上げることで柔らかい被り心地と上品な佇まいを両立させています。また、やや広めに取ったブリムのバランスも良く、リボン等の装飾を一切省くことでカジュアルスタイルにも合わせやすい一品に仕上がっています。Tイチに取り入れやすいのはもちろん、シャツなどの少しキレイめスタイルにももってこいです。また、クラウンの糊入れを少なくしたことで自由にアレンジしたり折り畳んでバッグに収納できたり、持ち運びにも便利な仕様となっています。
>> Ray’s Store
<さりげないワンポイントが入ったキャップが程良いアクセントに!>
キャップ系はさまざまな形状や素材、デザインが展開されているため選ぶのにもひと苦労。今回はラフでシンプルなTイチスタイルに合わせる想定なので、キャップの主張が強すぎるモノは避けたいところ。ただ、完全なる無地合わせだとそれはそれでシンプルすぎてしまうため、程良く気の利いたデザインがあるとベストです。そこでセレクトしたのがブランドロゴやレタードを小ぶりに備えた、さりげないワンポイント系のアイテム。また、ハットとは異なり、やや浅めのタイプが今どきなこと併せて押さえておきましょう。
4. 麦わら調の素材が夏らしさを与えるジェットキャップ
THE NORTH FACE
「ハイクサンシャインキャップ」(7700円)
キャップはスポーティな印象が強いアイテムのため、素材感で変化を与えれば休日スタイルとの親和性がより高まります。そのちょうどいい塩梅を突いてくるのがこちらのザ・ノース・フェイスの一作。アウトドア感のある5パネルキャップ、通称ジェットキャップのデザインをベースにしつつも素材にはポリエステル100%の麦わら調の機能素材を採用しています。この素材が何と言っても夏らしい。それでいて、シンプルなデザインなのもあり、被った際は落ち着いた大人の雰囲気を漂わせます。
頭部裏地にはメッシュ素材を配置しており、頭部にこもる熱やムレを効率的に排出。外出先やレジャーでの活躍を見込めるような設計はさすがザ・ノース・フェイスと言わざるを得ません。また、リアルな麦わら素材ではないため自宅での洗濯も可能。乾きやすいイージーケア性を備えているため、この夏ヘビロテできるキャップとして満を持しておすすめしたいキャップです。
5. 定番のBBキャップはミニマムなワンポイントで変化を!
UNITED ARROWS green label relaxing
「<NEW ERA>9TWENTY デニムLA ブラック キャップ」(4620円 ※写真上)、「<ハイチュウ×NEW ERA×GLR>9TWENTY キャップ」(5500円 ※写真下)
「キャップと言えばまずココ!」と言っても決して大げさではないほど広く市民権を得るニューエラ。今季もさまざまなキャップが世に放たれているわけですが、大人の遊び心を汲んだキャップならグリーンレーベル リラクシングの別注アイテムがおすすめ。1作目は、フロントに今人気のロサンゼルス・ドジャースのLAロゴをコンパクトに配置したシンプルなモノトーンタイプ。ですが、素材にはデニムを採用することでほんのりと“味”のある雰囲気を醸し出します。そんな素材感の魅力を生かしつつ、ロゴはチェーンステッチであしらうなどこだわりも感じさせる一品となっています。
2作目はライトな被り心地が特徴の「9TWENTY」というモデルがベースの一品。今年で50周年という節目を迎えた「ハイチュウ」のHCロゴを取り入れたユニークなコラボキャップとなっています。チームロゴが多いBBキャップの中で「あれ?」と目を引くようなちょっとした遊び心がスタイルにも効果的に作用してくれるでしょう。また、キッズサイズも展開しているので親子でさりげなく揃えて夏休みの着こなしを楽しむのも良いですよね。
>> UNITED ARROWS green label relaxing
6. 往年のアメカジ感を味わえる上質なメッシュキャップ
Mr.FATMAN
「DOUBLE EMB BB MESH CAP」(1万1000円)
最後はワイルドな印象を演出できる昔ながらのメッシュキャップをご紹介します。古き良きアメリカの時代感を思わせる日本のハッター「THE FAT HATTAER」が手掛ける帽子ブランドMr.FATMANからの一品です。本作は定番のメッシュキャップをベースとしながらフロントパネルにはライトオンスのツイル生地を採用し、クラシカルなフォントで刺繍をオン。このこだわったディテールによって、子供っぽく見えがちなメッシュキャップを上品かつ大人のためのキャップへと仕上げています。
また、帽体はやや深めに設定しているため頭が大きめの人でも被りやすくバランスが取りやすいシルエット。さらに、アジャスターにレザー製のストラップを採用することでチープな雰囲気のあるメッシュキャップに高級感という付加価値を与えます。年齢を重ねてくるとなかなか新しいモノへの挑戦がしづらくなってきますが、こういった昔ながらの見慣れたアイテムがアップデートしたものだと手が出しやすいですよね。
>> 【連載】夏の“Tイチ”をプラスワン小物でおしゃれに彩る!
<文/小林大甫 メイン写真/坂下丈洋>
【関連記事】
◆「空調服」をもっと気軽に。Tシャツ型×速乾素材で普段使いできる1枚が誕生!
◆洗えるウールT、シームレスT、ポケT。デサント オルテライン本気の最新Tシャツ5選
◆“夏だけ”じゃもったいない!オールシーズン使えるアウトドアブランドの洒落帽子5選
- Original:https://www.goodspress.jp/howto/691625/
- Source:&GP
- Author:&GP