街中のちょっとした移動に便利な電動キックボードですが、意外と困るのが停める場所。外に出しておくのは盗難やイタズラが気になるし、かといって家の中にしまうと幅をとるし…。そこで考えられたのが“縦置き”。まるでロボットのように3段変形する、独自設計のスタンドを搭載した電動キックボード「KB-S350」(17万5000円)がAVIOT(アビオット)から登場しました。
AVIOTといえば、ワイヤレスイヤホンなどオーディオブランドのイメージが強い人もいるかもしれませんが、2023年よりオーディオビジュアル製品の枠にとらわれない、エレクトロニクスのトータルブランドとして事業を展開中。
今回はAVIOTと、『マクロス』シリーズや『アクエリオン』シリーズなどのアニメ監督であり、メカニックデザイナーでもある河森正治(かわもり しょうじ)氏との共同プロジェクト「AVIOT Ridepiece Project」の第1弾となるプロダクトです。
メカニックデザイナーの河森氏がプロダクトデザインを担当しているだけあり、ブラックのボディにネオンブルーのラインが入った車体は、ロボットアニメに出てきそうな近未来的なデザイン。
堅牢性、軽量、振動吸収性を兼ね備えたマグネシウム合金製のフレームを採用した車体には、持ち手とカウルが一緒になったフロントカウル一体型フリップや、メインフレーム下部に収められたデュアルコイルサスペンションなど、デザイン性と実用性を両立したこだわりのギミックが満載。
そして、その究極系といえるのが3段変形する“3Wayヴァリアブルスタンド”です。車体中央にある通常のサイドスタンドとは別に、後輪に搭載されたこの特許出願中のスタンドはシーンに合わせて3通りの役割を発揮。
まずはツーリングキャリアとしての役割で、ゴムバンドで荷物を固定して運べる他、別売りのツーリングバッグやヘルメットケースを搭載して軽い荷物やヘルメットを持ち運ぶことが可能に。なお、キャリアの耐荷重は5kgで、運べる荷物は幅60cmまで(特定小型原付の条件)となっています。
そして次がセキュリティスタンド。これを立てることでリアタイヤが持ち上がって接地していない状態へ。タイヤが浮いていることで、そのまま車体を押して運ぶことができず、盗難や他の人が移動させることを防いでくれます。
最後に革新的なのがバーティカルスタンドで、ハンドルを折りたたんで縦置きすることで駐輪スペースが最小限に。保管スペースに余裕がないマンションなどでも、縦置きなら玄関に置いておけます。通勤用に乗りたい人は、オフィスで保管することができるかも。
そして、スタンド以外にも、日本メーカーならではの日本の住宅や交通事情を汲んだ仕様となっているのも見逃せないポイント。車体は全長約1120mm、ホイールベースは848mmとコンパクト設計ながらも、デッキ部の全幅は545mmと余裕があるため、長時間のライドでも快適に移動することができます。
また、足回りには走破性と機動性を両立した8.5インチのホイールを採用し、日本の狭い道でも小回りが利き、走りやすくなっています。
なお、駆動系には専用設計のインホイールモーターと36V 10.4Ahのバッテリーを搭載していて、坂道でもパワフルに走行。最大速度は20km/h、最大登坂勾配は14%、通常走行距離は35~40kmです。
もちろん、特定小型原付ならびに特例小型原付の保安基準に即した仕様で、自賠責への加入やナンバープレートを取り付ければ、日本の公道を走行することが可能。歩道走行モード(最高速度6km/h)と車道走行モード(最高速度20km/h)を備えている他、最高速度表示灯やヘッドライトなどの保安部品を完備。
その他にも、高い視認性を確保したインストルメントパネル、スロットルを離しても一定の速度で走行するオートクルーズ機能、制動性の高いリアディスクブレーキなどの装備が充実しています。
デザイン性がすぐれているだけでなく、日本の道を快適に走るためのこだわりが詰まったAVIOTの電動キックボードが、通勤や買い物などアナタの移動を変えてくれるはず!
>> AVIOT
<文/&GP>
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/695020/
- Source:&GP
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