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今年話題のイヤーカフ型イヤホン“買い”のモデル6選【ハイエンドVSハイコスパ 秋の趣味モノ最終ジャッジ!】

【ハイエンドVSハイコスパ 秋の趣味モノ最終ジャッジ!】

高性能を追求した「ハイエンド」と価格以上の価値を持つ「ハイコスパ」の2極化が進んでいる。ライフスタイルに合わせた多様な選択が可能になった中、注目の6モデルを最終ジャッジ!

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音楽の楽しみ方が多様化し、「ながら聴き」が完全に市民権を得た現在、ワイヤレスイヤホンの主役はオープンイヤー型へと移りつつある。今年の新製品は価格、性能、そして自身のスタイルに応じて選ぶスタイルが最新トレンドだ。

なかでも注目は耳に挟むように装着するイヤーカフ型のブーム。今年に入り骨伝導の雄・SHOKZが「OpenDots ONE」でイヤーカフ型を投入した事がその勢いを象徴する。

一方で、アンカー・ジャパンやEarFun、SOUNDPEATSといったブランドが1万円前後という価格帯でハイレゾワイヤレス対応など高機能・高音質モデルをリリース。高音質とファッション性を高めたBUTTONSも注目だ。

音楽への没入感を求めるならノイズキャンセリング対応モデルも定番。BOSEの「QuietComfort Ultra Earbuds第2世代」を筆頭に音楽に没入するためのノイズキャンセリング技術も進化し、これまでの路線の進化も継続。装着のラクさを求めるか、音楽に没頭するか。今年のイヤホン選びは特に面白くなりそうだ。

【イエナカ趣味編:イヤホン】

<ハイエンド>

1. 卓越したフィット感は唯一無二!

SHOKZ
「OpenDots ONE」(2万7880円)

イヤーカフ型の新定番モデルがこれ。Shokzブランドの技術蓄積から装着時の快適性と安定性、そしてメリハリを利かせた音質とサウンド面の完成度もピカイチ。オープンイヤー型ではハイエンド価格ですが買う価値ありの逸品です

骨伝導で培った人体工学に基づく装着感のノウハウを投入して作られた初のイヤーカフ型モデル。サウンドは特定の帯域を強調しない自然なバランスで日常使いから本格的なスポーツまで使える。Dolby Audio対応で臨場感も抜群だ。

▲シリコン製のイヤーフックが吸い付くようにフィット。片側約5gという軽量設計もとても快適だ

▲大口径ドライバーを鼓膜に最も近い位置へと最適に配置。オープンイヤー型ながら豊かで厚みのあるサウンドを実現

2. 新次元のファッションオーディオ

BUTTONS
「CLIP」(3万3000円)

ファッション×高性能でハイエンドに参入する新ブランドがBUTTONS。リスニングアイテムとしてだけでなく先進ワイヤレスイヤホンにモノとしての面白さを追

Black Eyed Peasのwill.i.amが手掛けるブランドから宝飾品のような美しいデザインをまとったモデルが登場。AIも融合させたHALI音声アシスタントを搭載するなど先進的を融合させた新世代のハイエンドイヤホンだ。

▲コンパクトで美しい筐体の中に12mm径の大型ドライバーユニットを搭載。360度空間オーディオ機能搭載など先進機能も充実

▲内蔵された複数のスピーカーから発せられる音波を精密に制御し鼓膜に直接音を届ける指向性オーディオ技術を採用

3. AI搭載で最強ノイキャンがアップデート

BOSE
「QuietComfort Ultra Earbuds 第2世代」(3万9600円)

通勤・通学時や作業に没頭したいときなどとにかく静寂が欲しいユーザーに最適。見た目のデザインは第1世代と同じですがさらにライバルを突き放す騒音低減性能が秀逸です

オープンイヤー型とは対極にある音楽への「没入感」を極めた頂点。世界最高クラスと評されるノイキャン性能はAI搭載でさらに進化し、周囲の騒音を強力に消し去る。純粋に音楽やコンテンツに集中するイヤホンだ。

▲独自の傘型イヤーチップ「Fit Kit」とスタビリティバンドの組み合わせは健在。適度な遮音性で安定度を確保

▲業界トップクラスのノイキャンをAIで強化。電車内の走行音やカフェの喧騒といった日常のあらゆる騒音に働く

<ハイコスパ>

4. ハイレゾ対応・高音質、コスパモデルの決定版

EarFun
「EarFun Clip」(7990円)

音質にこだわりたいコスパ重視派に最適の1台。LDACがもたらす高解像度と迫力の低音はこの価格帯では他の追随を許さない完成度。音質に妥協したくないユーザーのサブ機としても優秀です

8000円を切るリーズナブルな価格ながらハイレゾワイヤレスコーデックのLDACに対応しているのが最大の魅力。オープンイヤー型とは思えない低音豊かでリッチなサウンドが特徴のハイコスパ機だ。

▲10.8mmの大型カーボンファイバー複合振動板を搭載。耳を塞ぐことなくパワフルで明瞭なサウンドを鼓膜へとダイレクトに届ける

▲イヤーカフ型ながらP55耐汗・耐水の性能を確保。汗や突然の雨を気にせずアクティブなシーンで使える

5. 安定度重視のフック型オープンイヤー型イヤホン

アンカー・ジャパン
「Soundcore V40i」(9990円)

オープンイヤー型としては「フック型」も外せません。同ブランドならではの重低音もパワフルで現代のロックやJ-POPと相性抜群。アウトドア・スポーツ志向で活用する人にオススメです

ワイヤレスイヤホンの定番ブランドである同社の耳にかけて使うフック型モデル。パワフルな重低音サウンドが特徴で音楽への没入感は最優秀クラス。1万円を切る価格でこの完成度はまさに新定番と呼ぶにふさわしい。

▲耳の後ろに回るフック型はスポーツ時でも安定する設計。耳に挟み込むイヤーカフ型の装着感に馴染めない人向け

▲充電ケースはカバーレスデザインでケースを開けずに取り出し可能。装着のスムーズさに利くアイデアだ

6. 欲しい機能を凝縮した死角なしの優等生モデル

SOUNDPEATS
「CCイヤーカフ」(7580円)

7000円台という価格だけでなくLDAC対応というサウンドにもこだわったスペックが最大の魅力。すでにメインイヤホンを所持している人の「ながら聴き用」サブ機にもオススメ

お手頃な価格ながらハイレゾワイヤレスのLDACに対応したバランスの取れた優等生モデル。サウンドはクセがなく聴きやすいナチュラル系で独自の音漏れ防止キャンセリング機能も搭載している。

▲フック部分は人間工学に基づき設計。圧迫感が少なく装着していることを忘れてしまうほど自然な着け心地

▲スピーカーから出た音の波形とは逆の波形(逆位相)の音をマイクで集音した外部の音と合成して再生し音漏れを抑制

>> 特集【ハイエンドVSハイコスパ 秋の趣味モノ最終ジャッジ!】

※2025年9月5日発売「GoodsPress」10月号46-47ページの記事をもとに構成しています

<監修・文/折原一也>

AV評論家
折原一也
雑誌やWebなど多彩なメディアで活動するオーディオ&ビジュアルライター/AV評論家。オーディオビジュアルアワード「VGP」審査員も務める。YouTube「オリチャンネル」で動画も発信中

 

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