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スズキのコンパクトSUV クロス・ビーがデビューから約8年でビッグマイナーチェンジ!

Q.この記事はどんな内容?

A.SUZUKI(スズキ)のコンパクトSUV「クロスビー」が10月にビッグマイナーチェンジ。本記事では従来型からどこがどう変わったのかを詳しく紹介しています。記事の最後には動画でも紹介。

 

2017年12月に、ワゴンとSUVのクロスオーバーモデルとして登場したクロスビー。軽クロスオーバーのハスラーとライト周りのデザイン表現が似ていたことから「(ジムニーとジムニーシエラの関係のような)ハスラーの小型車版?」と思われたりもしましたが、厚みがあり力強い印象のボディサイドや、タフさを感じさせるバンパーまわりの雰囲気は軽自動車とは完全に別物。全長はわずか3760mmなのに室内はリアスペースも含めて十分な広さが与えられています。

2022年7月にグリルデザインとアルミホイールのデザインが変更された一部改良はありましたが、それ以外は大きな改良は施されていませんでした。

そんなクロスビーがついにマイナーチェンジ。それもビッグマイナーチェンジと言っていいほどの大幅な変更が加えられました。

新型クロスビーが進化したポイントを紹介します!

■“かわいい”から“カッコかわいい”へ変貌

SUVと聞いてみなさんはどんなイメージを持つでしょうか。多くの人は力強さやワイルドさ、そして都会的で洗練された姿を思い浮かべると思います。これらはSUVのカッコよさにつながるもの。

クロスビーはタフさを感じさせるデザインを取り入れていますが、スズキの調査によるとユーザーは「カジュアル」「かわいい」という印象を持っている人が多かったといいます。これを考えるともしかしたら他のコンパクトSUVに比べて女性ユーザーが多いのかもしれません。

新型クロスビーではかわいいイメージは残しつつも、エンジンフードを水平基調にしてフロント周りに厚みをもたせることで力強さを強調。かわいいとカッコいいをミックスした「カッコかわいい」スタイルを打ち出しています。

そしてフロントフェイスは従来型が丸基調でデザインされていたのに対し、新型は角を丸めた四角で構成されています。このデザインはロアグリルやフォグランプまわりなどに見て取れます。ヘッドライトは円を基調にしたデザインながら上部をカットすることで眼力を感じさせるデザインになりました。この大きな円部分は、上級グレードではポジションランプとターンランプを兼ねています。

ちなみにドア周りやルーフ部分、フロントガラスを含めたガラス部分などは従来型から一切変更していないとのこと。逆に言えば表情とお尻周りのデザインが変わっているだけなのですが、ここまで印象を大きく変えつつも、その変更を違和感なくなじませていることに驚かされます。

■カジュアルでアクティブなイメージから上質なインテリアに

外観同様に、インテリアもイメージが大きく変えられました。まず目が行くのはインパネ。従来型はカラーリングやデザインでアクティブさを表現していましたが、新型は革っぽさを感じさせる新開発のブラウン樹脂を採用し、上質な家具の温かみにも似た雰囲気を演出しています。このスタイルを実現するために、デザイナーたちは実際に家具店に足を運び、イメージを膨らませたと言います。

エアコン吹き出し口は従来型の丸デザインから、外観のイメージに合わせて角の取れた四角いデザインを採用。この処理はメーター部分やエアコン操作パネル、シフトノブ周りなどにも取り入れられています。

そしてインパネセンターのディスプレイ両脇にあったエアコン吹き出し口はディスプレイ下側に移動。これには内部のダクト配置などを変更しなければならず、マイナーチェンジとしてはかなり大掛かりな変更だったはず。でもこの配置変更によりインパネ全体がスッキリしてシックなイメージを出しやすくなったはずです。

そしてステアリングは新デザインに変更され、メーターはアナログメーターから7インチカラー液晶メーターに変更されています。

シートも従来型はパイピング処理や撥水加工を施したハニカム柄でアクティブな印象がありましたが、新型はヘリンボーン柄を採用しています。ヘリンボーンの生地だと一般的には柄を縦向きに使用しますが、新型クロスビーでは敢えて柄を横向きに配置しているのが面白いところ。これは車内の広がり感を狙った演出だそう。

一方で新型になっても変わらないこと。それは室内空間のゆとり。全長はわずか3760mm、全幅も1670mmと、コンパクトSUVの中でもかなり小さい部類なのに、大人4人が窮屈感なく座れるスペースが確保されているのは、軽自動車でパッケージングを極めたスズキならでは。もちろんリアシートを格納すればたくさんの荷物を積めます。

そして上級グレードでは前席に上下2段になっているセンターコンソールを設置。利便性が高められています。

■新しいパワートレインを採用し、安全性能も進化

今回のビッグマイナーチェンジではパワートレインも一新されました。従来型は1L 3気筒ターボと6速ATを組み合わせていました。これもパワフルに走れることに定評はありましたが、新型ではスイフトに搭載されるZ12E型エンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、トランスミッションもCVTに変更されています。

そしてボディには新たに減衰接着剤を採用して剛性を高め、前後のサスペンションにも剛性を高めるチューニングが施されています。そしてコーナリング時に内輪にわずかにブレーキをかけることでスムーズなコーナリングを味わえるアクティブコーナリングサポートも搭載されています。まだ新型クロスビーの試乗はできていませんが、スイフトでは滑らかでスポーティさも十分感じられる走りがウリ。走りはかなり期待できそうです。

さらにこれまで4WDにのみ採用されていた走行モードをFFの上級グレードにも設定。NVH性能も向上させ、予防安全技術や先進運転支援機能も

など、内容が充実しました。

新型クロスビーはスタイルが大きく変わり、内外装ともに大人っぽさをまとったコンパクトSUVになりました。パワートレインも刷新され、走りにも期待が持てます。これまで従来型のクロスビーに乗っていた人も新鮮な気持ちで乗れる1台に仕上がっているのではないでしょうか。

ミニマムサイズでも便利に使えるコンパクトSUVを探している人は要注目です!

■SPECIFICATIONS

<取材・文/高橋満(ブリッジマン)>

 

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