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ナイキの中にNBをイン!「エアフォース 1」にAmazon 1位のインソールをぶち込んだら快適度が段違いになった話

<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>

人間、一度快適なモノを知ってしまうと以前には戻れない…よね?

約2年前、この編集部連載「買ってみた!使ってみた!」で、めんどくさがりにとって最高すぎる!と感動したナイキ「エア フォース 1 '07 フライイーズ」(現在は「エア フォース 1 '07 イージーオン」という商品名に変わってます)。

>> 手を使わず脱ぎ履き可!ナイキ「エアフォース1」フライイーズ仕様のアイデア構造がスゴい!

大好きで何足も履き潰してきたAF1が、手を使わず脱ぎ履きできる。そりゃあもう、履きまくりましたよ。基本的に常に2~3足レギュラースニーカーを持ち、その日の服装に合わせて履き替えるんですが、購入当初はかなりの頻度で履いてました。

そんな中、彗星のごとく現れたのがニューバランス「UTRNWC GRAY」。ランニングシューズである「1080」をベースにアッパーをアレンジし、グレーのワントーンで仕上げたモデルです。グレーのスニーカーが欲しいと思い購入したわけですが、もうね、色とかどうでもいいぐらい感動したんですよ。その履き心地の良さに。

1080シリーズといえば、ふかふかなミッドソール"Fresh Foam(フレッシュフォーム)"が最大の特徴。やわらかいのに安定感がある。厚底&ソフトなソールって、横方向に荷重がかかるとグシャッと潰れがちな印象だったんですが、Fresh Foamにはそれがない。とにかく足がラクで、どんな服装にも合わせやすいグレーということもあり、3日に1回が2日に1回になり、気づけば週5回履いていたなんて状況に。

一方のAF1は、1982年の発売からほぼ変わらないナイキの大ベストセラーモデル。好きな者にとっては、この変わらないことが大事なわけですが、設計もほぼ変わらないため、とにかくソールが重い。そして硬い。

▲AF1(左)のかかとは磨り減ってナナメ

▲発売当時は衝撃吸収力の向上が売りだったAF1のソール。指で押してもびくともしないぐらい硬い

▲Fresh Foamは近年のランニングシーンのトレンドである厚底&やわらかさが特徴で、指で強く押すとへこむ

まぁ人間、一度体が快適だと知ってしまうと、なかなか以前には戻れないわけですよ。だって「UTRNWC GRAY」ってソールのやわらかさだけじゃなく、AF1より圧倒的に軽いんだもん。

そんなわけで下駄箱の肥やしとなってしまったAF1ですが、やっぱりあのシルエットとか雰囲気は好きなわけです。だったら、インソール変えたら快適さは上がるんじゃね? と思い立ち、いろいろ調べてみると、どうやら評価の高いインソールがいくつか見つかりました。そのひとつがニューバランスの「Supportive Rebound Insole(サポーティブ リバウンド インソール)」(2200円)です。

ナイキにニューバランスってどうなの? なんて思いつつも、価格をチェックしようとAmazonを覗いてみると、なんとインソールカテゴリで<ベストセラー1位>の文字が! しかもレビューが3000件以上付いていて評価は★4.4。「過去1ヶ月で4000点以上購入されました」と書いてあります。これはもうアタリ間違いなしでしょ、と即ポチ。ちなみに価格は1970円(2025年10月7日時点)でした。

 

■インソール即交換する人の気持ちがよく分かった

届いたインソールは思っていたより薄く、こんなんで履き心地変わるかな、というのが第一印象。

▲左が表側、右が裏側

緑の部分は高反発EVA、青い円形部分はニューバランスの定番素材“ABZORB(アブゾーブ)”のようです。全体を高反発EVAで構成することで反発力を生み出し、ABZORBのクッション性で衝撃を軽減する、といったところ。さらに足の後ろ側を囲むようにTPU(赤いパーツ)を配置し、安定感がありそうです。

とはいえ厚さはさほどでもない。と、うだうだ言っても仕方ないので、ぶち込んでみます。

▲靴のサイズに合わせて切り取るために、型紙が付属している

▲10(28.0)のラインが分かるように赤くなぞっておく。ちなみにAF1はサイズが10なので、購入したインソールはサイズXL9.5-10.5(27.5-28.5cm)

▲まずは型紙を切る

▲切り取った型をインソールにくっつけて、インソールもハサミでチョキチョキ。素材はやわらかいので簡単に切れる。小さくて動いてしまうぐらいなら、大きめに切ってギュウギュウに押し込んだほうがいいと判断し、ちょっぴり余裕を持って切った

作業することほんの5分程度で、28.0cmのインソールが完成。

んじゃAF1のインソールと入れ替えますか、と思ったらなんと衝撃の事実が発覚!

▲ん? あれっ?

あ! インソール、貼り付けられてるじゃん…。

なぜ先に確認しなかったんだ。もうアホかと、バカかと。と自分を責めていてもどうにもならないので、ニューバランスのインソールが入るか試してみます。

▲最初、入らないかもと思ったけど…

ぐぐぐっと押し込んだらスッポリ入りました。いや、そりゃ入るんですけどね。あとはインソールがプラスされた分、内部が狭くなっているので、足が入るかどうか。でも、キツけりゃ紐を緩めりゃいいしね、と楽観的。

▲NIKE×NB

いやー、それにしても不思議な絵面です。“NIKE AIR”越しの“NB”。とはいえ、インソールの色がグレーなので、不思議だけどさほど違和感はありません。

あとは履ければOK。

このAF1、フライイーズ(現イージーオン)という紐を結んだままでも脱ぎ履きできるという代物。インソールが足されたことでその機能に影響があるのかどうか。

▲スポッ

まったく問題ありませんでした。なんの影響もなし。インソールはちょっと大きめに切ってギュウギュウに押し込んだため、脱ぐ時も動く気配まったくなし。

そして、問題の履き心地ですが…、これがまた快適度爆上がりですよ。まさかここまで変わるとは。

▲「Supportive Rebound Insole」はかかと側が多少厚くなっているので、最初は違和感があるが、すぐ慣れた

正直「Supportive Rebound Insole」を手にした時は、その薄さゆえに半信半疑だったんですが、Amazonベストセラー1位、★4.4は伊達じゃない。いやホント、めちゃめちゃイイ。なぜ早くこれを入れなかったんだろうか。前々から「靴を買ったら即インソール変える」という人がいることは知ってましたが、そりゃ変えるよね、こんだけ快適になるなら。

当然ながら重さは変わらないし、いやむしろ重くなってるわけですが、クッション性と反発性が高くなったことで、歩いている時はちょっと軽くなったような印象に。

▲ところどころ擦り切れている履き込んだAF1の中にNBのロゴ

そもそもAF1ってバスケットシューズとして作られたので、前に進むことよりも止まることの方が得意なモデルです。一方の1080シリーズは足を前に進めるためのランニングシューズ。歩くうえでどちらがラクかといえば、当然ながらランニングシューズなわけです。

でも、そういうことじゃないですよね。好きだから履くスニーカーもあるわけです。でも、履き心地がちょっと、やっぱり疲れる、みたいな不満があるのであれば、こうやってインソールを変える(今回は足す)というのもアリなんだなと、今さらながらに知りました。結局お前はニューバランスのソールが好きってことでOK? と言われたらぐうの音も出ませんが…。

>> ニューバランス

<取材・文/円道秀和(&GP)

円道秀和|&GP編集部所属。担当ジャンルはITデジタル、オーディオビジュアル、ホビー他。好きなものはコーヒー、旅行、キャンプ、乗り物全般、カレー、ラーメン、アジアのローカル料理、小さいギア。好きが高じてSCAJコーヒーマイスターの資格を取得

 

 

 

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