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休みの日こそ、むしろ動きたくなる!アクティブな人たちの“三者三様”リフレッシュ術

【“休む”を知る】#3

本特集「休むを、考える」では、“休養”をテーマに、心と体をどう整えるかを多角的に掘り下げていく。

第一回目に登場した『休養学』著者・片野秀樹さんは、「休養とは、次のアクションに向けて整えることなんです」と語っていた。つまり、ただ横になって体を休めることだけを指すものではないということ。軽く体を動かし、血流を促し、心と体をリフレッシュさせることも、立派な休養なのだ。

今回は、そんな“動いて休む”を実践している6人に話を聞いた。多忙な日々の中で、なぜそのアクティブな習慣に惹かれ、それがどのように休養につながっているのか。それぞれの“動的休養”のスタイルと、その時間を支える愛用ギアを紹介していく。

【1人目】山を走ることで“思考がクリアになる”。トレランがくれる最高のリセット時間

嶋田哲也さん
ムロフィス PRシニアマネージャー
主な趣味:ランニング/トレイルラン/ボルダリング/自転車

 

10年ほど前、THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)の担当者から勧められてボルダリングを始めたのが、アウトドアとの出会いだったという嶋田さん。その後、体を絞るためにランニングを始め、距離が伸びてきたころに再びその担当者からトレイルランの誘いを受けた。

「軽い気持ちで参加したんですが、山を走る感覚が想像以上に新鮮で。自然の中で体を動かしていると、頭の中がすっとクリアになっていくんです」

仕事でファッションやアウトドアブランドのPRを担当する嶋田さんにとって、トレイルランニングは仕事にも良い影響を与える習慣だ。

「走っている間は余計なことを考えないから、思考の整理にもなる。走り終えるころには、“よし、また頑張ろう”という前向きな気持ちに切り替わっています」

トレランウエアやギアにも強いこだわりを持ち、「街でも着られるデザインが増えていて、ファッションの延長で楽しめるのも魅力です」と語る。

■愛用ギア
THE NORTH FACE
「FL Short」(2017年モデル)

「ウエスト背面に携帯ポケット、両サイドにメッシュポケットを備えたオーセンティックなショーツで、最近のザ・ノース・フェイスにはあまり見られないパイピング配色がポイント。素材はトレッキングパンツにも使われるハリと耐久性のある生地で、速乾性こそ劣りますが、トレランを始めた当初に購入した思い出の一枚です」

>> THE NORTH FACE

【2人目】波に乗り、山を歩く。自然の中で“心のバランス”を取り戻す

駒井美月さん
メレル PR
主な趣味:サーフィン/ゴルフ/スノーボード/登山/トレイルランニング(時々)/筋トレ

 

以前からサーフィンとゴルフに興味があったという駒井さん。前職時代に友人から教えてもらったのをきっかけにサーフィンを始め、体力づくりの一環としてゴルフにも取り組むようになった。

現在は世界屈指のフットウェアカンパニーであるMERRELL(メレル)でPR業務を担当し、常に動きのある日々を送る。だからこそ、休日の自然体験が心と体のバランスを整える時間になっているのだ。

「海や山にいると、自然と呼吸が深くなるんです。波に身を任せたり、山で風を感じたりしていると、頭の中の緊張がほぐれていく。“気持ちが整っていく”というより、“余計な力が抜けていく”感覚ですね」

終えたあとの達成感と爽快感こそが、次の一週間を支える原動力。

「好きなことを無理せず続けられる余裕を持つこと。それが私にとっての“休む”ということだと思います」

■愛用ギア
MERRELL
「AGILITY PEAK 5」(1万9800円)

「登山、トレイル、ゴルフのラウンドと幅広く使っています。グリップ力が高く、足へのフィット感も抜群。歩く距離が増えても疲れにくいので、この靴を履く日は“今日は外で過ごそう”という気分になります」

>> MERRELL

【3人目】父の影響ではじめたスノボが、今やかけがえのない時間に

菊地 諒さん
アークテリクス PR(凛)
主な趣味:スノーボード/サーフィン

 

 

株式会社凛(りん)でさまざまなブランドのPRを受け持ち、中でもアークテリクスをメインで担当する菊地さん。多忙な日々の中で、心身の調子を取り戻す時間がスノーボードだ。

「父の影響でスノーボードを始めました。パウダーを求めて滑るだけでも幸福感を得られるし、自然の中で過ごす時間が、自分を静かにリセットしてくれます。滑ったあとの温泉まで含めて、一日が“整っていく”ような流れが好きなんです」

雪山では、感覚だけが研ぎ澄まされる。

「音も少なくて、余計な考えが消えていくんです。自然の中で動いていると、自分の中に“静けさ”が戻ってくる気がします」

好きが高じて、かつてはカナダ・ウィスラーで1シーズンを過ごしたことも。

「そのときの景色や空気の匂いは、今でも鮮明に覚えています」

■愛用ギア
Bataleonのスノーボード

「ウィスラーで購入した思い出の板です。デザインもお気に入りで、見るたびに当時の感覚がよみがえります」

>> Bataleon

【4人目】47歳、現役アマチュアキックボクサー。動きながら“頭のスイッチ”をオフにする

三宅 隆さん
VAGUE 編集長
主な趣味:キャンプ/釣り/筋トレ/キックボクシング

 

 

クルマとライフスタイルを軸に上質な趣味を提案するWEBメディア「VAGUE(ヴァーグ)」。その編集長として多忙な日々を送る三宅さんにとって、“休む”とは体を動かすことだ。

「キックボクシングを始めたのは30歳の頃。仕事ばかりで運動不足を痛感していた時期でした。ハマったきっかけは、非日常感とストレス解消。思いっきり体を動かしたあと、頭のスイッチが完全にオフになるあの瞬間が好きなんです」

コロナ禍で多忙を極めた時期には、ストレスから体調を崩したことも。

「“これはまずい”と思って再開したら、みるみる心が軽くなって、仕事もうまく回り始めました。今では、体を動かすことが自分のメンタルメンテナンスなんです」

ちなみに、47歳の現在もアマチュア選手として公式試合に挑戦中。

「動くことで余白を取り戻せるなら、それが僕にとっての“攻めの休養”ですね」

■愛用ギア
GARMIN
「Instinct 3 Dual Power」(7万1800円)

「ストレスチェックや一日の歩数、筋トレやスパーリング時の消費カロリーまで記録できます。耐衝撃性が高く、激しい動きでも安心して使えるのが頼もしいです」

>> GARMIN

【5人目】登山もランニングもあくまで日常。続けることで見えてくる、自分なりのリズム

宇津木 正太さん
マムート アシスタントブランドマネージャー
主な趣味:ランニング/トレイルランニング/登山

 

 

スイス発のアウトドアブランド・MAMMUT(マムート)でアシスタントブランドマネージャーとして多忙を極める宇津木さん。

平日は週2回ランニングで体を動かし、休日には登山やトレイルランニングへ。オンとオフを切り替えるというより、動くこと自体が生活の一部になっている。

「走ることも山に行くことも、どちらも特別なことではないですね。“運動しよう”と意識するより、気づけば体が動いている感じです。続けているうちに、それが自然と習慣になっていきました」

最近は、ブランドとしてフィールド展開を行う八ヶ岳エリアに足を運ぶことが多い。気候やルートによっては主峰・赤岳まで登ることもある。

「八ヶ岳はマムートにとっても馴染みの深い山域です。自分にとっても、装備を試したり、自然との距離感を確かめたりできる大切な場所ですね。登っている最中は余計なことを考えず、一歩ずつ進むうちに気持ちが落ち着いてくる。そんな時間が、自然と自分を整えてくれるんです」

マムートというブランドに携わる立場として、“自然とどう付き合うか”という問いは、仕事でも個人でも常に意識している。登山やランニングは、その答えを探すための身近な習慣なのだ。

■愛用ギア
MAMMUT
「Sertig TR Low GTX Men」(2万9700円)

「街でも山でも使える万能なトレイルランニングシューズ。軽くてクッション性が高く、防水透湿性のあるGORE-TEX仕様なので天候を選ばず使えます。履くたびに、“今日も外に出てみよう”という気分になります」

【6人目】歩きながら考える。山がくれる“整理と再起動”の時間

佐藤宏憲さん
4K プランニングマネージャー
主な趣味:登山

 

 

主にアウトドアブランドのPRを担当する佐藤さん。そのため、撮影やイベントなど、仕事の一環として山に登る機会が多いという。

「まだ趣味というほどではありませんが、仕事で行ける利点を活かして、日本各地の山に登っています。軽いハイキングから3000m級までさまざまですが、最近は山を旅するように歩く“トレイルウォーキング”が気分です」

「歩きながら仕事のプランを考えたり、タスクを整理したりしています。自然の中だと、考えごとがクリアになっていく感覚があるんです。街を歩いているだけでは得られない余白が生まれます」

仕事とリフレッシュが重なり合う、いわば“動く思考時間”。それが今の佐藤さんにとって、欠かせない休息のかたちになっている。

■愛用ギア
Teva
「HURRICANE DAYBREAKER SLIP ON」(1万4300円)

「多方向ラグを備えたSpider Rubberアウトソールによって滑りにくく、グリップ力も高い万能シューズです。スリッポンタイプなので、自宅の玄関からそのまま外に出られる手軽さも魅力。街歩きから軽いハイキングまで幅広く使えます」

>> Teva

*  *  *

休む方法は、人の数だけある。ゆっくり眠ることも、好きな音楽を聴くことも、もちろん立派な休養だ。けれど、体を動かすことでしか得られない“整い方”があるのも確かだ。

今回の6人のように、「動くこと」を自分なりの休み方として取り入れる人が増えている。大切なのは、無理をせず、自分のリズムで続けること。休むことを睡眠だけと決めつけず、“動くことで満たす”という選択肢を持つことが、これからの時代の健やかな休み方なのかもしれない。

>> 特集:“休む”を知る

<取材・文/若澤 創(&GP)>

 

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