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iPhone16eはすでにオワコン扱い?リーカーが「失敗の廉価モデル」と酷評

定評のあるリーカーが、「廉価iPhoneモデルとしてiPhone16eは失敗に終わった」とソーシャルメディアに投稿したことが話題を集めています。しかしながらこの人物によれば、それでもAppleは新たな“e”ラインを継続する見通しで、2026年3月にはiPhone17eの登場が予想されているとのことです。

iPhone17eは来春、Air 2は来年は予定なし

中国のソーシャルメディアWeiboのユーザー「定焦数码」(日本語訳:単焦点デジタル)は、iPhone16eとiPhone Airの両方が失敗に終わったと述べており、さらにiPhone16eはアップデートが見込まれるものの、iPhone Airについては“Air 2”がすぐに出ることはないとの観測を示しています。

同ユーザーはここで“廉価モデル”という言い回しを用いていますが、厳密に言えばiPhone16eもiPhone Airもそこまで廉価とは言えないため、Appleの廉価iPhoneの試みが不発に終わっているという表現は、正しくないかもしれません。

成功収めたiPhone SE(第1世代)とiPhone SE(第2世代)

事実上のAppleの廉価iPhoneモデルは、iPhone SE(第1世代)、iPhone SE(第2世代)、iPhone SE(第3世代)の3モデルのみと考えるのが妥当かもしれません。

2016年に登場したiPhone SE(第1世代)は、4インチの小型筐体に最新のSoCを搭載した構成が人気を博し、エントリーモデルとしてかなりの成功を収めました。

2020年のiPhone SE(第2世代)も、特にヨーロッパで大きな販売シェアに達し、「一番安いiPhone」という立場を築いたと言えます。

iPhone SE(第2世代)

iPhone SE(第3世代)は生産カットに

2022年に発売されたiPhone SE(第3世代)は、iPhone SE(第2世代)と比べると、販売台数は予想よりも伸び悩み、最終的におよそ20%の生産カットとなりました。

その後、iPhone SE(第4世代)の登場も期待されていましたが、結局は発売されず、その役割はiPhone16eに置き換えられたというニュアンスとなっています。

iPhone16eは小型iPhoneと廉価iPhoneの両方を満たせず?

iPhone16eはディスプレイサイズが6.1インチであり、4インチだったiPhone SEシリーズや、5.4インチだったiPhone12 mini/13 miniのような小型サイズのモデルにはフィットしていないと言えます。

加えて、価格的にもiPhone16eは99,800円〜と、とても廉価と呼べる価格帯にはないのが現状です。すなわち、iPhone SEシリーズが満たしていた「小型」+「廉価」の両方を満たし損ねてしまっているのです。

iPhone16e

iPhone Airは“Plus”モデルの穴にはまる羽目に

iPhone Airに関しては、Appleは“薄さ”という、これまでのiPhoneにはあまりなかった売りを強調していますが、販売台数予想を見ると、iPhoneの“Plus”モデルの不人気とかぶる部分が大きく、すっかりこの“必要悪”のカテゴリにはまってしまっているように見えます。

おそらくですが、Appleが今後、小型で廉価なiPhoneモデルを出すことは、現在の流れの中ではあまり考えられないのではないでしょうか。

いまだにiPhone SEを使用しているユーザーも相当数見受けられるので、デバイスのサポートが続く限り、しばらくは新しいiPhoneを購入しないという人もかなりいそうですね。

Photo: Apple (1), (2)

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