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免許も取りやすくリーズナブル!電動もスクーターも激戦区なスモールクラス6台【秋のNEWモデルラッシュ!クラス別バイク大集合】

【秋のNEWモデルラッシュ!クラス別バイク大集合】

澄んだ空気と穏やかな日差し、ツーリングがもっとも気持ちいい季節がやってきた。この秋は各メーカーが新作を一斉投入し、まさにNEWモデル戦国時代。排気量帯ごとに分けて、いま注目すべきモデルをピックアップしトレンドを紹介していこう!

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■免許も取りやすくリーズナブル! 電動もスクーターも激戦区

手軽なサイズで原付一種よりパワーがあり、幹線道路でも交通の流れにスムーズに乗れる原付二種(51~125cc)スクーターは、AT小型限定普通二輪免許で運転可能。クルマの免許を持っていれば最短2日で取得でき、通勤・通学からツーリングまで幅広く活躍する人気カテゴリーとなっている。それだけに各社がラインナップを充実させ、近年では電動スポーツモデルまで加わり、競争激化の様相を見せている。

初代が“通勤快速”の異名を持った、スズキのアドレスの最新型は「オシャレに街を走りたい」という思いを込めて開発され、ユーロスタイルの上質感が世代を問わず支持を集めている。

ヤマハはフロント2輪のLMW(リーニング・マルチ・ホイール)機構を持つトリシティを未来的デザインに進化させ、新たなファン層の獲得に乗り出した。カーブではバイクのように車体が傾き、曲がる喜びを提案するあたりは、さすが“コーナリングのヤマハ”と言われるだけのことがある。

スモールクラスは、個性豊かなモデルが勢揃いし、選ぶ楽しみが広がっており、この秋も目が離せない!

モーターサイクル ジャーナリスト
青木カタオさん
バイクが好きすぎて専門誌の編集部員となり、その後独立してジャーナリストに。初心者にも分かりやすい解説に定評があり、専門誌や一般誌、Webなど数多くの媒体に寄稿している

【PART 3】
スモールクラス編

30km/h制限や二段階右折といった制約がなく、交通の流れに合わせて快適に走れるうえ、維持費もリーズナブル。手軽さと実用性、そして遊び心を兼ね備えた原付二種は、今や新たなスタンダードとなりつつある。

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1. 原2スクーターだからと妥協はない

SUZUKI
「バーグマンストリート125EX」(31万7900円)

足もと前面には、USBソケットを装備したフロントボックスとオープンタイプのインナーラックがあり、この組み合わせがとても便利で最強です(青木さん)

ラグジュアリーなスタイルと乗り心地はワンクラス上のもの。アイドリングストップやサイレントスターターを組み込んだエンジンは、パワーを落とすことなく低燃費を実現。ポジションランプ内蔵 LEDヘッドライトといった装備面も先進的だ。

2. 都会的なスタイルに磨きをかけた

SUZUKI
「アドレス125」(28万500円)

足の置き場が広くフラットなので、長距離でも疲れにくく快適なライディングを実現。燃料給油口がリッド付きに進化しているのも見逃せません(青木さん)

丸みのあるデザインを基調に、洗練されたヨーロピアンスタイルを取り入れた。U字型のLEDポジションライトやリアコンビネーションランプなどで上質感を演出している。タンデム時はグラブバーとしても活用できるリヤキャリアを備えている。

▲シート下は大容量なので、荷物や防寒着を運ぶのにも適している

▲USB電源ソケットが標準装備されているので携帯電話の充電などにも便利

3. アイドリングストップも新搭載

YAMAHA
「TRICITY125 ABS」(57万2000円)

Y-Connectをインストールしたスマホとのコネクト機能で、距離と矢印によるTurn by Turnナビをディスプレイ上に表示することが可能に。通話や通知など多彩な情報も走行中に得られる(青木さん)

フロント2輪による高い安定感によって、心の余裕を感じて走れるのが最大の強み。旋回時は車体がリーンすることで、自然な操作感を実現。新型は縦2灯のLEDライトと左右2段レイアウトのポジション灯でフロントフェイスを刷新した。

4. 電動ならではの加速力が光る

KAWASAKI
「Ninja e-1」(106万7000円)

バッテリーの充電は家庭用コンセントで可能。車載のままでも取り外して充電器を使ってもできます。ウォークモードなど、EVならではの機能も魅力!(青木さん)

Ninjaシリーズの末弟は、フルカウルの電動スポーツだ。滑らかな曲面を持つ大柄なボディは、高級感のある仕上がり。公称航続距離は55kmで、e-boost機能は追い越し時など、一時的(約15秒間)にダッシュ力を高めてくれる。

5. スポーティなEVネイキッド

KAWASAKI
「Z e-1」(101万2000円)

購入後に申請することで、国と各地方自治体に定められた補助金の交付が受けられます。東京都の場合、最大63万円。詳しくは販売店で!(青木さん)

カワサキを代表するブランド「Z」シリーズにもEVモデルが登場。スマートフォン接続機能を備えたTFTカラー液晶ディスプレイなど、装備内容は Ninja e-1と変わらない。スロットルだけの簡単操作で、加速をより強力にしたいときは e-boost機能が使える。

6. 充電ではなく“ガチャ”と取り換え!バッテリー交換システムにも注目

HONDA
「CUV e:」(52万8000円)

バッテリーを“ガチャッ”と交換して使う Gachaco(ガチャコ)は、エネオスと国内バイクメーカー4社で共同出資して設立・運営するバッテリーシェアリングシステム。バッテリーステーションで即座に交換でき、待ち時間ゼロで走り出せるのが魅力だ。電動バイクの使い勝手を飛躍的に高める次世代インフラとして注目を集めている。

▲ホンダの CUV e:も動力用電源としてHonda Mobile Power Pack e:を2個使用。Gachacoのサービスを使えば、充電器の購入は不要

>> 特集【秋のNEWモデルラッシュ!クラス別バイク大集合】

※2025年11月6日発売「GoodsPress」12月号106-107ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/青木タカオ>

 

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