その昔、日本の台所にはコンロスペース以外にもガス栓が備え付けられている時代がありました。これ、ガス炊飯器用だったんです。当時はガス釜が主流でしたが、徐々に手軽な電気炊飯器に取って代わられ、ごはんを炊く=電気炊飯器があたりまえに(業務用ではまだまだ活躍中です)。
ガス釜を知っている人からは「あの美味しさは忘れられない」という声を聞きます。ではなぜガス釜がおいしいのか。それはやはり直火だから。いくら電気で高火力を再現しようとも、本物の火にはなかなか敵いません。
そんな直火のガス炊飯をカセットガスで再現したのが、Makuakeに登場した「PROGOHAN(プロごはん)」(7万4214円 12月2日現在)。メーカーはもちろん、カセットガスといえばの岩谷産業です。
カセットガスを使うとなると、気になることがいくつもありますよね。
ということで、まずはコスパをチェック。
カセットガス1本で炊ける回数は、1合なら約19回(1回あたり約20円)、5合なら約8回(同約50円)とのこと。これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれですが、思っていたより悪くないというのが正直な印象です。
次に炊飯量と時間。
炊飯量はコスパでも触れていますが、最小で1合、最大で5合になります。そして炊飯時間は、気温25℃の場合、1合が約12分、3合なら約15分、5合なら約18分で炊き上がります。このあたりはさすが直火ならでは。もちろん、美味しく炊くためには必要な、そして電気炊飯器ならやってくれている事前の吸水や炊き上がり後の蒸らしは自分でやらなければいけないので、その時間をプラスすると、電気炊飯器と変わらないかもしれません。吸水も蒸らしも、どちらもなくても食べられますが、やっぱり美味しく食べるならやったほうがいいと思います。
そして操作方法。
これについては、本当に簡単。火力調整レバーを米の分量(1~5合)に合わせて、器具栓つまみのONにして、点火レバーを押し下げるだけ。炊飯中の火加減調節は不要で、炊き上がったら自動でガスが遮断され消火されます。
とにかく簡単。そして釜全体を強い火で包み込むからこそ実現した、粒立ちや甘み、香りが良いごはん。
直火で炊くといえば土鍋や羽釜もありますが、ちょいちょい気にしていなければならないなど、結構大変。その点、この「PROGOHAN」なら点火すればあとはほったらかしでOK。直火炊きをこの手軽さで味わえるというのは、電気炊飯器に慣れた人にとってはありがたいのではないでしょうか。
また、電気が必要ないので災害での停電時やアウトドアでも使えます。カセットコンロのイワタニらしく、カセットガスの温度が異常に高くなると自動的にカセットガスを切り離す「圧力感知型安全装置」や、風や吹きこぼれで火が消えると自動的にガスを遮断する「立ち消え安全装置」も搭載するなど、安全性も抜かりなし。
保温機能がない、カセットガスを用意しておかないといけない、サイズが少々大きい(カセットコンロの上に釜が載っているような構造のため)など、電気炊飯器と比べてデメリットもありますが、炊飯器に必要な機能といえば「ごはんを美味しく炊けること」という人にとっては、ぜひチェックしてほしい新製品です。
>> Makuake
<文/円道秀和(GoodsPress Web)>
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