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時短&炊き上がりの美味しさが際立つ「炊飯器」【GoodsPress AWARD 2025 ベストバイ大賞】

【GoodsPress AWARD 2025 ベストバイ大賞】

日本の食文化を象徴する家電である炊飯器は新米の季節に合わせて、最新技術が投入された新モデルが登場する。2025年は好みにあったごはんが炊ける象印が大賞を受賞した!

*  *  *

【調理家電部門】
炊飯器

米不足からの古古米の販売など、令和の米騒動が発生した2025年。各社の最新の炊飯器は、新米はもちろん、古くなったお米も美味しく炊ける卓越した機能を搭載している。

その中で、炊飯器部門で大賞に選ばれたのは象印マホービンの「炎舞炊き NX-AA10」だ。

識者が共通して評価したのは6つのIHヒーターを搭載して切り替えながら加熱する「3DコーテーションIH」構造と、アンケートに答えるだけで121通りの炊き分けができる「わが家炊き」機能の搭載だ。食前食後に質問に答えるだけでより美味しく炊ける簡単さが便利だ。

炊き上がったごはんは甘みがしっかり引き出されていて粒立ちと柔らかさが両立している。

最新炊飯器の価値は新米や銘柄米だけでなく、古米も美味しく炊けることだ。さらに時短や長時間保温などの独自機能も求められている。

<選者の皆さん>

家電プロレビュアー
石井和美さん
さまざまな媒体に白物家電を中心とした製品レビューを寄稿するプロレビュアー。大型家電のレビューもするため、一戸建ての「家電ラボ」まで設立。日々、家電のテストを行っている。

 

ライター・コラムニスト
小口 覺さん
非日常に近い家電も探求。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名(日経2016年上期ヒット商品番付に選定)。新著に「ちょいバカ戦略ー意識低い系マーケティングのすすめー」(新潮新書)など。

 

デジタル・家電ライター
コヤマタカヒロさん
調理家電やデジタルガジェットのほか、生活家電、季節家電にも精通するなど、広い守備範囲を持つ。家電のテスト&撮影のためのスタジオ「コヤマキッチン」や「家電総合研究所」を運営する。

 

家電ライター
田中真紀子さん
家電に関する記事の執筆や監修を年間300本以上こなすほか、TVやラジオへの出演、セミナー講師など幅広く活躍する家電専門家。製品を実際に使い、魅力や取り入れ方を発信する。

 

インフルエンサー
TastyTimeさん
都内近郊で夫婦ふたり暮らし。YouTubeでは等身大の毎日を大切に、日々のごはんなど日常を紹介する。コストコ購入品やキッチングッズの詳しい情報をホームページでも掲載。

 

「週刊GoodsPress DIGITAL」編集長
金子剛士
クルマのドレスアップ誌、中古車情報誌を経て本誌編集部へ。クルマやバイクなどの乗りもの好きで、家電も大好物。モノ選びでは「コスパ」を重視。最近買ったものはMac mini。

【大賞】

■炎舞炊きと121通りの炊き分けで最高のごはんが炊ける

象印マホービン
「炎舞炊き NX-AA10」(16万5000円)

ふっくらとした粒感と甘味がある「これぞ象印」という炊き上がりです。技術的には、心臓部となるIHヒーターのコイルに対する情熱と進化にしびれます。細かい好みは、「わが家炊き」メニューで変更できます(小口さん)

かまどの炎を再現するために、IHヒーターを6つも搭載してしまう発想が大胆だと感心してしまいました。特に「熟成炊き」で炊いたごはん、中でも玄米の甘みは格別です(田中さん)

どんな米でも、炎舞炊きの大火力で甘みや旨みをしっかりと引き出して炊ける炊飯器です。方向性は甘みと柔らかさを重視。お米だけでもぐいぐい食べられます。また、最大40時間の保温性能の高さも評価したいです(コヤマさん)

米の価格が高騰している昨今、どうしたら米を美味しく食べられるか考えて購入。どんな米でもふっくら炊き上がって大満足です!(読者投票 P.N.みるみるさん)

独自の3DローテーションIH構造が生み出す炎舞炊きが対流を生み出す炊飯器。121通りの炊き分けができるわが家炊きメニューなども搭載し、好みやおかずに合わせた最適な炊飯が可能。保温性能が高いのも魅力だ。

▲炊きあがったご飯はふっくら食感も絶品。1合を約15分で炊き上げる「白米特急」、30分で炊く「白米急速」も搭載

▲6つのIHヒーターの加熱範囲を6ブロックに分け、2つのヒーターを同時加熱。部分的な集中加熱を繰り返すことで、釜の中心部までかき混ぜる

▲炊飯前にアンケートに答えると炊きあがりを好みの食感に導く「お好みごはん診断」などのユニーク機能も搭載

【炊きたて賞】

■土鍋で炊きあげた本格ご飯が美味すぎる!

タイガー魔法瓶
「土鍋ご泡火炊き JRX-S100」(12万1000円)

土鍋内釜が引き出すお米の旨みと香りは格別。新シリーズでは火力制御が進化し、よりふっくらと上品な炊きあがりに。ご飯好きなら思わずうなずく“毎日食べたい味”。高価格帯でも納得の1台です(TastyTimeさん)

炊きあがったご飯はお米一粒ひと粒が立ち、甘みも感じられて本当に美味しい! 毎度のご飯が本当に楽しみになりました(読者投票 P.N.RICE LOVEさん)

萬古焼の土鍋を内釜に採用し、最高300℃(※)の高火力で、香り豊かで甘くて粒立ちのいいごはんが炊ける炊飯器。銘柄炊きわけ機能や火加減の調節によりおこげが作れるのも嬉しい。

▲釜底から側面まで、隙間なくIHコイルを配置することで土鍋への熱伝導性をアップ。最高300℃での加熱を実現した

▲3度焼きで作りあげる土鍋を採用。土鍋や釉薬の遠赤外線効果と火山灰を含む発熱体により強力に加熱できる

※約300℃、内なべ外側底面の温度(タイガー魔法瓶調べ)

【テクノロジー賞】

■4つのセンサーでお米の状態を見極めて炊く

パナソニック
「可変圧力IHジャー炊飯器 ビストロ SR-X910D」(9万9000円)

こちらで備蓄米を炊いて食べてみたのですが旨いのひと言。Wおどり炊きのスゴさを改めて実感。今後、炊飯器はどう進化していくのか期待ですね。正直、買い替えようか真剣に悩んでいます(金子さん)

リアルタイム赤外線センサー、リアルタイム圧力センサーなどの4つを搭載し、「ビストロ匠技AI」がお米の状態に合わせて加熱制御。Wおどり炊きで古米も美味しく炊ける。

▲かまどごはんをイメージしたWおどり炊きを採用。「急減圧バルブ」と「高速交互対流IH」でムラなく炊き上げが可能

【万能炊飯賞】

■炊飯だけでなく、おかず調理やダイズライスにも対応

三菱電機
「本炭釜 紬 NJ-BW10H」(実勢価格:12万3450円)

ごはんはしゃっきりとしていて、一粒一粒がしっかり立っています。どんなおかずにもよく合い、お米の特徴がわかりやすいので、銘柄を変えて炊くと違いが楽しめます(石井さん)

かまどと同じ常圧で炊飯することで、しゃっきり食感のごはんが炊ける炊飯器。内釜には純度99.9%の炭素材料の本炭釜を採用。おかずが作れる低温調理機能やダイズライスモードも搭載する。

▲釜底トリプルリングIHと胴回りヒーター、ふたヒーターで本炭釜を包み込んで連続沸騰をキープして炊く仕組み

▲フジッコのダイズライスを美味しく炊く専用モードや、玄米、麦飯、雑穀米など、各種専用コースが充実している

>> 特集【GoodsPress AWARD 2025 ベストバイ大賞】

※2025年12月5日発売「GoodsPress」1月2月合併号30-32ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/コヤマタカヒロ>

 

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