【GoodsPress Web編集部員 2025年ベストバイ】
気付くと年の瀬。2025年、皆さんにとってどのような1年でしたか? あっという間に過ぎていったように感じますが、ありがたいことに職業柄いろいろなアイテムを見たり触れたりする機会があった1年でした。
そんな2025年、さまざまなアイテムを見ては購入してきたわけですが、何が1番気に入ったのだろう…と考えたときに真っ先に頭に浮かんだモノ、それはバッグです。ミニショルダーやサコッシュなど、特に小さいバッグが個人的に好きなのですがなかなかしっくり来るモノに出合える機会はそう多くはありません。しかしながら、あるひとつのバッグに2025年は出合えた年だったのです。
それはアントラックの「CITY PLUS / The Bucket | Tote S 60361」でした。
アントラックとは80年以上の歴史を持つ老舗バッグメーカー・エースが手掛ける新進気鋭のブランドで、“URBAN×OUTDOOR”をテーマに都市と自然、オンとオフでシームレスで使えるバッグとウエアを展開しています。そのスタートは2033年8月。まだ生まれて間もないブランドですが、バッグメーカーならではの収納性の高さとベーシックで使い勝手の良いデザインでファンを増やし続けています。
ご覧の通り、ミニマルなルックスはどんな着こなしにもマッチ。細部に至るまでブラックで統一しているのもポイントです。今まではナイロン製などのカジュアルな印象のショルダーバッグを使用することが多かったのですが、普段カジュアルな着こなしが多いためそれだと若干ラフになりすぎてしまうなとぼんやりと思っていました。むしろ、カジュアルな服装にレザーバッグなど落ち着いたアイテムを合わせてメリハリを利かせたいと考えていただけに展示会でひと目見たときから頭から離れず、発売されてすぐに購入するほど理想のバッグだったのです。
そして何より気に入ったのがホースレザーだったということ。カーフレザーのアイテムは硬いモノが多いイメージですが、こちらは驚くほどしなやか。それでいて油分を含んだしっとりとした生地はカーフに負けない高級感を湛えます。しなやかで柔らかく、そして高級感や落ち着きもある、これこそまさに欲しかったバッグだったのです。
普段ストリートMIXな着こなしが多いのですが、逆に大人っぽい表情のバッグを合わせることで着こなしにグッと奥行きが出ます。そして、何よりその合わせ方ってとても可愛い。例えば夏、Tシャツにデニムみたいなラフな服装にレザーのバッグを合わせる…言わば“逆ハズシ”みたいな感じで最高じゃないですか。
■細かい部分まで余念なし。ここまで完璧さを感じられるバッグって滅多にないかも
さらにこのバッグ、細部を見ても完璧なんです。いや、細部までも見事に作られているから完璧なのでしょう。ストラップは長さを調節できるのですが、そのバックルやベルト剣先のあしらいなども同色ブラックの金属で作られていて非常にクールな表情。意外と世に出ている多くのレザーショルダーは金属部分がシルバーで、それだと少しレディスのような雰囲気になってしまいがち。あまり気付かれないところではありますが、金属もブラックということは大人の男性においてとても重要な要素なのです。
そしてサイドに配されたさりげないブランドタグ。レザーのショルダーバッグはどちらかというと重たい空気感を持つアイテムですが、このピスネームがあるとないとでは印象がまったく異なります。付けることでほんの少しカジュアル感が出るため、軽さを出せるのです。それでいてタグ自体は同色でブランドネームも墨黒にしているのでカジュアル過ぎず、全体のイメージを崩しません。このバランス感は唸りました。
気になるメイン荷室ですが、両側にポケットがそれぞれ付いています。キーケースなどの小物類を入れるのにちょうど良いサイズ感です。
また、よく見るとフロント側に隠しポケット的なもうひとつ荷室が。ここはやや浅めのポケットになっていて、スマートフォンやリップクリームなど頻繁に出し入れするようなアイテムを入れるのにうってつけです。
バッグ自体の容量は2L。休日、外に出かけるときは財布とキーケース、ペットボトルくらいしか持ち歩かないのですが、その3つが本当にちょうど良く収まります。基本的に荷物はコンパクトにしたいというのもありますし、何よりちょこんとしたサイズのレザーバッグが可愛いんですよね。オフィシャルのサイズはH21×W20×D7cmとなっています。背負うと見た目以上に持ちやすく感じると思います。
長年、バッグって何を買えば良いんだろう? と迷子状態が続いていました。案外、そういう人は多いのではないかと思います。しかもバッグはウエアほど頻繁には買い足しませんし、しっくり来るモノと出合えるかどうかもわかりません。また、せっかく出合ったとしてもナイロン製のモノだと毎日使っているとヘタっていってしまいます。しかし、こちらはレザー製。そう、むしろ使い込んで(育てて)エイジングを楽しむバッグなのです。と、言うことで2025年の個人的ベストバイはアントラックの「CITY PLUS / The Bucket | Tote S 60361」でした。新年を新しいバッグで迎えるのはいかがでしょうか?
>> アントラック
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<取材・文/手柴太一(GoodsPress Web)>
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