【GoodsPress AWARD 2025 ベストバイ大賞】
スーツに革靴一辺倒だったビジネスファッションもいまではカジュアル化が進んでいる。本項では大人の品格とオンオフ兼用できるような汎用性を兼ね備えた逸品たちが多くノミネートされた!
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【ビジカジ部門】
時計
「落ち着いた上品さと実用性の両立がさらに求められるように。リモートと出社が混在するなか、スーツにも私服にも合わせやすいデザインが人気です。ソーラーや高耐久素材など、手間をかけず長く使える機能も重視され、目立ちすぎず品よく“仕事ができる印象”を与えるモデルが選ばれた一年だったと感じています」
ファッションの視点から今年の時計カテゴリを振り返ってくれたもりすんさん。印象づくりを考えるなら、いくらカジュアル化が進んだといっても、ビジネスの場においてラフすぎるアイテムはやはりミスマッチだろう。上品さと実用性、オンとオフのバランス。それらの条件を満たし、見事今年の部門大賞に輝いたのがセイコー アストロンの「SBXC175」だ。時計ジャーナリストの渋谷ヤスヒトさんは本モデルの魅力を次のように評する。
「昨今のビジネス時計は機能・品質ともにハイレベル。だからこそ、注目したいのが文字盤やケースの細部に至る作り込みや、ブレスレットのデザイン、そして実際の着け心地。その高いクオリティに、手に取れば誰もがきっと納得できるはずです」
続くページの入賞製品にも注目モデルが勢揃い。冬のボーナスの使い道に、ぜひ検討してみてほしい!
<選者の皆さん>
渋谷ヤスヒトさん
本誌&時計別冊で副編集長を務め、現在は時計&モノジャーナリストに。1994年から国内外の時計取材を続ける。日本時計学会、ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ(GPHG)アカデミー会員。
添田和宏さん
雑誌やブランドルックをはじめ、広告、俳優、ミュージシャンと幅広い分野で活躍中。さまざまなファッションのテイストに柔軟に対応できる適応性が好評で、シーンにあったスタイリングを提案する。
平 健一さん
ファッションからアウトドアやインテリアまで網羅。最近は車メーカーやアウトドアブランド、ファッションブランドのモノ作りやアドバイザーも務めるなど守備範囲は多岐に渡る。
Ryosuke Iwataさん
フォーマルからカジュアルまで幅広いスタイリングを得意とする。この冬はミリタリー回帰の気分で、古着のモッズコートを探している。最近はほぼ毎日鍋の食べ比べに没頭中。
もりすんさん
30~50代の男性を中心に“好印象ファッション”の情報を発信するスタイリスト。ブランド「JiTan」を通じて、尾州ウールのみを軸にした上品で心豊かな服づくりを展開。「大人の魅力は、外見からも育てられる」をテーマに活動中。
金子剛士
クルマのドレスアップ誌、中古車情報誌を経て本誌編集部へ。クルマやバイクなどの乗りもの好きで、家電も大好物。モノ選びでは「コスパ」を重視。最近買ったものはMac mini。
【大賞】
■細部に至るまで美しく輝きを放つ!精緻な技術とスマートなデザインに心惹かれる一本
セイコー アストロン
「Nexter GPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフ SBXC175」(35万2000円)
凝った文字盤とサファイアベゼルを組み合わせ、従来のGPSソーラーウォッチにない洗練されたスポーティさがカッコいい! もちろん、電池切れの心配もなく現在地の正確な時間を教えてくれるGPSソーラーの機能性も◎(渋谷さん)
ダイヤルは華奢過ぎず、ゴツすぎない、適度なバランスがあるのでビジネスにもカジュアルにもこの一本でOK。上品なカラーリングや110gという軽量性も、シーンを選ばず着用できるポイントですね(Iwataさん)
ひと目で「カッコイイ!」と思える完成度の高いデザインが魅力。さらにスーツ映えしそうなエレガントなダイヤルや高級感のあるベゼル、GPSソーラーの高い機能性…と所有欲を満たしてくれる一本です(金子)
個人的に「ジャケットに合う」が時計の必須要素。これなら文句ナシのデザインですし、機能性も高い!(読者投票 P.N.タツ坊さん)
ムーブメントにはキャリバー5X83を採用。GPSソーラーだからこその高速タイムゾーン修正、スーパースマートセンサーといった基本性能に加え、1/20秒ストップウォッチ機能も搭載する。
【SPEC】ケース径44.1mm、厚さ14.4mm、10気圧防水、チタン(ダイヤシールド)、デュアルカーブサファイアガラス(スーパークリアコーティング)
【タフネス賞】
■フルメタルでスーツにも合う! タフなのにスマートな角型モデル
カシオ
「Gショック フルメタル 5000シリーズ GMW-BZ5000D-1JF」(9万3500円)
フルメタルなのに派手すぎず、手首にちょうど収まるサイズ感。見た目もシンプルで都会的。Bluetooth連携でスマホと同期でき、G-SHOCK基準の耐衝撃・耐磁構造も備えた本格派です(平さん)
G-SHOCKといえば、このスクエアフォルム。上品なフルメタルだからビジネス・カジュアルに合う万能モデルです(読者投票 P.N.サイタマンさん)
初代モデルから続く角型フォルムのフロントビューはそのまま、フルメタル外装でG-SHOCKの耐衝撃基準をクリアした最新作。視認性を高めたディスプレイを採用し、4種類の基本時計表示が可能。ソーラー充電による長寿命もポイント。
【機能美賞】
■アウトドア対応の堅牢性を持つ機能美を追求したコラボモデル
シチズン プロマスター×モンベル
「BN0247-52E」(8万2500円)
機能性と耐久性を兼ね備え、独自のスペックの素晴らしさを打ち出したコラボ作。定期的にタッグを組んでいる猛者同士なので、今回も安定感と信頼性があってオススメです(添田さん)
2016年から続くモンベルとのコラボ第5弾。擦り傷や打ち傷に強いタフ仕様で、20気圧防水のハイスペック。光発電エコ・ドライブにより定期的な電池交換も不要。シンプルでシーンを選ばず着用できる。
【GMT賞】
■オパライン文字盤にイエロー針が映えるGMT搭載モデル
チューダー
「ブラックベイ プロ M79470-0004」(64万2400円)
どんな冒険にも付き合ってくれるGMT機能付き。従来モデルはヘビーデューティーな印象が強かったが、2025年のこの新作はオパライン文字盤でビジネスシーンにもフィット!(渋谷さん)
39mmケースに24時間ベゼルとGMT針を備えた実用的なデザインが特徴。視認性の高いオパラインダイヤルにCOSC認定ムーブメントを搭載し、約70時間のパワーリザーブと200m防水を実現。
【軽量&薄型賞】
■シンプルな三針デザインでシーンを選ばない!
ティソ
「PRX チタニウム 38MM」(13万3540円)
ビジネスとカジュアルどちらのシーンでも使える時計の中で、機能もコスパもNo.1の「PRX」。チタン素材を使ったこの新作は、それらに加えて、驚くほど軽快な着け心地を実現!(渋谷さん)
1978年に誕生した人気モデル「PRX」に、新ケースサイズ38mm&チタン素材を採用した一本。パワーリザーブ約80時間の自動巻きと、シャツスタイルとも相性のいい薄型設計が魅力。
>> 特集【GoodsPress AWARD 2025 ベストバイ大賞】
※2025年12月5日発売「GoodsPress」1月2月合併号70-72ページの記事をもとに構成しています
<文/GoodsPress編集部>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/711387/
- Source:GoodsPress Web
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