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アウトドア&防災ギアは軽量コンパクトなポータブル電源に注目【GoodsPress AWARD 2025 ベストバイ大賞】

【GoodsPress AWARD 2025 ベストバイ大賞】

災害時にも活用できるアウトドア用品が注目される昨今。キャンプでも重宝し、持っていればライフラインが止まった時にも役立つ優秀アイテムを紹介!

*  *  *

【ライフスタイル部門】
アウトドア・防災ギア

一時期の“ブーム”から、日常的なレジャーとしても定着してきたアウトドア。キャンプ時に役立つギアを、日常時はもちろん、防災にも役立てようという“フェーズフリー”という概念が、近年の防災意識の高まりとともに浸透してきている。

そんなトレンドを反映して、「アウトドア・防災ギア」の中で票を最も集めたのが、ポータブル電源・BLUETTI AORA 10である。

「重量がわずか1.8kgで、ソーラーパネル充電も最短90分でできる優れモノ。ソロキャンプや車中泊の時だけでなく、災害時に持ち出せる、扱いやすいサイズが魅力です」と熱く語るのは、「GoodsPress」統括編集長の澤村尚徳。

また、アウトドアに造詣の深い、people showroomの山田昭一さんも「常にクルマに積んでおけば、シガーソケット充電もできるし、出先での急なWEB会議でも充電不足に恐れる心配がありません」と太鼓判を押す。最大200W出力で6台同時給電を実現するなど、普段使いでも必要にして十分な能力を発揮する一台なのだ。

また、全国的に熊出没情報が多く寄せられた2025年。熊撃退用スプレー「フロンティアーズマン マックス ベアスプレー」もランクインとなった。

日常も非常時も、これらのギアが“頼れる相棒”に。上手に活用して、さらにいろいろなところへ出掛けてみよう!

<選者の皆さん>

people showroom ディレクター
山田昭一さん
セレクトショップ、アウトドアメーカーのPRを経て独立。アウトドアやファッションブランドのPRや制作、広告などに携わるアタッシュドプレスの代表を務める。プライベートでも釣りを中心にキャンプやサーフィンなど、とにかく外遊び好き。

 

アウトドアライター
大森弘恵さん
フリーランスのライター、編集者。主なテーマはアウトドア、旅行で、ときどきキャンピングカーや料理の記事を執筆。プライベートは、WRでツーリング&キャンプするのが趣味。

 

アウトドアインフルエンサー
川本うきさん
「キャンプやアウトドアを通じて、ウキウキする瞬間をもっと世界に。」をテーマに、SNSでキャンプや車中泊の様子を発信。アウトドア好きな家族の影響で、キャンプ・車中泊歴=年齢。その他にも、釣り・スキー・スノーボード・ウェイクボード・カヤックなど、アウトドアをこよなく愛する。

 

「GoodsPress」統括編集長・「GoodsPress Web」編集長
澤村尚徳
本誌をはじめ「GoodsPress Web」「週刊GoodsPress DIGITAL」の3媒体を統括する。家電のみならず、ガジェットからファッションまで、モノ全般に通じる多趣味な洒落者。

 

【大賞】

■小さくても頼れるパワフルなポータブル電源

BLUETTI
「AORA 10 ミニ ポータブル電源」(1万9900円)

ポータブル電源も数々のブランドの商品を使ってきましたが、コンパクトなボディと約1.8kgという驚異的な軽さで、子どもでも持ち運べるレベル。さらにソーラーパネル充電もできるので死角なしのアイテムです(山田さん)

アウトドア用としても防災用としても、大きさ・出力ともに使いやすいサイズ。大型家電は動かせませんが、その分小さくイザという時に持ち出せるので、防災用として数台を各部屋に常備して普段使いするのもおすすめですね(澤村)

一人用としてちょうど良いのがないかなぁ、と探していた時に出会いました。価格もちょうど良いです!(読者投票 P.N.ザクバさん)

片手で持ち運べる約1.8kgの軽量ボディながら、最大200W(電力リフトモード400W)のAC出力+100WのUSB-C出力ポートを含む合計6ポート搭載。停電時には0.01秒以内にバッテリー電源に切り替わるUPS機能も備えている。

▲サイズは横幅200mm×縦幅146mm×高さ110mmと持ち運びにも便利。容量は128Whで、ACポートは最大200W(電力リフトモードは400W)、USB-Cは100Wに対応している

▲出力ポートはAC×1、100W USB-C×1、USB-C×1、USB-A×2、DC×1。パーソナルユースには十分な数となっている

▲白色光に暖色光、SOSモードの3種類のLEDモードを搭載しているので、非常灯用にも便利。スマホアプリでコントロールもできる

▲AC入力ポートにコードを繋いで、ガジェットに給電するための日常使いも可能。インテリアにもすんなり溶け込む、おしゃれなデザインにも注目したい

▲Bluetooth対応なので、専用アプリをインストールすればスマホからさまざまなコントロールができるのも魅力

【ハイパワーファン賞】

■どこでも風を操れる小型ハイパワーファン

CARGO container
「DUAL FUN-M」(8980円)

年々、夏の暑さが増す中で扇風機は不可欠ですよね。そこで今年のキャンプで大活躍してくれたのがこの商品です。1万Ahの大容量バッテリーを搭載しているので、キャンプ中ずっと快適に過ごすことができました(川本さん)

コンパクトなのに1万Ahの大容量バッテリーを搭載。最大風速で約10時間、最小風速なら約45時間の連続使用が可能。4段階の風速調整が可能で、設置場所も選ばない。

▲付属の三脚で立てるほかに、吊るしたり、ハンドルをスタンドにして置いたりと、キャンプサイトのいろいろな場所で使える

【クマ撃退賞】

■クマ出没地域に行く際は念のために

フロンティアーズマン
「マックス ベアスプレー 272ml」(1万3200円)

イベントで熊避けスプレー噴射体験をしたのですが、一般的に言われている5〜7m程度の範囲に引き寄せて使うなんて絶対無理と感じました。こちらの商品は12m先まで届くようになっているので、わずかですが希望が持てます。品薄ですが、モンベルストアでレンタルできるのはうれしいサービスですね(大森さん)

低山登山をしているので、最近目にする熊被害のニュースを見て購入。持っているだけで何となく安心感が高まります(読者投票 P.N.西の空にトンボさん)

アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)から熊撃退用スプレーとして認証を得ている。12mの長距離と7〜8秒の長時間の噴射が可能なので、最近増えている熊被害を軽減できる。

【スタイリッシュデザイン賞】

■昔からある七輪を現代的にアップデート

YOKA
「SHICHIRIN++」(1万8920円)

クラウドファンディングで3200万円超の支援を集めたステンレス製の新世代七輪。佇まいが美しいだけでなく、本体のみで着火・消化・再着火が可能で機能的。付属する二段構造の網では、上段と下段で違う食材を焼けます(澤村)

炭を使って、着火に消火、再着火が本体だけで可能な、新しい発想の調理用七輪。本体の空気孔をなくすことで、テーブルの上に置いても灰がこぼれることがなく使える。

▲着火は籠の中に炭を入れ、その下に置いた着火剤に点火。消し炭もそのまま取り出せる

【武骨ギア賞】

■ナタと斧の隙間を埋める美しい造形の1本

TOKYO CRAFTS
「デルタホーク」(1万2980円)

実際にサンプルを使わせていただいたのですが、「斧と鉈のいいとこ取りって中途半端なんじゃないかな」という疑念を払拭するアイテム。耐久性と切れ味も素晴らしく、薪割りからフェザースティックをつくるような細かい作業まで、ひとつで済むので道具もかさばらないです(山田さん)

ナタのように手元でのコントロールがしやすく、斧のように振り下ろして薪割りもできる力強さも備えた、新スタイルの斧。初心者でも無理なく扱えるように、グリップ形状や重心バランスを考えた設計がなされている。

▲グリップの前方を握れば、フルタング構造を活かして、ナタのように使うことができる

※予約販売受付中、2026年4月中旬以降お届け予定

【快眠ギア賞】

■ミズノ史上最高傑作のマットレスが完成

Mizuno
「リフルマットレス900」(8万8000円)

1日15時間以上のデスクワークがデフォルトのため、体がボロボロで毎週末に鍼灸&マッサージを2時間受けていたのですが、このマットレスのおかげで、鍼灸も月1〜2回程度とかなり改善されました。体がケアされて、朝起きた時の違和感も軽減されました※(山田さん)

以前は朝起きたときに体がこわばったような感覚があったのですが、コレに替えてからは毎日、何だかスッキリしています※(P.N.たそがれ煎餅さん)

体各部位の形や可動領域を考慮して、背中や腰、足の部位を6つのゾーンに分けて、体にかかる負担を軽減。高いフィット感と体圧分散性を実現。仰向けでも横向き寝でも、快適な睡眠環境に。車中泊や非常用にも便利!

▲使用しないときは6つ折り、あるいは3つ折りに畳むことができるので、持ち運んで車中泊や避難時でも快適に寝られる

※個人の感想です

【スマート収納賞】

■細かなギアの収納や洗い物入れにも使える

ANOBA
「フォールディングワイヤー バスケット M」(5500円)

評判なので購入しました。テーブルと天板の形状によりますが、バスケットの上に天板を載せれば作業スペースを維持できる上、横からアクセスできてラックとしても優秀。カトラリーが落ちにくいし、水切れしやすくて衛生的なのも◎(大森さん)

底面がメッシュスチールで、側面に1.5cm角のグリッドを配した折り畳み式洗い物カゴ。ワンユニットバーナーテーブルにも対応しているので、吊り下げて食器を入れたり、小物を収納したりすることもできる。

▲本体の重量は約1540gで折り畳むとコンパクトにできるので、スペースを取らずにキャンプ時の持ち運びもラクにできる

【ラクラク持ち運び賞】

■カートリッジとヘッドクッカーをまとめてキャリー

エバニュー
「サーマルポットサック/XG」(3300円)

燃料とクッカーをまとめられる収納ケースですが、食事時にはコジー(保温ケース)に変身。スナップボタンの開閉でサイズや形を調整できるのがミソで、アルファ米のパッケージからクッカー、カップラーメンなどなんでもござれです!(大森さん)

110サイズのガスカートリッジとストーブヘッド、クッカーなどキャンプ時に必要なものをまとめて収納、持ち運びができる専用ケース。収納時の高さが縦に調整できるので、110サイズのOD缶が入る縦型ポットも収納可能。

▲内側にアルミシートを配していて、サック自体は軽量。サイズを調整できるので、中身が動くこともない

【驚きの浄水力賞】

■災害の断水時でも川や湖から安全に水を確保

モンベル
「ウォーターフィルター」(6600円)

ポータブル浄水器はさまざまなメーカーから登場しているが、これまで特定層以外にはあまり知られていなかった。モンベルから登場したことで広く知られ、災害時に水の確保が自分でできる人が増えるといいなと思います(澤村)

携行性に優れたポータブル浄水器。ペットボトルに取り付けることが可能で、容器を絞ることで浄水できる。飲み口キャップを取り付けると、ろ過された水を直接飲むこともできるので緊急の場合も便利!

▲ペットボトルだけでなく別売されている、同社のフレックスウォーターパックに取り付けることも可能

>> 特集【GoodsPress AWARD 2025 ベストバイ大賞】

※2025年12月5日発売「GoodsPress」1月2月合併号82-85ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/松尾直俊>

 

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