2025年12月4日にZTE製の折りたたみスマホ「nubia Fold」が発売されました。ワイモバイルの独占販売で、価格は17万8560円ですが、ワイモバイルの回線プラン込みの場合は、割引が適用されて15万6960円に。さらに約2年後の機種変更時に端末を返却する「新トクするサポート(A)」を利用すると、実質負担金を大きく抑えられます。
12月12日にはモトローラ製の「motorola razr 60 ultra」も発売されました。10月に発売された「motorola razr 60」の上位モデルで、縦開きの折りたたみスマホとして最高峰のスペックを備えています。モトローラ公式オンラインストアでの価格は19万9800円。キャリアではauが取り扱い、価格は18万9800円(割引適用前)となっています。
2025年は、これら2機種を含め、7つの折りたたみスマホが発売されました。選択肢が増えて、「そろそろ使ってみたい」と購入を検討している人も少なくないでしょう。一見、似たり寄ったりの折りたたみスマホですが、実は結構使い勝手が異なります。実機に触れた筆者が、自分に合った1台を選ぶためのポイントを紹介したいと思います。
■横開きタイプは、薄さ、AI機能、カメラ性能に差がある
横に開くタイプのスマホは3モデルが発売されました。8月に発売された「Galaxy Z Fold7」、10月に発売された「Google Pixel 10 Pro Fold」、そして先述のnubia Foldです。
Galaxy Z Fold7は、折りたたみ時は6.5インチ、開くと8インチのディスプレイを利用できます。最大の利点は、閉じた状態でも8.9mmと非常にスリムなこと。重さは215g。なんと、6.9インチ画面のiPhone 17 Pro Max(233g)よりも軽いんです。折りたたみスマホの大きさや重さで購入を躊躇していた人は、ぜひ一度触れてみるべき。開いた時の厚さはわずか4.2mm。その薄さに驚くこと請け合いです。
また、Galaxy Z Fold7は性能面もトップクラス。2億画素をメインとする3眼カメラを搭載し、機能の充実度で他メーカーをリードする「Galaxy AI」も使えます。Samsungオンラインショップでの価格は256GBで26万5750円〜ですが、その価格に相応しい魅力を備えたスマホです。
Google Pixel 10 Pro Foldは、6.4インチの外側ディスプレイと8インチの内側ディスプレイを搭載。閉じた時の厚みは10.8mm、重さは258g。Galaxy Z Fold7と比べると、ずっしりとした印象ですが、折りたたみスマホとしては妥当なサイズ感。適度な厚みがあるためか、「Galaxy Z Fold7より開きやすい」という声も聞かれます。一般的なスマホと同等のIP68の防塵・防水に対応していることも魅力。
薄型化を実現したGalaxy Z Fold7のインパクトが強かったため、Google Pixel 10 Pro Foldはさほど話題にならなかったのですが、Googleの新しいAI機能をいち早く使えることは利点。通話時に、話者に近い声で通訳される「マイボイス通訳」、アプリを横断して、役立つ情報を探し出してくれる「マジックサジェスト」、レコーダーやスクリーンショットとも連携する「NotebookLM」も魅力。折りたたみスマホを仕事で活用したい人は、検討すべき端末です。Googleストアでの価格は256GBで26万7500円〜。
さて、nubiaブランド初の横開きスマホ「nubia Fold」は、Galaxy Z Fold7やGoogle Pixel 10 Pro Foldよりも約9万円も安いことが魅力。これだけ価格差があると、性能には差があるのでは…と思っていたのですが、使ってみると、いい意味で裏切られました。
CPUには最高峰のSnapdragon 8 Eliteを採用。閉じた状態の厚さは11.1mmで、重さは249g。閉じた状態で6.5インチ、開くと8インチのディスプレイを利用できます。大画面を2分割して異なるアプリを表示することも可能。翻訳、文章作成などのAI機能も備えています。
カメラは5000万画素がメインの3眼カメラを搭載しつつ、画質はいまひとつでしたが、それを除けば、Galaxy、Pixelに肩を並べる性能と操作性を兼ね備えていると思えました。コスパを重視する人にはおすすめです。
■縦開きタイプは、閉じた状態での操作性とコスパを比較せよ!
縦に開くタイプの折りたたみスマホは4モデルが発売されました。1月にミッドレンジの「nubia Flip 2」が発売。8月にはハイエンドの「Galaxy Z Flip7」が登場。モトローラからは10月にミッドレンジの「motorola razr 60」、12月にハイエンドの「motorola razr 60 ultra」が発売されました。なお、nubia Flip 2は2026年1月中旬以降に後継モデルの「nubia Flip 3」が発売される予定なので、これから購入を検討している人は、そちらを選択肢に加えるべきでしょう。
Galaxy Z Flip7は閉じた状態で4.1インチ、開くと6.9インチの大画面を利用できます。閉じた状態で約5000万画素のカメラで自撮りができ、サブディスプレイに最適化されたアプリやウィジェットを使えることが魅力。AI機能も充実しています。Samsungオンラインショップでの価格は256GBで16万4800円〜と、まあまあ高額です。
motorola razr 60は閉じた状態で3.6インチ、開くと6.9インチの大画面を利用できます。閉じた状態でもほとんどのアプリを使えることが利点。Galaxy Z Flip7もサブディスプレイでほとんどのアプリを使うようにできるのですが、そのためのアプリをインストールしたり設定したりと、若干手間がかかります。閉じた状態でいろいろなアプリを使いたいなら、motorolaがおすすめ。モトローラ公式オンラインストアでの価格は512GBで11万5800円とお手頃です。
性能を最重視するならmotorola razr 60 ultraが魅力。CPUはSnapdragon 8 Eliteで、RAMは16GB。外側カメラは広角(5000万画素)+超広角・マクロ(5000万画素)で、内側カメラも5000万画素。スペックで他社をリードしています。ただし、モトローラ公式オンラインストアでの価格は512GBで19万9800円と、Galaxy Z Flip7よりも高い価格設定となっています。
Galaxy Z Flip7とmotorola razr 60 ultraを比べると、Galaxy Z Flip7のほうは薄くて軽く、ボディがスクエアでスタイリッシュな印象。一方、重さはmotorola razr 60 ultraより重くなりますが、カメラやバッテリーのスペックで上回っています。丸みのあるフォルムが手に馴染み、背面にアルカンターラという素材を用いてソフトで滑らかな質感を実現していることも魅力。「人とは異なる」ハイグレードなスマホを使っている」という気持ちになれること請け合いです。
1月中旬以降に発売されるワイモバイルから発売されるnubia Flip 3は、まだ価格は発表されていません。しかし、前モデルのnubia Flip 2は128GBで8万5680円だったので、おそらく同等の価格帯になるでしょう。外側ディスプレイは前モデルの3インチから4インチに拡大。内側ディスプレイは前モデルと同じ6.9インチ。カメラ、バッテリー容量、防水性能などが向上しています。ただし、RAMは6GBなので、ヘヴィーな使い方には不向きでしょう。
■新たな折りたたみスマホの登場にも期待!
実は海外ではXiaomiやOPPOなど、まだまだ折りたたみスマホを開発・発売しているメーカーがあります。すでに三つ折りスマホを発売しているメーカーもあります。2026年には、新たな折りたたみスマホが日本に上陸することも期待しましょう!
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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