ファッションの世界ではここ数年、クラシカルな装いへの回帰がひとつの流れになっています。仕立ての良いジャケットや、端正なレザーシューズ。主張しすぎず、佇まいで語るアイテムが、改めて支持されている印象です。
時計もまた、その流れと無縁ではありません。むしろ、今だからこそ注目したいモデルがあります。それが、セイコー プレザージュから登場した、ブランド初となるトノー型ケースの新作「SART013」(23万1000円)です。
プレザージュは、日本の美意識と機械式時計を結びつけてきたシリーズです。華美な装飾に頼るのではなく、素材や仕上げ、ダイヤルの表情で魅せる。その姿勢は、これまでラウンドケースを軸に丁寧に積み重ねられてきました。
今回、そのプレザージュが初めて挑んだのがトノー型ケース。丸でも角でもないこのフォルムは、クラシカルでありながら、どこか柔らかさを感じさせます。腕に沿うように流れるラインは、装着したときにこそ真価を発揮し、過度な主張をせずに気品だけを残します。プレザージュというブランドの方向性と共鳴する形といえるでしょう。
ダイヤルには、日本の伝統技法である琺瑯を採用しています。乳白色の奥に宿る艶やかな光沢は、プリントや塗装では決して表現できないもの。トノー型という曲面を多く含む形状において、均一な焼き上がりを成立させるのは容易ではありません。
本作では、長年セイコーの琺瑯ダイヤルを支えてきた横澤満氏の監修のもと、その技術が次の世代へと脈々と受け継がれています。琺瑯とプレザージュ。この組み合わせが持つ意味を知っている人なら、思わず頷いてしまう背景でしょう。
なお、本モデルのダイヤルデザインは、1895年に精工舎が製造した懐中時計「タイムキーパー」から着想を得たもの。ローマ数字、レール状の分目盛、そして6時位置の24時表示は、まさに当時の面影を感じさせるディテールです。
ムーブメントにはキャリバー6R5Hを搭載。最大巻上時で約72時間のタフなパワーリザーブを備え、日差+25秒〜−15秒。日常使いを想定すれば、十分以上の実用性といえるでしょう。シースルーバック越しに覗くムーブメントも、過度に主張することなく、全体のクラシカルなトーンを崩しません。
新たなプレザージュを携えて、2026年のスタートを迎えてみてはいかがでしょうか。
>> セイコー プレザージュ
<文/GoodsPress Web>
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