OPPOの最新スマホ「OPPO Find X9」が人気を集めているようです。Hasselblad(ハッセルブラッド)と共同開発したカメラを搭載し、7025mAhという大容量のバッテリーを内蔵。さらに、「マインドスペース」という新しいAI機能も搭載。ただし、価格は14万9800円(OPPO公式オンラインショップ)と、決して安くはありません。果たして、それだけ払う価値があるスマホなのか? 10日間ほど、じっくり使ってみました。
■スペックをチェック!
まず、OPPO Find X9の主要スペックを押さえておきましょう。
CPU:MediaTek Dimensity 9500
RAM / ROM:16GB / 512GB
ディスプレイ:約6.6インチ(2760×1256)
アウトカメラ:超広角(5000万画素)+広角(5000万画素)+望遠(5000万画素)
インカメラ:約3200万画素
バッテリー容量:7025mAh
防水 / 防塵:IPX8・X9 / IP6X
おサイフケータイ:対応
サイズ:約157×74×8.0mm
重さ:約203g
Dimensity 9500はハイエンド向けのチップ。16GBのRAMもハイエンドスマホとして十分な容量です。カメラもハイスペックで、防水やおサイフにも対応。ヘヴィユーザーでも満足できる仕様を備えています。
ちなみに、OPPO Find X9には「OPPO Find X9 Pro」という上位機種がありますが、日本では発売されませんでした。Find X9 Proはディスプレイが6.8インチで、望遠カメラが2億画素、バッテリーが7500mAhといった優位性があります。しかし、CPUはFind X9と同じMediaTek Dimensity 9500なので、基本性能は同等。たとえFind X9 Proが発売されていたとしても、多くの人にとってはFind X9が最善の選択肢となるでしょう。
■ハッセルならではの表現も楽しめる
OPPO Find X9の最注目機能はカメラ。前モデルのFind X8から引き続き、スウェーデンの名門カメラメーカー、Hasselbladと共同で開発したカメラシステムが搭載されています。
アウトカメラは超広角(5000万画素/F値2.0)+広角(5000万画素/F値1.6)+望遠(5000万画素/F値2.3/光学3倍)という構成。なお、2倍、6倍も光学ズーム相当の鮮明な画質で撮影可能。デジタルズームを組み合わせて、最大120倍で撮影できます。
新たに「マルチスペクトルカメラ」なるものも搭載。画像を48ゾーンに分割して色温度を検知し、夕暮れや特殊な照明環境でも、忠実な色を再現できるようになったとのこと。
実際に撮ってみると、明るく、透明感のある色調で写りました。目で見た場合とは若干異なる “写真っぽさ” も感じられ、そのあたりに他社のスマホとは異なる満足感が得られそうです。
より写真っぽく撮れるフィルターや、マニュアルモードを使って、自分なりの表現を楽しむことも可能。
面白かったのは「XPANモード」。Hasselbladの伝説的なパノラマカメラ「XPan」から着想を得た撮影モードで、65:24のアスペクト比のパノラマ写真を撮ることが可能。リアルなシャッター音や、撮影直後に一瞬ネガフィルムのような表示になるギミックも楽しく、OPPO Find X9をスマホではなく “もはやカメラ” と感じさせてくれる機能です。
■新素材によってバッテリーの大容量&長寿命化を実現
バッテリー容量は、なんと7025mAh。スマホのバッテリーは5000mAh前後が多く、6000mAhだと大容量と言われますが、さらに1000mAhも多いわけです。電池持ちが悪いわけはありません。筆者が1週間ほど使った範囲では、フルに充電して1日使っても40%以上残ることが多く、60%ほど残る日もありました。1日は余裕で持ち、ヘヴィユーザーでなければ、充電は2日に1回で済みそうです。
80Wの急速充電に対応しており、充電器を同梱。スピーディーに充電できることも魅力。さらにワイヤレス充電にも対応。別売の「OPPO AIRVOOC 50Wマグネット式急速充電器」(9980円)を購入すれば、ワイヤレスでもスピーディーに充電できます。
OPPO Find X9には、OPPOが3年かけて開発したという球体のシリコンカーボン素材が使われています。バッテリーの密度を高め、軽量化にも貢献しているとのこと。そのためか、7025mAhの大容量バッテリーを内蔵しつつ、本体は軽く感じられました。また、従来のバッテリーよりも寿命が長くなったそう。昨年11月に中国・東莞市にあるOPPOのR&D施設を取材させてもらったのですが、Find X9は新しい品質基準で作られたモデルで、耐久性にも自信を示していました。
■スクショの要約もしてくれる新AI機能を搭載
OPPOは昨年来、独自のAI機能「OPPO AI」にも注力しています。文章の作成・校正、録音した音声の文字起こし・要約、翻訳などを行え、「AI Studio」というアプリで、写真を絵画風に変えたり、ユニークなプロフィール画像を作ったりもできます。
OPPO Find X9には、新たに「マインドスペース」という機能が追加されました。本体左上の「Snap Key」を押すとスクリーンショットが撮れて、自動的にマインドスペースに保存されます。また、Snap Keyを長押しすると音声を録音することも可能。Snap Keyをカチカチっと2回押すとマインドスペースにアクセスでき、保存した情報を確認でき、さらにAIが保存した情報を解析し、ユーザーに必要と思われる情報も提示してくれる趣向です。
備忘のために撮ったスクショが、アルバムの中で埋もれてしまうことはありがち。マインドスペースによって簡単に見返すことができ、それに関する新しい情報を知ることにもつながるわけです。
なお、OPPO AIは、OPPO Reno13 Aなどの従来モデルに比べると、できることが若干減った印象。例えば、文章を作成できる「AIライター」は「メモ」アプリなどで簡単に使えたと記憶していますが、Find X9では、まだ日本語に対応しておらず、使えませんでした。ただし、Geminiには対応しているので、Geminiで文章を作成することはできます。
■14万9800円は高くないかも…
OPPO Find X9を使ってみて、最も気に入ったのはカメラ。ただキレイに撮れるだけでなく、さまざまな撮影モードやフィルターなどを使って、エモい写真を撮ることも可能。SNSに投稿して、ドヤりたい人にはもってこいでしょう。
見た目の印象よりは軽く、操作性もシンプル。ハイスペックながら、カジュアルに使いこなせることも魅力。ミッドレンジを卒業して、初めてハイエンドを使うという人にもおすすめ。
5000万画素の3眼カメラを搭載したハイスペックモデルで14万9800円は決して高くはなく、むしろ値頃感があるとも言えます。充電器とスマホケースも付いていますからね。スマホライフをワンランク上げたい人は検討してみるといいでしょう。
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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