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「寒さ」「湿気」「降雪」が大敵ー冬の車中泊編ー【冬ドライブ機器回避マニュアル】

【冬ドライブ機器回避マニュアル】

せっかくの休日、ドライブの予定を入れていたのに天気予報は雪! 雪道走行は自宅の近所で短距離を走っただけの初心者けれど大丈夫かな? じつは、注意点さえ押さえておけば、雪道ドライブは安心、安全に楽しめる。しっかり勉強してから出かけよう。

*  *  *

<冬の車中泊編>

冬の車中泊は「寒さ」「湿気」「降雪」が大敵! 軽視すると生命に関わることも。ちょっとした気づかいで安全に暖かく朝まで爆睡!

【困った01】
エンジンを切ったら
すぐ冷気が降ってきて寒い!

■窓断熱が最大のキモ! 空気層で冷気を遮断

真夏の車中泊と真冬の車中泊、どっちが快適に過ごせるかは人それぞれなのだが、筆者の個人的な経験上、真冬の車中泊の方が快適な気がする。

なぜなら、真夏の暑さ対策より真冬の寒さ対策のほうが比較的簡単だからだ。とはいえ、たいした準備もなく真冬に車中泊すると、“突き刺すような冷気が降ってくる”、“地の底から染み込むように底冷えする”の二段冷却コンボでガタガタ震えてまったく寝られないことも。降ってくる冷気の最大の原因は、窓からの低温伝搬。とくに、窓の面積が広いミニバンなどでは、外で寝た方がまだ快適(そんなことは絶対にないが…)なんじゃないかと思えるくらい、鋭い寒さに悩まされる。

対策は1にも2にも窓からの寒気を防ぐこと。人気車種の場合は、断熱材を封入し、窓を隙間なく埋められる専用シェードが発売されているはずなので必ず準備をしておきたい。専用アイテムがない場合は自作もいい手だが、薄手の素材だとほとんど効果なしと言っていい。断熱材をたっぷり挟み込むのが鉄則となる。

また、室内の各所にフックやポールを渡し、フリースシートや毛布をぶら下げて部屋を作ると寒さがだいぶ抑えられる。窓や壁からなるべく離れた車内中央に寝るのも効果アリ。使い捨てカイロや湯たんぽを駆使し、シュラフ内から温めればかなり快適に過ごせるはず。

▲窓を断熱シェードでスキ間なく塞ぐと、刺すような冷たさは一気に解消する。視線対策効果も高い

<これで安心!>

・厚手の毛布で窓を塞ぐ
・風が防げる場所に駐車する
・厚手の服装で防寒して寝る

【困った02】
フロアが冷たくて底冷え!
寝袋で寝ているのになぜ?

■荷物を重ねて高床式に。寝床の下に断熱マット

もうひとつの寒さは、フロアから染み渡ってきて、体から精気を吸い取られるような底冷えが考えられる。ラゲッジにマットを敷いて車中泊する際によく出くわすことが多い。この底冷えというのは、そこそこのマットを敷いて寝袋に入る程度では防げない。体重で寝袋やマットのクッションが押しつぶされ、フロアの冷たさが直接伝わってくるから厄介だ。

クルマのシートをフルフラットにしてその上に寝るのが簡単な解決策なのだが、それができない場合はフロア上にエアマットなどで簡易ベッドを作ること。

マットはとにかく分厚く断熱性の高いモノを用意したい。それでも寒いなら、マットの上に断熱シート、厚手の封筒型シュラフを重ね、マミー型の寝袋と二段重ねにするといい。

つまりは物量作戦だ。底冷えは背中と肩、腰回りから伝わるので、厚手のジャケットを着たまま寝るのも効果的。ただし、モコモコに着込むと窮屈で安眠できない場合があるので、やり過ぎには要注意したい。

さらに、ポータブル電源を用意できるなら、電気敷き毛布の導入が最強の底冷え対策。実際に使ってみるとわかるが、圧倒的に暖かくなり、ぽかぽかになる。これを一度味わうともう手放せなくなるはず。小ワザとしては、フロア下を風が吹き抜けない位置にクルマを駐めると案外効果がある。

▲車中泊中のアイドリングは禁忌事項なので、ポタ電+電気毛布が寒さ対策に威力を発揮

<これで安心!>

・断熱グッズを事前に準備
・フロアで寝ない工夫を
・ポタ電、電気毛布が「神」

【困った03】
起きたら車内がズブ濡れ…
外は晴れているのに何で?

■窓はタオルで目張りして寝床の周りを毛布で囲もう

冬の車中泊で、寒さとともに大敵なのが結露の発生。車外はカラカラに乾燥していても車内はずぶ濡れになってしまう。大切なデジタルアイテムが壊れたり、枕元に用意しておいた着替えが濡れたりして超ガッカリな目覚めになることも…。

原因は、人間の呼気や汗が蒸発し、冷え切った窓や内装に触れて結露するから。とくに窓の結露は激しく、水滴がタラタラ垂れてくるほど。商用ワンボックスなどは鉄板むき出しの部分も多く、結露の温床だ。

解決策のスタートは、まず内窓をピカピカに掃除すること。ガラスが汚れていると結露しやすく、垂れ落ちやすいからだ。次に、窓には断熱シェードを使いたい。用意がなければタオルを広げて養生テープで貼り付けてもOK。窓の下部に家庭用の給水テープを貼るのも、垂れ落ちを防ぐ有効策だ。寝る際には窓を少し開けておくと結露しにくくなるが、寒いし防犯上も問題がある。寝る前に車内を少し換気して、乾いた冷たい空気にしておくと結露が抑えられる。

また、車内で温かいドリンクや汁物の摂取を控えたり、車外が雪や雨で濡れている場合は湿気を車内に持ち込まないようにするのも効果的。夜中に目覚めたら車内の湿気を拭き取る、濡れて困るものを防水袋に入れておく、吸湿剤を枕元に置くなどの対策も考慮したい。

▲窓の内側だけでなく、硬質なダッシュボードや内張りの結露も早めに拭いて垂れ落ちを防ぐ

<これで安心!>

・車内に雪や雨を持ち込まない
・寝る前に車内で汁物を食べない
・濡れて困るものは隔離する

【困った04】
車中泊中の猛吹雪で寒すぎ!
アイドリングで車内を暖める?

■アイドリング放置は生命の危機! 車中泊を中止して避難も考慮!!

山の天気は変わりやすい。晴れのつもりで車中泊に出かけても、現地に着いたら猛吹雪だったなんてことも起こり得る。雪道ドライブ中に前方で事故が発生して、後続車が身動きできずに長時間立往生するなどの場合と同様、動かせないクルマの車内で長時間過ごすのは、できれば避けたいものだ。

厳禁中の厳禁なのは、アイドリングしながらの車中泊。クルマの後方に雪が詰まってしまうと車内に排気ガスが逆流し、一酸化炭素中毒で死亡する場合も。JAFが行った実験では、わずか20分のアイドリングでめまいや吐き気の引き金となり、2時間以内に意識を失うという怖すぎる結果が出ている。また、深夜に積もった雪でクルマを動かせなくなる危険も大。本来なら車中泊は中止するべきだ。

どうしても車中泊したいのであれば、雪だまりになりそうな場所や吹雪が直接当たる場所を避けるべき、建物の直近や立ち木の下など落雪が直撃しそうな場所も避けたい。万が一の際に脱出しやすい場所を考慮して駐車することも大事だ。

就寝スペースに出入りするためのドアは風下に向け、携帯トイレを用意しておけば、深夜に車外に出て思わぬケガをする危険も減る。車外に出るならクルマの周囲を確認し、雪が吹き溜まっていたら移動も考えたい。

▲吹雪の中で車中泊すると、寝ている間に雪に閉じ込められ外に出られなくなる場合もある

<これで安心!>

・雪だまり発生に厳重注意!
・出入り口を風下に向ける
・落雪被害を予測する

>> 特集【冬ドライブ機器回避マニュアル】

※2025年11月17日発売「CarGoodsPress」108号P40-41ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/辻村多佳志>

 

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