軽自動車やハッチバックは日常使いに便利で、価格も(大型のミニバンやSUVに比べると)手頃。だから多くの人から選ばれています。そのため街には軽やハッチバックであふれているので、どこに行っても自分と同じクルマとすれ違うのが嫌だという人も多くいます。
そんな人におすすめしたいのが、愛車のカスタム。1月9日〜11日に開催された東京オートサロン2026ではスポーツモデルやSUVだけでなく、軽自動車やコンパクトなハッチバックをベースにしたカスタムカーが多数展示されていました。
愛車選びからカスタムの方向性まで、小さいクルマを人とは違う形で楽しみたい人はこれらのカスタムを参考にしてみてください。
1:JAOS|オフロード用パーツの老舗ブランドが手掛けたデリカミニ
多くのSUVのアフターパーツを手掛け、ラリーシーンでも活躍しているJAOS。東京オートサロンでは、トヨタ RAV4やランドクルーザー250、三菱 デリカD:5、スバル フォレスター、日産 エクストレイルなどのカスタムモデルを展示していました。
そんな中で目を引いたのが三菱 デリカミニのJAOS Style。2025年10月にフルモデルチェンジしたばかりの2代目をベースにしたオフロード仕様車が早くも展示されていました。
ホワイトパールとブラックでまとめたエクステリアはとてもクール。アンダーグリル部分のスキッドバーやボンネットのプロテクター、マットガードなどで、ベース車が持つかわいらしさにスポーティな雰囲気をプラスしています。
室内空間が広くて便利な軽スーパーハイトワゴンですが、ファミリーで使うと積載性が悪くなってしまうのが弱点。そこでルーフラックを設置して積載性を高めています。ラックは流行のフラットタイプで、荷物を載せない時もスッキリ見えるようにしています。
足元はJAOSのADMAS BL5とトーヨータイヤのオープンカントリーでアクティブなイメージに。タフな雰囲気のパーツをさり気なく使うことでアウトドアはもちろん、街にもマッチするカスタムに仕上げられていました。
>> JAOS
2:DAMD|丸目2灯でヘリテージ感を打ち出したデリカミニ
日産 ルークスや三菱eKスペースのマイナーチェンジ時(2023年5月)に、eKクロススペースの後継モデルとして企画された初代デリカミニ。発売と同時に力強くも愛嬌のあるデザインや「デリカ」の名を冠するに値するオフロード走行時の安定感などが評価されて大ヒットモデルとなりました。
初代、そして2025年10月に登場した2代目のアイデンティティは、睨みをきかせつつもかわいらしさを感じさせるフロントフェイス。ところがDAMDでは、あえてデリカミニのアイデンティティを捨て、丸目2灯でクラシカルなイメージを演出。グリルやライト横の縦に並ぶウインカーとポジションランプから、このカスタムが初代パジェロをオマージュしていることが伝わってきます。
ボディサイドのウッドプリントを織り交ぜたデカールもビンテージ感を漂わせるアイテムに。フラットタイプではなくあえて大きなバスケット型のルーフラックをチョイスしているのもいい味になっています。
>> DAMD
3:KLC|ビンテージカスタムされた軽トラジムニー
同じスズキのラパンショコラのような、ビンテージ感とガーリーさを融合したフロントフェイスが与えられたKLCのヘリテージジムニー。ボディカラーはピンクとホワイトでまとめられ、屈強なオフローダーとは異なる世界観を提示しています。
ところがリアに回ると印象が一変! なんとピックアップトラック(軽トラ)になっているのです。テールランプや鳥居の形からスーパーキャリイの荷台が移植されていることがわかります。
ジムニーのピックアップトラックと言えば、初代の輸出仕様車(国内ではジムニー8として発売)にピックアップトラックが設定され海外で販売されたことがあります。そのせいか、現在でもジムニーでピックアップトラックを作ってほしいという声はあり、2019年のオートサロンではスズキがジムニーシエラをベースに製作したピックアップトラックを出展したこともあります。
>> KLC
4:ショウワガレージ|ジムニーの老舗チューニングショップが手掛けたアウトドア仕様
ジムニーの老舗チューニングショップで、ラリーなどモータースポーツにも参戦するショウワガレージ。オートサロンにもジムニーとジムニーシエラのラリー参戦車両を展示していました。そしてショウワガレージで開発したオリジナルパーツを装着したジムニーとジムニーノマドも展示。どちらも「アウトドアスタイル」と名付けられ、大自然を楽しむジムニーの世界観を提示しています。
3インチのリフトアップを施したボディにアイアンバンパーやサイドステップを装着。5ZIGENと共同開発したマフラーがスポーティさを高めています。
上の写真は2025年8月8日〜16日にタイで開催されたアジアクロスカントリーラリー(AXCR2025)のT1G(ガソリン車)クラスに参戦したジムニーシエラ。トータル22時間09分18秒でクラス2位入賞を果たしています。
>> ショウワガレージ
5:TSD Styling|狩野英孝さんのYouTube配信のために製作したエブリイ
狩野英孝さんのYouTubeチャンネル「EIKO!GO!!」の収録や生配信を車内で行えるように製作されたエブリイ。チャンネル名から「EIKO号!」と名付けられています。YouTubeは見る専門という人でも、カスタムを参考にしたくなる完成度です。
モチーフにしているのは刑事ドラマの名作「西部警察」で大門が乗っていたスカイラインジャパン「マシンX」。ブラックのボディに貼られたゴールドストライプのデカールが懐かしい! 角目2灯のヘッドライトと横フィンのグリルもジャパンの雰囲気を醸し出します。グリル下のガードバンパーもワイルドです。
リアスタイルも丸目4灯のテールランプでスカイラインのイメージを演出。ゴールドのホイールも70年代らしさを醸し出して全体の雰囲気を盛り上げていますね。足まわりはプラスラインの4インチリフトアップキットが装着されています。
>> TSD Styling
6:MDNマドンナ|ジムニー顔の車中泊仕様エブリイ
スズキ エブリイのフェイスチェンジで定番になったジムニー顔の移植は、エブリイのカスタムを手掛ける多くのショップが採用しています。軽キャンパーや車中泊仕様車でも、アウトドアテイストを強調するためにこのフェイスチェンジを施したデモカーを用意するショップが増えています。
ハイエースのカスタムやキャンピングカーの製作を手掛けるMDNマドンナの64ジブリイは、ブロックタイヤとちょいアゲでタフなスタイルに仕上げられました。サイドのウッドデカールも効いています。
テールランプはライトカスタムで人気が高いヴァレンティのジュエルLEDテールランプ ULTRAを装着。鮮やかなオープニング&エンディングアクションがオーナーの所有欲を満たしてくれます。
インテリアには12V天井吊り下げ式クーラーを装着し、断熱やデットニングも施されています。キャンプ時はエンジンを切った後も大容量ポータブルバッテリーで電源を確保し、電子レンジやクーラー、ドライヤーなどを使えます。ペット旅を考えている人のために車内にペット見守りカメラを導入することもできるそうです。
>> MDNマドンナ
7:CAR STYLE|“アゲトラ”ブームの火付け役がカスタムしたハイゼットトラック
仕事はもちろん、実は遊びのためのトランスポーターとしても便利に使える軽トラ。そんな軽トラのリフトアップカスタムを早くから手掛け、「アゲトラ」というワードを生み出したCAR STYLEが出展したのが、ハイゼットジャンボをベースに製作した「AFETORA CRUISER +α TURBO」です。
3インチのリフトアップを施し、フロントは大型のグリルとフェイスバンパーなどを装着してレーシーなイメージに仕上げられました。エンジンにはターボをビルトインして、排気系はCSTサウンドスポーツマフラーを装着しています。
リアはパイプバンパーやサイドステップ、テールガード、荷台部分のラックボックスタワーバーでタフなスタイルを打ち出しています。
>> CAR STYLE
8: fusion FROM SPIEGEL|昭和を感じさせるサニトラ風のキャリイトラック
ジムニーのカスタムを得意としているfusionが手掛けたキャリイトラックは、昭和の雰囲気が漂う懐かしいイメージになっていました。日本が高度経済成長で豊かになっていく時に、商店などで働く人たちの足として活躍したサニトラは、サーファーをはじめ、若者たちからも支持され、カスタムを楽しむ人も多くいました。
このキャリイはサニー風フェイスにフェイスリフト。さらにフロント下にチンスポを作って、当時のカスタムカーっぽい雰囲気を醸し出しています。ボディカラーは昭和の電気屋さんを連想させるデザインに。軽トラをドレスアップするのではなく、あえてドレスダウンしてレトロさを強調する。一歩間違うと大外ししてしまうだけに、この完成度はかなり高いと感じました。
9: HALT DESIGN|先代ポロをレーシーなクラシックゴルフ風にカスタム
2009年に発売された5代目ポロ(6R型)をベースに、1型、2型ゴルフのイメージに仕上げたHalt Classic Polo Normal。東京オートサロンにはこれをベースにレーシーさを盛り込んだHalt Classic Polo Customが展示されました。
フロントにはスポーティなリップスポイラーを装着し、サイドは超大型のオーバーフェンダーが目を引きます。
ローダウンは車高調だけでなく、エアサスを組み込むことも可能。リアハッチのスポイラーやスモーク処理されたテールランプも迫力があります。
>> HALT DESIGN
<取材・文/高橋 満(ブリッジマン)>
高橋 満|求人誌、中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。人物インタビューも得意としている。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、さまざまな企業のPRも担当。
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