【大人のご褒美ギフト】
興味はあっても中々手を出しにくいアイテムといえば香水。強く香りすぎたらどうしようという不安が先に立ち、興味はあるけど最初の1本に踏み出しづらいという人は多いはず。最近では「スメハラ(スメルハラスメント)」という言葉が広まり、香りの扱いにはこれまで以上の慎重さを感じます。
そこで、阪急メンズ東京のフレグランス売り場で接客を続ける長谷部さんのアドバイスをもとに、初心者でも迷わず選べる考え方を整理しました。
※価格は公開時点(2026年2月現在)のものです。
■清潔感のある香りを入口に
最初の一本として扱いやすいのは、シトラス系や石鹸のような軽い香りです。クセが少なく、日常でも仕事でも自然になじむため、香水に不慣れでも取り入れやすい。
相手への印象もやわらかく、香りの“入り口”として失敗しにくい選択肢です。
■気分を切り替えたい時に向く香り
香水選びの基本的な考え方としては、日常の身だしなみとして軽く纏いたいのか、仕事前のスイッチとして使いたいのか、あるいはデートで印象を変えたいのか。どんな場面で使いたいのかを思い浮かべると、香りの方向性が自然に絞られます。
仕事の前に気持ちを整えたいときや、集中したい場面には、木々を思わせる落ち着きにシトラスの明るさを添えた香りが向いています。深呼吸したくなるような清々しさがあり、強さを感じさせずに“スイッチ”が入りやすいタイプの香りです。
■甘い香りが好きなら、その方向で選んでいい
「バニラのような甘い香りを男性がつけるのは難しいのでは…?」と思うかもしれませんが、実は甘い系の香水は男性でもOK。
存在感が強めですが、好みに合うなら無理に避ける必要はありません。量を少し控えめにするだけで心地よくまとまり、“自分らしい香り”として楽しめます。
■つける量は「最大2プッシュ」。おへその左右がちょうどいい
香水の扱いで初心者がもっともつまずきやすいのが“量”です。「手首につけて首筋に叩く」付け方がよく知られていますが、香りが鼻の近くに集まりやすく、自分にも周囲にも強く感じられることがあります。
おすすめのつけ方は、おへその左右あたりの素肌につける方法。距離を15~20cmほど離して軽く一吹きずつ。最大でも2プッシュに抑えると、服の隙間からふんわり上へ抜けて、やさしい香り方になります。
また、香りがどれくらい続くかで、つけ足しのタイミングも変わります。香水は種類(濃度)によって、香りが続く時間が異なります。香りの続き方はおおまかに次のようなイメージ。
- 軽いタイプ(オーデコロンなど):2時間前後
- 中間のタイプ(オードトワレ):3時間前後
- しっかり続くタイプ(オードパルファム):4〜5時間ほど
自分が香りを感じにくくなるのは“慣れ”によるもので、実際にはまだ周囲に香っています。なので付け足しを行う場合は、上記を参考に付け足しを行うと良いでしょう。
■紙ではなく、必ず肌で試す
香水選びで最も大切なのは、ムエッター(試香紙)だけで決めないことです。香水は体温に触れることで、香りがゆっくり変化していき大きく3段階に分けられます。
- トップ:つけた直後に立ち上がる明るい香り
- ミドル:数分〜数十分すると出てくる柔らかな香り
- ラスト:時間が経って肌になじむ落ち着いた香り
紙の上ではこの“移り変わり”がわかりにくく、肌にのせたときと大きく印象が変わることがあります。そのため、気になった香りは必ず肌につけ、時間の経過ごとにどう変化するかを確認することが欠かせません。
* * *
清潔感のある香りを入口にし、紙だけで決めず必ず肌にのせて変化を確かめる。つける場所と量を控えめにし、種類ごとの持続時間も目安として知っておく。そして、自分が使いたい場面をイメージしながら、生活に自然になじむかを判断する。
この流れを押さえれば、香水に慎重になりがちな今の時代でも、自分にとって無理のない1本に出会えます。
<取材・文/山口 健壱 協力/阪急メンズ東京>
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