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軽量+ノイキャン+1万円台でヘッドホンを探したら「JBL Tune 680NC」に行き着いた話。これ掘り出し物かも

<GoodsPress Web編集部員が買ってみた!使ってみた!>

カナル型イヤホンが苦手です。だからって使わないわけじゃないですが、耳が詰まった状態で長時間過ごすのが本当に苦手なわけです。

なので自宅ではもっぱらヘッドホン。もう3年近く前にレビュー記事を書いたこれ、今でもオンライン会議で活躍中です。

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長年使っていれば、思うところはいろいろ出てくるわけですが、とはいえ147gという軽さはやはり快適。

でもね、最近ノイキャン付きのヘッドホンに興味が湧いてきたわけですよ。実はそもそもノイキャンも苦手でして。カナル型×強力ノイキャンとなると、あの耳に感じる圧にしんどくなってしまうんです。

ではなぜノイキャンヘッドホンに興味が湧いてきたのか。それは海外の空港で見かけた光景でした。ある外国人の方が、小さい荷物にヘッドホンだけ着けて飛行機に乗りこんでいたんです。それがなんか、かっこいいなって(笑)。それと、荷物がほとんどないのに嵩張るヘッドホンは持っているっていうスタイルに、それだけヘッドホンが必要なんだなと。おそらく機内での騒音対策だろうと思うんですが。

そこで、ちょうど飛行機に乗る機会があるので、ノイキャンヘッドホンを物色。上を見ればキリがないジャンルですが、できれば軽くて、お手頃価格が理想。検討を重ねた結果、辿り着いたのはJBLのオンイヤー型ワイヤレスヘッドホン「Tune 680NC」でした。価格は、この時点ではJBLオンラインストアでの直販しかやっておらずで1万6500円。

さっそくこいつを持って飛行機に乗ってきましたよ。

 

■機内のノイズレベルがどうなるか

▲JBL「Tune 680NC」。ケースは付属しない

「Tune 680NC」の重さは約161g。ソニー「WH-CH520」の約147gと比べると少々重いですが、体感できるレベルではありません。

▲往路はANA

飛行機のドアが閉まって機内の機密が上がると、他ではなかなか味わえない例のノイズが。さっそく試してみましょう。

騒音のレベルはグッと下がりました。もちろん耳ののせるオンイヤー型で、パッシブノイキャン(物理的な遮音)性が高くないため、ノイズ低減には限界があります。完全に消えると思っていると、拍子抜けする人もいるかもしれません。

でもですよ。機内のノイズってかなりのレベルです。しかもズーッとノイズがあり続けるという特殊環境でもあるので、体感半分ぐらいに抑えてくれるだけでも、かなりラクになります。

しかも、機内のアナウンスやCAさんの声はちゃんと聞こえるんですよ。アンビエント(外音取り込み)モードにしていないのにですよ。

▲CAさんに飲み物何にするか聞かれた際も着けたままでも聞き取れた

どうもこのノイキャン性能、JBLの特徴のようで、全帯域のノイズを下げるのではなく、意図的に不快に感じる音域のノイズを低減させているような気がします。たまに「JBLのノイキャンは効きが悪い」という声も聞きますが、実はあえてそうしているのかも。だからなのか、機内でアンビエントモードにするとむしろ周囲の音が聞こえすぎと感じたぐらいです。ノイキャンモードでちょうどよかったですね。

ひさびさのノイキャンでしたが、荷物になろうが飛行機にノイキャンヘッドホンを持ってくる人の気持ちが良くわかりました。あるとないじゃ大違い。ノイズがあっても気にせず寝られるタイプですが、ノイズが半分になるだけでも快適度にはかなりの差がありました。

▲復路はソラシドエア。もちろん復路でもノイキャンの恩恵に預かる。ノイキャンONで約50時間再生というバッテリー持ちの良さはイヤホンにはないヘッドホンの強み

実はこの「Tune 680NC」、側圧(締め付ける力)が高めです。耳にのせるオンイヤー型にはよくある仕様ですが、ソニー「WH-CH520」が側圧弱めだったからか、初めて着けた時は「これはかなりしんどいかも」なんて思ってました。

オンイヤー型という密閉しづらい構造にノイキャンを付けるというかなりレアなモデルなため、パッシブノイキャン性を高めるため、また固定力を高めるためには、側圧が高いことはある程度致し方ないんでしょうが…。それにこの軽さは、耳を覆うアラウンドイヤー(オーバーイヤー)型ではできないわけで、軽さや取り回しの良さを取るか、快適さを取るか、ってところですね。

ちなみに側圧については、慣れればさほど気にならなくはなりました。え? アタマ大きいからや、って? ええ、それもありますよねー(涙)。

 

■ノイキャンの効果は音量にも関わってくる

さてさて、飛行機内というのはかなりの特殊環境です。では普段使いするうえではどうなのか。結果は、ノイキャン苦手民としては「そうそう、これぐらいでいいのよ」的な満足感を得られたわけですよ。

▲小さな川沿いの道を歩く。川のノイズって結構大きめ

常にゴーッというノイズが聞こえてくる川。聞き慣れている音なので不快感は少ないかもしれませんが、実は結構なノイズ環境ですが、しっかり抑えてくれました。

ついでにいうと、足音のノイズも低減していました。とはいえ、耳に感じる圧はなく、クルマの走行音のようなものは低減されるとはいえ聞こえます。この塩梅がいい。超高性能なノイキャンヘッドホンを試したこともありますが、あの着けた瞬間にドラゴンボールの"精神と時の部屋"に飛ばされたかのような静寂が広がる感覚とは異なります(価格もかなり違いますが)。そこまでいくと、むしろしんどいという人には、この「Tune 680NC」ぐらいのノイキャンぐらいがちょうどいいかもしれません。

▲翌日、駅のホームでも試したが、ほどよいノイズ低減だった

それと今回、気付いたことがあります。ノイキャンがあることで、音量を抑えめにできるんですね。ノイキャン常用民の方々からすれば「何を今さら」かもしれませんが、苦手民としては意外な気付きだったわけですよ。

余計なノイズがなければ、音量控えめでもしっかり音楽が聴こえるというのは、かなりのメリット。電車内で音漏れしてないか気になったり、耳に負担をかけたくなかったりなどなど、大音量はいろいろ気になる人にとってもノイキャンの恩恵は大きいことを知りました。

 

■気になる音質は?

ここまでノイキャンをメインに書いてきましたが、最後に音質についても。

個人的には、デフォルトでは低域はしっかり出るけれど中高域に物足りなさを感じました。ただ、アプリのイコライザ機能で調整すればボーカルもしっかり聴こえて満足いく音に。音場は広くなく、定位感も弱めで、雰囲気で聴かせるタイプな気がします。JBLらしくロックやEDM系に強いイメージ。音場については空間オーディオ機能があり、それをONにするとグッと広がるので、ライブ音源などでは使ってみるのはアリですよ。

それと、最新規格であるBluetooth6.0に対応していることもポイントです。スマホも6.0に対応していればLE Audioを利用できるので、まず途切れる心配はないですね。これ地味ながら大きなメリットかも。それとUSB-C to 3.5mmケーブルが付属していて、有線ヘッドホンとしても使えます。有線の時はハイレゾ対応にもなりますよ。

今回、さまざまな環境でノイキャンヘッドホンを使ってみて、いろいろ気付きがありました。ノイキャンは苦手だからと避けていましたが、これなら自宅だけでなく普段使いもアリだなと。一度、通話でも使ってみましたが、通話相手も声はかなりクリアだと言っていました。マルチポイント接続機能も付いているので、仕事でも使えそうです。

最近のイヤホン/ヘッドホンが持つ機能をほぼ全部盛り、かつ軽量で価格も手頃。昨年11月に発売されたわりに、あまり注目が集まってないモデルですが、実はかなり掘り出し物だったのかも、なんて感じる1台です。

>> JBL

<取材・文/円道秀和(GoodsPress Web)

円道秀和|&GP編集部所属。担当ジャンルはITデジタル、オーディオビジュアル、ホビー他。好きなものはコーヒー、旅行、キャンプ、乗り物全般、カレー、ラーメン、アジアのローカル料理、小さいギア。好きが高じてSCAJコーヒーマイスターの資格を取得

 

 

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