登山ザック選びで意外と見落としがちなのが、サイドポケットの仕上がり。もちろん最優先は背負い心地ですし、本体の重さや荷室へのアクセスのしやすさなど、確認すべきポイントは多くあります。それでも山で実際に動いてみると、サイドポケットの使い勝手が行動の快適さを大きく左右するものです。
たとえば、ウォーターボトルや行動食を入れておけば、ちょっとした給水やカロリー補給にいちいちザックを下ろす必要がありません。かさばるテントを外側に固定できれば荷室内を整理しやすくなり、テント場に到着してからの設営もスムーズになります。ウレタンマットを差しておけば、しっかりめの休憩のときにすぐに広げて体を休められます。
名作と呼ばれるザックを見渡すと、どれもサイドポケットの作り込みまで妥協していません。派手ではありませんが、行動中の使い勝手を支える重要な部分です。目立たないからこそ差が出やすい。サイドポケットは、ザック選びの質を左右するポイントと言えます。
そんな視点で見たときに注目したいのが、ZEROGRAM(ゼログラム)の新作「LUNDY LT」シリーズ。軽量装備を追求してきた同ブランドが掲げるのは「ハイカーのストレスフリー」。その思想は、まさに外部ポケットの設計に色濃く表れています。
「LUNDY LT」シリーズは30L、50Lをラインナップ。いずれもロールトップ型ながら、大容量かつ伸縮性を備えた外部ポケットを採用しています。さらに拡張用のファニーパックもあって、用途に合わせて容量を変えられる自由度の高さも魅力的。
特徴的なのが両サイドポケット。深く設計されていることに加えて長いギアを固定できる二重バンドを装備。これにより、30Lモデルではフォールディングチェアが収納可能。50Lモデルでは1人用テントやウレタンマットを丸ごと収められます。しかも、深いのにザックリ開いているので、ウォーターボトルの取り出しもスムーズ。行動中にザックを下ろす回数を減らすことを前提に作られています。
トップリッドはなく、ロールトップ型。防水性や容量調整に優れる一方、荷物の出し入れに手間がかかる印象がありますが、「LUNDY LT」は、ロールトップを開けずにサイドから荷室へアクセスできる構造を採用。特に50Lモデルはトリプルファスナーで、側面をトップから大きく開けられる仕様に。重心を考えて、高いところにクッカーなど重めのモノ、奥に寝袋などを積めることが多いですが、テント場での寝床を作るときの荷物の出し入れがしやすそうでかなりイイ感じ。
30Lモデルでは取り外し可能な3つ折りパッド(42×72cm)が装備されていて、非常時の備えにも。50Lモデルはウエストベルトで背面長の調整やフレームの取り外しも可能など、装備や行程に応じた軽量化とカスタマイズができます。
軽量ザックは軽さばかりが注目されがちですが、「LUNDY LT」は行動中の“手間”を減らす細かな設計が散りばめられています。サイドポケットをどう使うか。その答えを具体的な形にしたモデルと言えそうです。…小屋泊用に30Lを探していたので要検討だなぁ。
<文/山口健壱(GoodsPress Web)>
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