【GoodsPress“時計大研究”2025-2026】
2026年はオリエントスターの誕生から75周年となるアニバーサリーイヤー。それを象徴するような最新モデルも続々と発表されている。ここでは、誕生から今日に至るまでの歩みを振り返りつつ、培ってきた高い“技術力”と独自に作り上げたほかにない“世界観”の両面からその魅力に迫る!
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機械式腕時計の機構は、その複雑さと奥深さから「小宇宙」に例えられる。オリエントスターの歴史は、この小さな宇宙の探求に挑み続けてきた歴史でもある。
ブランドの誕生は1951年。前年に設立された「多摩計器株式会社」から「オリエント時計株式会社」に社名を改め、「輝ける星」という想いを込められた初代オリエントスターが作られる。最初期に搭載されていた戦前型のムーブメントも、翌1952年からは新設計のものに置き換わった。まだ最初の一歩を踏み出したばかりの、当時から、すでに「より良い腕時計を」という志の高さが伺える。
このムーブメントは、その後もいくつもの技術革新とともにアップデートされてゆく。1971年には、その後50年以上続くオリエントスターの代名詞的機構46系ムーブメントが誕生。そのDNAは世代を重ね、精度や実用性を高めながら、最新モデルにも搭載されている46系F8ムーブメントへと受け継がれている。
同ムーブメントにはシリコン製の「がんぎ車」が使用されているが、繊細な「がんぎ車」を加工が難しいシリコンでつくるという難題にも、やはり最新の技術を用いることで解決。酸化膜とポリシリコン膜によるブルーが鮮やかなこの機構は、まさに宇宙に浮かぶ銀河系のようだ。
そんなオリエントスターの時計は、技術に裏打ちされた高い精度とともに、美しさも伴って進化してきた。初のスケルトンモデル「モンビジュ」から続く“魅せる”機構も、丁寧な模様付けや繊細な加工技術があってのもの。ぜひ手にとって、最新モデルにも息づく作り手の哲学と挑戦の美学に思いを馳せてみてほしい。
■長いその歩みをオリエント&オリエントスターの歴代モデルと辿る!
▼初代オリエントスター(1951年)
その歴史の1ページめに、燦然と輝く初代モデル。ニューオリエントと同じ戦前型のムーブメントを搭載している。
▼オリエントスター ダイナミック(1957年)
オリエントが新たに開発した「センターセコンドムーブメント(T型)」を搭載したエポックメイキングなモデル。
▼オリンピアカレンダーダイバー(1964年)
当時の海外のトレンドでもあった、オリエント初となるダイバーズ。同年にはワールドタイマー付きの防水時計も登場。
▼46系ムーブメント(1971年)
従来のL型ムーブメントに比べ径・厚さとも小型化。自動巻き機構にマジックレバー技術を搭載し、巻き上げ効率も高い。
▼オリエント モンビジュ(1991年)
今やブランドの代名詞的存在でもあるスケルトンの先駆け。後にこのムーブメントは、オリエントスターにも転用された。
▼オリエントスター モダンスケルトン(2014年)
新生オリエントを代表するモデル。ダイヤモンドカットのインデックスや針、サファイアクリスタル製の風防を備える。
▼オリエントスター スケルトン(2016年)
モンビジュ以降のスケルトン技術と伝統を注ぎ込んだ。ムーブメント部品のレイアウトで抜け感を強調している。
▼オリエントスター メカニカルムーンフェイズ(2017年)
パワーリザーブのほか、セミスケルトンとムーンフェイズも搭載。充実機能を備えつつも手の届きやすい価格設定も魅力だ。
▼46系F8ムーブメント(2021年)
現行モデルにも採用されている最新ムーブメント。自社開発・製造したシリコン製がんぎ車を搭載し、70時間駆動が可能に。
▼オリエントスター F8 Date RK-BX0003L(2024年)
ナノレベルの透明な膜を重ねた光学多層膜により、通常の塗装では表現できなかった宇宙の青とその奥深さを表現。
▼オリエントスター F8 Mechanical Moon Phase Hand Winding RK-BW0001S(2025年)
ムーンフェイズからは精巧な加工と白蝶貝が生み出すやわらかな月の表情が伺えるほか、ブルーの針が初代を想起させる。
■積み重ねた“これまで”と“これから”を形に――75周年を象徴するマイルストーン
オリエントスター
「コンテンポラリーコレクション M34 F8 Skeleton 75th Anniversary」(41万2500円)
悠久の時を超えて宇宙を旅してきた隕石にインスピレーションを受け、その神秘性をデザインに昇華。シボ塗装によるブラック・グレーグラデーションのダイヤルや最新のレーザー加工を施した新しいムーブメント仕上げなど、ブランドのもつこだわりや探究心が随所に光る一本だ。
【SPEC】ケース径39.0mm、自動巻き(キャリバーF8B65、手巻き付き)、パワーリザーブ約70時間以上、SSケース(胴と裏ぶたは黒めっき)、5気圧防水、反射防止サファイアガラス
■機械式の魅力を探求し続ける――その“真摯さ”こそ最大の美点!
「理想の機械式腕時計をつくりたい」。その理念のもと、オリエントスターの製品はマニュファクチュール(=自社一貫生産)にこだわっている。最新技術を取り入れた独自の文字盤加工やシリコン製がんぎ車など、腕時計の新たな可能性も模索。
>> 特集【GoodsPress“時計大研究”2025-2026】
※2026年2月6日発売「GoodsPress」3月号P144-145ページの記事をもとに構成しています
<文/GoodsPress編集部 写真/湯浅立志(Y2)>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/718638/
- Source:GoodsPress Web
- Author:GoodsPress Web