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Appleにとって特許よりも大切な2つのものとは?

Appleは2026年4月1日に創業50周年を迎えます。これを前に、ティム・クック最高経営責任者(CEO)が米メディアのインタビューに応じ、Appleにとって何が大切なのかを中心に、さまざまなトピックについて語りました。

“殺風景”な状態から時価総額世界2位までの道のり

CBS Sunday Morningでクック氏にインタビューしたのは、『Apple: The First 50 Years』の著者としても知られるデイヴィッド・ポグ氏です。同氏はMacworld誌で13年間コラムニストを務めた経歴を持つ、Appleに精通した人物です。

インタビューでは、Appleの共同創業者であるスティーブ・ジョブズ氏の話題が何度も取り上げられました。創業から50年が経過した今もなお、ジョブズ氏の哲学はAppleの基礎を成していると、クック氏は語っています。

一方で、クック氏がAppleに加わった1998年当時、Appleという企業は「正直言って殺風景だった」とのことです。そこから現在の時価総額世界2位にまで上り詰めた事実を思うと、やはり同氏の手腕には一目も二目も置かざるを得ません。

Appleにとって大切な2つのものとは?

クックCEOは、Appleが生み出すイノベーションや、それに付随する特許などの知的財産は、すべて企業文化の賜物であると述べています。

そして、Appleの企業文化を形作っているのは従業員であることから、従業員企業文化こそが、Appleにとって最も大切な2つのものであると語りました。

新製品に関する秘密主義や最新技術の取り入れ方も企業文化

今回クックCEOにインタビューしたポグ氏は、「絶対に教えてくれない」という前提のもと、あえて「次のiPhoneについて教えてくれませんか?」という質問を投げかけました。これは、Appleの秘密主義についてクックCEOに語ってもらうための誘い水だったのでしょう。

Appleは、リーカーを訴えるなど、現在開発中の新製品に関する情報管理にとりわけ厳しいことで知られています。

また、インタビューではほとんど触れられていませんが、最新技術の導入についても、Appleはあえてライバルより一歩遅れて行うことで知られています。これは、最新技術がある程度成熟するのを待ち、最良の形でユーザーに機能を提供することを重視しているためとされています。

すべては素晴らしいユーザー体験のために

クックCEOは、故ジョブズ氏がいかにユーザーエクスペリエンスにこだわっていたかを、インタビューの中で何度も強調していました。この哲学こそが、Appleの基礎を成すものなのでしょう。

ユーザーがこれまでできなかったことを、Appleの製品によって可能にすること、つまりユーザーをエンパワーメントすることこそがミッションであると、クック氏は語っています。

クックCEOの退任は近い?

Appleに入社してまもなく28年になると語ったクックCEOですが、同氏の退任が近いとの噂もあり、後任候補としてハードウェアエンジニアリング担当上級副社長のジョン・ターナス氏などの名前が挙がっています。

今年で50周年を迎えるAppleについて、クックCEOは「100年も200年も続いてほしい」と語っています。同氏の後継者がいかに重要な存在となるかは、火を見るよりも明らかです。

ただ、一つ確かなのは、クック氏が退任した後もジョブズ氏の哲学は受け継がれていくだろう、ということではないでしょうか。

Photo: CBS Sunday Morning

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