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防水のトレランシューズがあったら街履きでも最強なのでは?と思った話

ここ数年で特に、熱量のあるアウトドアアクティビティと言えば「トレイルランニング」。山を走る遊びなのでニッチな盛り上がりではありますが、登山やハイキングに次ぐ選択肢として一部で人気を博しています。実際、日本各所でトレランイベントも行われているくらい。とは言え、一般的な体力しか持ち合わせていない私としては山を走るなんてなかなかどうして難しい話。そもそも街中の平らな道ですらままならない…。それでも気になっていたのが、彼らが履いている“シューズ”でした。

最近は街中でも履いている人をちらほら見かける“トレランシューズ”。その名の通りトレイルランニング用に考えられた靴ですが、グリップ力が高かったり、とにかく軽量だったりと、中々に奥深いんです。アウトドアに関わる仕事をしていることもあり、これまで「街履きしやすそう」と思えるシューズをいくつも試してきました。その結果、「何周か回って、結局手元にあると一番嬉しいのはコレだな」と行き着いたのが、自然な走りを追求するブランド「ALTRA(アルトラ)」のシューズです。

1番の魅力は、その圧倒的な「足先の広さ」。私の場合、どんなブランドのスニーカーを履いても必ず足の小指に圧迫感があって、長時間履いていると痛くて仕方がありませんでした。けれど、アルトラのシューズはつま先の自然な広がりを促すFootShape(フットシェイプ)という独自の構造をしていて、靴の中で足指を自由に動かせるくらい広いんです。

また、足指が動かせるくらいゆったりしているのに、土踏まず付近でキュッとフィットしてくれるため靴の中で足がズレることもありません。この「長時間履いても小指が痛くならない」という感動体験があって以来、私はすっかりALTRAの虜に。

■ 街のアスファルトは、山道よりも足にくる

足先が広くて快適。それだけでも十分魅力的なのですが、街歩きを重ねるうちに「ここがもう少しこうだったら」と思うポイントが2つ出てきました。

ひとつは「クッションの厚み」。トレランシューズの中には地面の感覚を掴みやすくするために靴底が薄めのものもありますが、街歩きとなると話は別。コンクリートやアスファルトの上を歩き続ける“アーバントレイル”は想像以上に足裏へ負担がかかります。

もうひとつは「防水性」。濡れた路面でもグリップが効くのは頼もしいのですが、水たまりを踏めば当然靴下は濡れてしまう。一方で、防水仕様のスニーカーは内部のフィルムによって生地が硬くなりがちでせっかくの軽快さが損なわれるケースも少なくありません。

▲ド派手になりがちなトレランシューズだが、街に馴染むカラー展開もアルトラの良点

足先の広さによるストレスの少ない履き心地はそのままに、アスファルトでも疲れにくいクッションと、日常で使いやすい防水性。このバランスを満たすモデルはないものかと考えていたときに出てきたのが、アルトラの新作「TIMP 6 GTX(ティンプ 6 GTX)」(2万9150円)。

1.ALTRAの全天候型シューズ「TIMP 6 GTX」(2万9150円)および「TIMP 6 GTX MID GTX」(3万800円)は、ミッドカットで約365gと軽量でありながら30mmの厚底クッションを確保したオールラウンドモデル
あらゆる路面で確かなトラクションを発揮する
2.防水膜をアッパー素材に直接接着する「GORE-TEX Invisible Fit」を採用し、従来の防水靴特有の硬さやゴワつきを劇的に解消した柔らかなフィット感を実現
3.「Vibram Megagrip」搭載で、トレイルランニングやハイクから、雨の日の街歩きやフェスまで用途はマルチ

■ 「全部乗せ」の最適解、TIMP 6 GTX

まずクッション。トレイル用の中ではしっかり厚みのある設計で、スタックハイト(クッションの厚さ)は約30mm。薄めのモデルに比べると、アスファルトのような硬い路面での突き上げをやわらげる方向に振られています。この辺りの塩梅に、トレイルだけでなく街中でも快適に歩かせてくれる安心感を感じます。

防水性については、柔軟性を犠牲にしていないというのが特徴。GORE-TEXの中でもInvisible Fitを採用していて、防水膜をアッパーに直接貼り合わせる仕様になっていて、防水モデルにありがちな硬さやゴワつきを低減。防水である以上、通気性とのバランスはあるので気温や使い方によっては蒸れを感じる場面も出てきそうではありますが、単なる防水シューズよりも柔軟というのがポイントです。

そして、アルトラの“ウリ”である足先の広さ(FootShape)もそのまま。指をしっかり動かせる余裕がありつつ、足の中央でフィットさせる構造は従来通りで、長時間履いたときの圧迫感の少なさはこのブランドならでは。

▲ミニマルなデザインのミッドカット。今までの登山シューズとは一線を画すデザイン性にも注目したい

ちなみに、足首まで覆うミッドカットの「TIMP 6 MID GTX」(3万800円)もラインナップ。防水仕様でありながら400gを切る軽さに抑えられている点も含めて、用途に応じて選べる作りになっています。

* * *

長年抱えていた「小指が痛い」「硬い地面を歩くと疲れる」「雨の日は靴が濡れて不快、でも硬い防水靴は履きたくない」といった地味なストレス。そうした不満に対して、「こういう選択肢もあるのか」と腑に落ちる瞬間はやっぱり気持ちがいいものです。

本来はトレイルランニング用のモデルですが、街歩きはもちろんクッション量を考えると軽めのランニングにも対応できそう。用途を限定せず使えるこの振り幅はこのジャンルならではの魅力と言えます。

>> NANGA

<文/山口健壱(GoodsPress Web)>

 

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