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iPhone17eの原価はiPhone16eを上回る〜販売価格が実質値下げの理由とは

iPhone17eの部品原価合計額iPhone16eよりも15.6%高いことが、市場調査会社のレポートで明らかになりました。

一方で、iPhone17eの最安モデルの販売価格は、部品原価合計額が上昇しているにもかかわらず、iPhone16eと同額に抑えられています。そのため、ストレージ容量まで含めて見ると、実質的には値下げなっています。

iPhone17eとiPhone16eの部品原価合計額の主な違い

市場調査会社Counterpointは、iPhone17eとiPhone16eを比較し、次のように報告しています。

今回の比較は、iPhone17eとiPhone16eの256GBモデルを対象に行われています。

原価上昇で目立つのはメモリー

メモリーの原価比率は10%から25%へ上昇

部品原価合計額に占める割合が大きく上昇したのはメモリーです。iPhone16eでは全体の10%だったのに対し、iPhone17eでは25%に達したとされています。

プロセッサー原価の割合は低下

一方、プロセッサー(AppleのAシリーズチップ)の原価比率は低下しています。iPhone16eのA18に続き、iPhone17eのA19もTSMCの3nmプロセスで製造されていることが背景にある可能性があります。

もし製造プロセスが2nmへと微細化していた場合、プロセッサー原価の割合はむしろ高まっていた可能性があります。そのため、TSMCの2nmプロセスで製造される見通しのA20がiPhone18eに搭載された場合には、この比率が再び上昇することも考えられます。

部品原価は上昇しても、販売価格は実質的に下がった形に

iPhone17eの256GBモデルの販売価格は税込99,800円です。iPhone16eの最安モデルも税込99,800円でしたが、こちらは128GBモデルでした。

一方、iPhone16eの256GBモデルは税込114,800円で販売されていました。そのため、iPhone17eでは部品原価合計額が15.6%上昇しながらも、256GBモデル同士で比較すると税込15,000円の値下げが行われたことになります。

継続採用部品がコスト抑制に貢献した可能性

Counterpointの報告からは、部品原価の割合が低下したのはディスプレイとその他の部品であることがわかります。

ディスプレイや筐体設計の継続採用が寄与か

ディスプレイについては、同じものを継続採用したことによる原価低減があったと考えられます。また、「その他の部品」には、新色のソフトピンクを追加した以外は基本構造が大きく変わらない筐体や、基本設計を引き継いだロジックボードなどが含まれている可能性があります。

MagSafe追加でも全体コストを抑制

そのほかには、iPhone17eで新たに採用されたMagSafe関連部品も含まれているとみられます。追加部品を採用しながらも、全体のコスト構成を抑えている点は、Appleのサプライヤーに対する交渉力の強さを示す材料のひとつと言えそうです。

iPhone18 Proシリーズの価格維持にもつながるのか

こうした動きを踏まえると、Androidスマートフォンの値上げが懸念されるなかでも、iPhone18 Proシリーズが可変絞りレンズなどの新機構を採用しながら販売価格を維持する可能性は十分に考えられます。

もちろん、iPhone17eとiPhone18 Proシリーズでは製品の位置付けも構成部品も異なりますが、Appleが部材コストの上昇を吸収しつつ価格戦略を組み立てる余地があることを示す事例としては注目に値します。

Photo:Apple Hub/Facebook, Counterpoint via IT之家

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