【時計史に刻まれるオリジンと令和の新定番ウォッチ】
オリスは現代の時計業界では珍しい、巨大資本グループに属さない独立ブランドだ。その個性的で美しい時計づくりを支えているのは、誕生から受け継がれてきた伝統にほかならない。ここでは2本の最新モデルとともに、ブランドの「これまで」と見据えた「これから」を覗いてみよう。
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■歴史的一本の復刻が示す「意義」と変わらぬ「原点」

今から遡ること60年。1966年にオリス初のレバー脱進機搭載モデル「オリススター」が誕生する。その背景には、業界の苦悩と称えられるべき偉業があった。
発端は1934年に制定された「スイス時計法」。この法律は市場における過度な競争抑制を目的としながらも、許可なく新技術を時計会社が発表するのを妨げる側面も持ち、当時すでに独立企業として品質向上を試みていたオリスにとって大きな障害となった。
転換期となったのが、ロルフ・ポートマン氏の活躍だ。まだ若手弁護士だった彼は、オリスの下で10年にわたり業界の既得権益と格闘。尽力が見事結実し、1965年に時計法は撤廃され、翌年には念願の自社レバー脱進機搭載ムーブメントを開発する“自由”を獲得したのだった。
今春、この歴史的モデルが復刻を遂げる。オリジンがそうであったように、新型「オリススター」もこれからの未来へ繋がる重要なピースとして輝き続けることだろう。
■スイス機械式時計業界の未来を変えた「その一歩」
1904年にスイスのヘルシュタインで創業し、120年以上の歴史と伝統を持つオリス。その長大な歩みのなかには、弁護士ロルフ・ポートマン博士とともに「スイス時計法」の撤廃を目指し、独立企業としての矜持をかけたドラマがあった。
■スイス機械式時計を解放した、象徴的タイムピースが現代に蘇る!
オリス
「Oris star edition」(36万3000円)
1966年の名作もとに、35mmのバレル型ケースやシルバーダイアル、プレキシガラスなどの当時のデザインを忠実に再現。ムーブメントにはオリスが誇る独自キャリバーを搭載し、現代の実用に足る正確性と機能美を備えることで、時代を越えて愛される美しさを体現している。SPEC:ケース径35mm、自動巻き(Oris Calibre 733)、マルチピースSS、パワーリザーブ41時間、5気圧防水、プレキシガラス
■年代も性別も越えて、広く愛されるブランドを目指す
「オリススター」と対照的な新作が「アートリエ コンプリケーション」。ブランドの伝統やクラシカルな雰囲気を纏いつつも、アーバンな顔立ちや洗練された佇まいは現代的だ。知識豊富な時計愛好家はもちろん、次世代の時計好きにも好意的に受け入れられるはず。まさにブランドの「これから」を感じさせる一本であることは間違いない。
そんなオリスは「人々を笑顔にする(Make People Smile)」というコンセプトを掲げている。定期的にインストアイベントを開催しているのもその取り組みのひとつだ。例えば、ピアニストでブランドアンバサダーの西川悟平氏による演奏会では、ブティック内が時計好きで満杯に。音楽に聴き惚れながら、趣味を同じくする仲間との交流を楽しんでいた。
まだ見ぬ時計づくりへ情熱を注ぎ、人々にその体験の場を提供するオリス。「次はどんなアイデアで我々を楽しませてくれるのだろうか」と期待せずにはいられない。
■ブティックが人と人を繋ぐ―時計を中心にしたコミュニティの魅力
オリス銀座ブティックではユーザーとの交流を目的としたイベントを定期的に開催。アンバサダー務めるピアニスト西川悟平氏の演奏会を開くなど、時計を通じて人との絆を結ぶことを大切にしているオリスらしい取り組みだ。
■新開発ムーブメントも搭載する、次世代のアーバン・ドレスウォッチ
オリス
「Artelier complication」(レザーストラップ:46万2000円/メタルブレスレット:50万6000円)
その機構や造形美を通して機械式時計の魅力を表現する「アートリエ コレクション」の最新モデル。華美な装飾を省きながらもクラシカルなムーンフェイズが上品。普段使いからビジネスシーン、フォーマルな場面まで幅広く対応する、ドレスウォッチの新境地的一本だ。SPEC:ケース径39.50mm、自動巻き(Oris Calibre782)、マルチピースSS、パワーリザーブ41時間、3気圧防水、サファイアガラス(両面ドーム型加工・内面無反射コーティング)
■毎日に彩りをプラスする「ライフタイムピース」がきっと見つかる! オリスの必見モデル4選
ここではオリスを代表するアイコニックなモデルをファミリーごとに紹介。ときにはクラシカルに、ときには華やかに、また力強く、あるいは遊び心豊かに…。そんな自分らしさを演出してくれる掛け替えのないパートナーを見つけてみよう。
1. 歴史的パイロット用時計を現代風に再解釈!
オリス
「Big Crown Pointer Date Bullseye」(36万8500円)
1938年に誕生した「ビッグクラウン ポインターデイト」にルーツを持つ、ブランドを代表する一本。その名のとおり、パイロットが皮手袋をしていても時間調整ができるような大きいリューズが特徴的だ。2色の文字盤が目を惹くスポーティなデザインも素敵。SPEC:ケース径38mm、自動巻き(Oris Calibre 754)、マルチピースSS、パワーリザーブ41時間、5気圧防水、サファイアガラス(両面ドーム型加工・内面無反射コーティング)
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オリス
「Big Crown Calibre 113」(127万6000円)
2. オリスが考えるサステナビリティを象徴する限定モデル
オリス
「Yangtze Jiangtun Limited Edition」(50万6000円)
「アクイス」はダイバーズウォッチとしての十分なスペックを備えつつ、普段使いもしやすいデザインが人気のコレクション。本モデルは売上を通して長江に棲む絶滅の危機に瀕したスナメリの保護基金支援しており、MOP文字盤に刻印された波のシルエットが美しい。SPEC:ケース径43.50mm、自動巻き(キャリバー733-1)、マルチピースSSケース、パワーリザーブ41時間、30気圧防水、サファイアガラス(両面ドーム型加工・内面無反射コーティング)
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オリス
「Aquis Japan Limited Edition」(49万5000円)
3. ブランド初のダイバーズを復刻! 冒険心をくすぐる一本
オリス
「60th Anniversary Edition」(40万7000円)
オリス最初のダイバーズウォッチ誕生から60周年を記念するモデル。タフなSSケースに両方向回転ベゼルの実用性、ユーモラスな文字盤のデザインなど当時衝撃的だったディティールを忠実に再現。レトロなオリスロゴの下に添えられたwaterproofの文字も印象的だ。SPEC:ケース径40mm、自動巻き(キャリバー733-1)、SSケース、パワーリザーブ41時間、10気圧防水、サファイアガラス(両面ドーム型加工・内面無反射コーティング)
▼One more recommendation
オリス
「Divers 65 Chronograph」(73万7000円)
4. スイスの航空時計を代表する人気コレクション
オリス
「ProPilot Date」(38万5000円)
テクスチャー仕上げの文字盤やブラッシュ仕上げされたアラビア数字のインデックスなどを備え、航空時計らしく視認性に優れている。また、ジェットエンジンのタービンに着想を得たというフルーティングベゼルも個性的で、力強さと洗練された美しさが共存する名作だ。SPEC:ケース径41mm、自動巻き(キャリバー733-1)、マルチピースSSケース、パワーリザーブ41時間、10気圧防水、サファイアガラス(両面ドーム型加工・内面無反射コーティング)
▼One more recommendation
オリス
「Pro Pilot X Calibre 400 Laser」(92万4000円)
>> 特集【時計史に刻まれるオリジンと令和の新定番ウォッチ】
※2026年5月7日発売「GoodsPress」6月号134-137ページの記事をもとに構成しています
<編集・文/GoodsPress編集部 写真/湯浅立志(Y2)>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/735429/
- Source:GoodsPress Web
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