小雨程度なら普段履いている靴やスニーカーでもいいですが、朝から土砂降りなんて日は「さて、どうしようか」となります。ちょっとおしゃれな長靴を持っていて、履いていっても問題ない仕事であれば迷うことはないですが、そういうわけにもいかない人にとっては、悩みどころです。
そんなとき、頼りになるのが防水や撥水加工が施されたレインシューズです。近年は素材の進化も進み、防水でありながら中がムレないものもたくさんあります。
そこでGoodsPress Web主催「梅雨モノグランプリ2026」では、防水シューズ部門として、普通のスニーカーにしか見えないシューズからカッチリしたスタイルにも合わせやすいドレス系なのに防水仕様のもの、そして老舗が手掛ける歩きやすい長靴まで、バラエティ豊かな5足を優秀賞に選定。
その中から、モノメディア「GoodsPress」の3媒体(月刊誌、Web、電子版)の編集長3人が大賞を決定します。

■知らなかったブランドに全員興味津々
ーー優秀賞の5足をご用意しました。なにか気になるものはありますか?
金子 これ防水なんですか? アッパーはニットっぽいんですが。
ーーアスクレッドですね。日本のブランドで、このモデルはサービスシューズがベースで、撥水加工されていて、ニットなので通気性もあります。ミッドソールにEVAが入っているので、履いていて疲れるということもないんです。
中山 安全靴ばりにトウがすごいですね。軍モノ感もありますよね。
澤村 ビジカジなら問題なく履けそうですね。
ーーそしてこちらは、みなさんご存知ニューバランスの「996」なんですが、実はGORE-TEX仕様になっています。
金子 へー。これ防水なんだ。
ーーそしてこちらが「モイスルー360」という新しめのブランドになります。ダンロップを手掛けている広島化成のブランドなんです。
全員 へー
ーーブランドストーンのサイドゴアブーツは同ブランドの定番でもあるスエードのアッパーですが、ちゃんと水を弾いてくれます。
中山 風合いは変わらないんですか?
ーー大丈夫です。
中山 それはいいですね。
ーー最後はバーバリアンチーフテン。いわゆる“ゴム長”ですね。弘進ゴムという仙台の老舗ゴムメーカーが手掛けていて、天然ゴムも使われています。「東北で生まれた歩くための長靴」とのことです。
金子 今日はハーフパンツだから、バーバリアンチーフテン履いたら小学生みたいになっちゃった(笑)
澤村 田植えしにきたの?(笑)
金子 なんでやねん! でもこの長靴、持ったときはめちゃくちゃ重いなと思ったんですが、履いてみるとそこまで重さは感じないですね。
中山 アメリカ・アトランタのラッパーとかでこういう感じの人、いるかもしれないですね
ーー歩きやすさはどうですか?
金子 たしかに歩きやすい!
ーーちなみにみなさんは雨の日、何を履いてますか?
澤村 私はダナーのショートのレインシューズですね
中山 僕は気にせずいつものなんですが、本当に雨がひどいなというときは、HOKAのGORE-TEXのスニーカーを履いてます。
金子 僕はサンダルと普通のスニーカーしか持ってないから、ヨソイキじゃないときに雨だったらサンダル、ヨソイキなら普通のスニーカー履いちゃいます。
中山 びしょびしょになりながら?
金子 そう。だから、このニューバランスはいいなと思ったんです。
中山 長靴って、持っている服と合わないっていう問題があるんですよね。
澤村 街の人はいいんですよね、普段履いている靴でも短い距離ならなんとかなるし。私のように最寄り駅まで20分歩くとなると…。
中山 雨の中、20分歩かなきゃいけないなら、やっぱり長靴はいるのかな。
澤村 そう、必要なんですよ(笑)。でも長靴だと仕事に行くと浮いちゃうから、そういう意味では丈が長めのブランドストーンはいいですよね。
中山 ブランドストーンは素材がスエードなので、ちょっと雨の日はやめておこうってなっちゃいそうですけど、雨でも大丈夫なんですね。
ーーそうですね。それに、必要に応じて裾を中に入れたり出したりできそうですよね。ミッドカットの利点っていうのはありそう。
中山 たしかに。ローカットって大雨だと履き口から雨が入っちゃう気がするんですよね。
金子 限界はありますよね。
ーー会社の行き帰りや自宅の場所など、環境はさまざまなので、何を重視するかというのは人それぞれ異なるとは思います。ファッションスタイルも違うし、合わせるならどれがいいかなと考えちゃうだろうし。今回、優秀賞としてノミネートした5モデルは、防水シューズとしての機能性はどれも間違いないです。なので、防水性の高さといった部分ではないところで判断していただければ。
中山 アスクレッドはアメリカ軍みたいでかっこいいんですよね
澤村 ポストマンシューズみたいにも見えますよね。
金子 澤村さんはアスクレッド、似合いますね。
ーーこういう靴こそ、派手な靴下が合いますね。
金子 大人の男って感じがする。
中山 重くないですか? 持ったときのちょっと重さを感じたんですが。
澤村 いや、全然。すごく歩きやすいですね。
ーーではそろそろ大賞を選びたいんですが、いかがでしょうか。
中山 僕はモイスルー360です。履き心地がとてもいい。防水という部分を置いておいても、とにかく歩きやすい。あとレザーが使われているのに、通気性もいいというのはうれしい。しかも軽いし。普通にGORE-TEXが使われているものも、もちろんいいんですが、ソールなどのディテールを見ると雨用に作られた感じが伝わってきて、すごく良かったですね。
澤村 私もモイスルー360ですね。履き心地がいいのもあるんですが、履き口の横部分が高くなっていて、雨が入ってきづらそうなのもいいなと。
中山 普段使いの防水バーションではなく、ちゃんと雨用のスニーカーみたいな感じがしますよね。雨の日はこっち、みたいな。
金子 僕はやっぱり履き慣れたニューバランスかなー。なにせ普段、スニーカーかサンダルしか履かないので(笑)。でもたしかにモイスルー360いいですよね。
ーーありがとうございます。ということで防水シューズ部門は、モイスルー360の「ベンティリスLT」が大賞になりました!
<大賞>
■日本メーカー渾身の高機能防水シューズ
MOISTHROUGH360
「VENTIRIS LT」(3万3000円)
湿気が溜まりやすい防水フィルムではなく通気性が高い防水素材を使ってムレを抑え、さらに靴底にも通気口を設け、歩行のたびに靴内の空気と水蒸気を排出するなど、徹底的に靴の中の環境を快適にした広島化成のシューズブランド“MOISTHROUGH360(モイスルーサンロクマル)”。
この「VENTIRIS LT」は防水加工を施した本革や、ベースモデルではメッシュだったつま先部分に人工皮革を使うなど、上質な雰囲気を纏ったビジネスシーンにも使いやすい一足に仕上げられています。
それぞれ硬さを変えた三層構造のミッドソールは、インソールの穴から排出された靴内の湿気が外に出るよう設計されていて、アウトソールは耐久性の高いラバー素材が使われています。中でムレない、外から濡れないだけでなく、快適な歩行まで考えられた高機能な一足になっています。サイズは24.5~27cm(0.5cm刻み)、28.0cm。ブラックとオフホワイトの2色展開です。
<優秀賞>
■油性仕上げ剤でスエードなのに水が染み込まない
ブランドストーン
「ORIGINALS #2407」(2万8600円)
オーストラリア・タスマニア島発祥の老舗ブーツメーカー Blundstone(ブランドストーン)が、サイドゴアモデル「ORIGINALS」を発売したのは1960年代のこと。以来、サイドゴアブーツの象徴的ブランドとして世界中から愛されています。今でも人気のこの「ORIGINALS」、実は雨にも強いって知っていましたか?
アッパーのスエードレザーには油性仕上げ剤が使われ、耐水性を高められています。ちなみにこの耐水性は徐々に低下していくのですが、靴クリームや油性ワックスで手入れをすればOK。レザーシューズは長く使うことで馴染んでくるので、定期的にケアをしてあげたいところですね
TPU素材を使ったアウトソールは耐久性が高く、滑りにくくなっています。またソールとアッパーはインジェクション製法で付けられていて縫い目がないため、水が侵入しにくいという特徴も。雨の日にレザーシューズなんてと思うかもしれませんが、脱ぎ履きしやすくほどよいカジュアルさもあるサイドゴアブーツを梅雨にも履けるって、ちょっとうれしくなりますよね。ブラック、グレー、ブラウンの3色展開です。
>> Blundstone
<優秀賞>
■ビジネスシーンの強い味方になるストレートチップ
アクスレッド
「SERVICEMAN」(1万9800円)
「ビジネスシーンを足元から変えていく」をコンセプトに始まった日本ブランド、ACTHREAD(アクスレッド)。このモデルはミリタリー系のドレスシューズとなる“サービスシューズ”をベースにしており、ストレートチップ仕様のカジュアルにもセミフォーマルにも使える汎用性の高い仕上がりになっています。
アッパーは、ブランドの特徴でもある撥水性と通気性に優れたニットアッパーで、雨の日でも問題なし。トゥキャップは樹脂パーツになっていて、撥水性を確保しつつも上品さを感じるつくりに。
インソールの中足部より後ろの外縁部にはエアクッションが付けられていて、ミッドソールのEVAフォームも加わりクッション性は快適そのもの。見た目のフォーマルさとは裏腹に歩きやすい一足です。
>> ACTHREAD
<優秀賞>
■歩きやすく脱ぎ履きしやすい長靴
バーバリアンチーフテン
「BCFS-03」(2万6730円)
宮城県の老舗ゴム製品メーカー、弘進ゴムが手掛けるラバーブーツ(長靴)ブランド、BARBARIAN CHIEFTAIN(バーバリアンチーフテン)。アウトドアやタウンユースを想定しているため、一般的な長靴より歩きやすいのが特徴です。
この「BCFS-03」もまさに“東北生まれの歩くための長靴”で、熟練職人が厳選したパーツを使い一足一足製作しています。履き口が広めでショート丈(後丈は24~27cm)になっているので、脱ぎ履きしやすく、独自製法による高い耐久性と防水性を実現。内部には、汗や湿気を吸い取り拡散&抗菌防臭効果が施された高吸水拡散性素材“サラッキー”が使われているので快適。
また衝撃吸収素材が付いたカップインソールが入っている点も魅力です。サイズがSS(23.0cm)から4L(29.0cm)と1cm刻みで幅広く用意されていますよ。
<優秀賞>
■見た目はノーマルなのに雨の日も履ける996
ニューバランス
「CM996XV2 GORE-TEX」(2万2000円)
1988年の登場以来、人気モデルであり続けるニューバランスを代表するロングセラー「996」ですが、実は雨の日に履けるモデルがあるんです。それが、防水透湿素材であるGORE-TEXを搭載したこちらになります。
ニューバランスの定番テクノロジーであるC-CAPを搭載した二層構造ミッドソールの上にはGORE-TEXのピスネーム付き。また防水性がありながらも、アッパーはシンセティックスエードやメッシュ素材を使い、見た目はノーマルの「CM996」と変わらない、汎用性の高いデザインになっています。
シューズ内部はGORE-TEXモデル仕様に。内側に防水透湿ライニングを搭載しているため、履き心地は通常モデルと少々異なりますが、雨の日も気にせず履けるのはうれしいですよね。
>> ニューバランス
<取材・文/円道秀和(GoodsPress Web) 写真/坂下丈洋 スタイリング/宇田川 雄一>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/736441/
- Source:GoodsPress Web
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