アウトドアコーディネーターとして、雑誌や広告などさまざまなメディアの第一線で長年活躍する小雀陣二さん。そのキャリアは小学校時代のルアーフィッシングに始まり、社会人1年目のマウンテンバイクとの出会いが人生を変えたと言います。
◾️人生を変えたマウンテンバイク、カヤックとの出会い
「マウンテンバイクを担いでよく山に行っていましたね。山を走る爽快感、道具を自分で整備する面白さにあっという間に夢中になって。すれ違う登山者に『よう自転車で山を登るなぁ』と驚かれることも多かったです(笑)。その後は山登り、カヤック、キャンプと、時間を作ってはアウトドアフィールドで過ごしています。
アウトドア料理を作るようになったのは、インストラクターやガイドとしてお客さまに料理を出すようになったことがきっかけですね」

アウトドアコーディネーターと名乗り、撮影のコーディネートの仕事を軸に雑誌等で料理を作るようになったのは30代前半のこと。もともと食べることが大好きで、子どもの頃からキッチンで料理し、料理番組から作り方や所作を学び、ますます料理が好きになっていったそう。そんな小雀さんはいつしか、日本で指折りのアウトドア料理家と呼ばれるようになり、これまで出版したレシピ本は20冊近くになります。
「アウトドアアクティビティの魅力は、自分の体を使って見たことのないような景色に出会いにいくこと。その喜びを五感で感じる時間が最高ですね。僕は食いしん坊なので、そんな景色を見ながら食事をするのが至福です」
◾️体も心も元気にする“アウトドア料理”が小雀陣二さん流
この日訪れたのは、小雀さんが営むカフェ『雀家三崎』のある神奈川県三浦市。小さな漁港に隣接する浜にカヌーを下ろし、慣れた手つきでライフジャケットなどの装備を身につけ、あっという間に洋上へ。陸に上がると、簡単な道具と食材でアウトドアクッキングを楽しみます。
「カヤックで国内のあちこちにツアーで出かけ、アラスカの川下りツアーも主催していました。ツアー中の食事はすべて僕が料理し、振る舞っています。出発前にある程度メニューを決め、現地で買い出しをする。栄養バランスを考慮して、例えば朝食には体の温まる雑炊やスープ、疲れを感じているようなら食欲増進や血行をよくするスパイスを使ったりしますね」
小雀さんの作るアウトドア料理は、このコーディネーターとしての経験値が多分に生かされています。それはただ美味しいだけではない、天候や体調の変化などを敏感に察知し、口にすると体も心も元気になる愛情に満ちた料理ばかりです。
「いつも意識しているのは“待たせない”こと。時には手の込んだキャンプ料理など、じっくり料理する時間を楽しむこともありますが、手早く作ることも大切だと思っています。みんなお腹がペコペコで『早く〜!』って催促されますからね(笑)」
◾️ギア好き必見!小雀さん愛用のアウトドア調理道具
今回、持参したのは、ソロや少人数でのアウトドアアクティビティの料理で使える道具類。まずはこれだけ揃えれば、初心者でもスムーズに料理ができるという道具を教えてもらいました。
<写真左から>アルミ鍋にフッ素加工がしてあり、扱いやすいクッカーセット「タクティカルライスクッカーセット」テンマクデザイン×グリットイクイップメント。ガス缶と分離するワンバーナーは4本足の五徳で安定性の高い「フュージョン」ソト。ライターはトーチタイプが使いやすい「マイクロトーチ」ソトなど
「どんな道具を使うかを事前に吟味することは、アウトドア料理では大切なポイント。余分な荷物を持って行かずに最小限で行動できますから。僕が道具を選ぶポイントは2つあります。1つは機能美。使い勝手がよく、見た目もいいこと。使って気分があがるものだと料理をする気分になりますし、楽しく料理ができます。2つめは長く使えること。気に入った道具をメンテナンスしながら大切に使っていくこともアウトドアの醍醐味。あとは汎用性のあるものを選ぶことも意識するといいですよ」
<取材・文/鈴木志野 写真/亀田正人>
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◎著者プロフィール
著書『アウトドア料理大全』(平凡社)
アウトドア料理の第一人者、小雀陣二さんが料理とフィールドへの愛を詰め込んだ集大成。こだわりの道具から調理法、火種別(焚き火、炭火、バーナーなど)レシピまで網羅。
- Original:https://www.goodspress.jp/columns/737745/
- Source:GoodsPress Web
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