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Geminiと会話が日常風景になるかも。新型「Google Home スピーカー」を使ってみた

6月25日に、Googleからスマートスピーカーの新製品「Google Home スピーカー」が発売されました。2020年10月に発売された「Google Nest Audio」から実に5年8か月ぶり。Googleの生成AI「Gemini for Home」を搭載し、Geminiに最適化して設計されていることが最大の特徴です。従来モデルよりも賢くなったのか? 新たに何ができるようになったのか? Googleから借りて、いち早く使ってみました。

▲価格は1万6800円。カラバリはHazelとPorcelainの2色

 

■アシスタントの音声は10種類から選べる

電源を入れたら、まずは「Google Home」アプリで初期設定を行います。スマホはAndroidでもiPhoneでもOK。デバイスを登録し、スマホと同じWi-Fiネットワークに接続すれば、すぐに使える状態になります。

▲サイズは直径107mm×高さ86.6mm。重さは396g(電源ケーブル込み)。手に載せられる大きさだ

▲底面は滑りにくい素材で、安定して置ける

▲セットアップは「Google Home」アプリで行う

操作方法は従来と同じ。「OK Google」または「ねぇ、Google」と話しかけると起動し、「今日の天気は?」などと話しかけると音声で回答してくれます。その音声は10種類から選べるようになりました。自分にとって心地よい声で聴けるわけで、結構よい進化だと思います。

▲下部のライトの光り方でスピーカーの状態がわかる。これは聞き取りの状態

▲背面の下部にマイクのミュートスイッチを搭載。ミュートにするとオレンジに光る

▲スピーカーの上部をタップすると再生・一時停止。右をタップすると音量が上がり、左をタップすると音量が下がる

▲「Google Home」アプリの「設定」→「Gemini for Home 音声アシスタント」→「音声の選択」で好みの音声を選択できる

 

■アバウトな問いかけや言い直しにも答えてくれる

従来のGoogleアシスタントでは、なるべく簡潔明瞭な言葉で指令を話す必要がありました。例えば「今日の東京の天気は?」「タイマー10分」「◯◯の楽曲を再生して」といった感じ。一方、Gemini for Homeは、アバウトな言い方でも理解し、複数の指令もまとめて聞いてくれるように進化。さらに、ひとつの指示の後に別の指示を追加したり、言い直したりしても対応してくれます。

例えば、「これから横浜に行くんだけど、傘はいる?」って話すと、横浜の天気予報を知らせてくれた上で、「傘があると安心でしょう」などと助言してくれます。「今日の天気と、今日の予定を教えて」と話すと、自宅の住所の天気予報と、Googleカレンダーに登録した予定を続けて教えてくれます。回答後、しばらくは聞き取りモードが続くので、その間に「それから、鎌倉への行き方を教えて」などと、畳み掛けて質問することも可能。「鎌倉に…、いいや、北鎌倉への行き方を教えて」と聞いてみると、ちゃんと北鎌倉への行き方だけを知らせてくれました。

 

■Gemini Liveは手放せなくなりそう

もうひとつ大きな進化があります。「Gemini Live」への対応です。

Gemini Liveは、人がおしゃべりするような感覚で、スムーズな対話ができる機能。「OK Google 話そう」と話しかけると起動し、Google Home スピーカーは聞き取る状態が維持されます。

▲Gemini Liveの起動中は、ライトが青と紫のグラデーションで光る

「暇だから何か話そうよ」と他愛のないことを話すこともできますが、筆者は、料理を美味しく作るコツ、犬をもう1匹飼うべきかどうか? そろそろ買い替えるべき電子レンジをどうするか? などを相談してみました。

ハンバーグを作っているときには、「美味しく作るコツは?」と聞いて、材料を冷やしてからこねることや、焼き時間の目安などを教えてもらいました。その流れから、ハンバーグの付け合わせにおすすめの副菜を聞き、いくつか提案されたものの中からトマトのマリネを選んで、レシピを教えてもらったりもしました。

犬を飼うことについての相談は、現在飼っているビーグルとの相性、多頭飼いを始めるにあたって注意すべきことから始まり、自宅から近くにある保護犬を世話している団体や、譲渡会などのイベントの予定も調べることができました。

以前話したことを覚えていて、「このあいだ話した電子レンジのことなんだけど」と会話を再開することも可能。ただし、これはうまくいかず、「〇〇についての “メモ” がありません」などと返答されることも。そこで、会話中に「電子レンジのメモを作って」「この話を保存しておいて」などと話してみました。すると、あとから話した内容を引き出しやすくなることに気づきました。 “メモ” だけでなく “リスト” も作成できるようなので、それも試してみようと思っています。

▲操作や話したことの履歴は「Google Home」アプリの「アクティビティ」でも確認できる

Gemini Liveはハンズフリーで何でも相談できるコンシェルジュのような存在。まだ数日使っただけですが、手放せなくなりそうな予感がします。

 

■2台をGoogle TV Streamerに連携させて、ミニホームシアターに

Google Home スピーカーは音質の向上も図られています。3つのスピーカーユニットを内蔵し、360度に広がるサウンドを実現。筆者は前モデルのGoogle Nest Audioを使っていないので比較はできませんが、新しいスピーカーは特に低音の迫力が強化され、部屋の環境に合わせて音質を自動調整する「アダプティブサウンド」機能も備えているとのこと。

2台あるとステレオスピーカーとして使えて、Google TV Streamerとペアリングすると「YouTube」や「Netflix」などを観るときに臨場感のあるサラウンドサウンドを楽しめます。自宅のリビングをホームシアター化できるわけです。筆者はGoogleから2台借りているので、Google TV Streamerとの連携も試してみました。

▲中央にあるのがGoogle TV Streamerと、そのリモコン

設定は、やはり「Google Home」アプリから。それぞれのデバイスを、同じWi-Fiネットワークに接続し、同じ部屋(リビングなど)に設定。ふたつのスピーカーは「音声」→「ステレオペア」を設定し、左右を指定。最後に、Google TV Streamerの「設定」→「音声出力」でGoogle Home スピーカーからの出力に切り替えたら完了。

▲「Google Home」アプリのホーム画面で、どちらかひとつのスピーカーを選択し、「音声」→「ステレオペア」に進む

▲ペアにするスピーカーを設定し、左右を割り当てると設定完了

▲「Google Home」アプリのホーム画面で、Google TV Streamerを選択し、「音声」→「スピーカーの選択」へ。この設定は、Google TV Streamerを接続したテレビ画面でも行える

筆者はこれまで「Netflix」を観るときは、テレビの内蔵スピーカーからの音声を聴いていましたが、Google Home スピーカーのステレオ音声に切り替えて、迫力が何倍にも増しました。Google Home スピーカーは1万6800円なので、2台で3万3600円。価格以上の満足度を得られること請け合いです。

▲リビングが空間サラウンドを楽しめるミニホームシアターに。筆者は2色のスピーカーを借りているが、インテリア的には同じ色で揃えるべきだろう

音量はスピーカーをタップする、またはGoogle TV Streamerのリモコン、あるいは声で調整できます。スピーカーをタップする際、どちらが1台をタップするだけで2台両方の音量をコントロールできました。逆に言うと、左右どちらかの音声を上げたり、下げたりということはできないようです。ただし、「Google Home」アプリでは、音質を自分好みにカスタマイズしたり、左右バランスを変えたりすることもできます。

▲スピーカーの左右バランスを変えるには、「Google Home」アプリでイコライザーを設定する必要がある

 

■既存のスマートディスプレイもGeminiに対応

筆者はこれまで、Google Pixel Tabletを付属の充電スピーカーホルダーにセットし、スマートディスプレイとして使っていました。ディスプレイがあると、再生中の楽曲がわかったり、時刻や天気を目でも確認できたりするのが便利です。Google Home スピーカーでは調べたことが音声でしか確認できないので、引き続き、Google Pixel Tabletも使う予定。

▲筆者がスマートディスプレイとして使っているGoogle Pixel Tablet。天気、現在時刻、タイマーの残り時間など、やはり情報を見るには画面があると便利

ちなみに、Google Pixel Tablet本体はGeminiに対応していますが、スマートディスプレイ化する「ハブモード」ではGeminiは起動せず、旧来のGoogleアシスタントだけが使えます。なお、Google Nest HubとGoogle Nest Hub Maxは、Gemini for Homeに対応しています。性能面ではGoogle Home スピーカーに劣る可能性がありますが、ディスプレイが不可欠であれば、それらの購入をおすすめします。

 

■使い方によってはサブスクへの加入が必要

Google Home スピーカーは無料で使えますが、より多くの機能を利用するには「Google Home Premium」というサブスクリプションに加入する必要があります。Gemini Liveを利用したり、スマートホームをより便利に使うには「Standard」(月額1000円または年額1万円)、カメラ(Green Nest Cam)やドアホン(Google Nest Doorbell)をより便利に使うには「Advanced」(月額2000円または年額2万円)への加入が必要です。

▲Google Home スピーカーの標準機能と、Google Home Premiumに加入するとできること(Googleのウェブサイトより)

なお、GoogleのAIとクラウドストレージを利用できる「Google AI Pro」(月額2900円)に加入している場合、追加料金なしで「Standard」を利用可能。最上位の「Google AI Pro Ultra」(月額1万4500円〜)に加入している場合は、追加料金なしで「Advanced」を利用できます。

Google Home スピーカーを購入した場合、Google Home Premiumの「Standard」を6か月試用できるので、実際に使ってみてから、サブスクを継続するか否か、あるいはGoogle Oneのプランを「Google AI Pro」にアップグレードするかなどを検討するといいでしょう。

筆者はもともと「Google AI Pro」に加入していますが、最近になって、Google Pixel Watchをより便利に使える「Google Helath Premium」(月額1580円または年額1万3000円)が内包され、今回さらにGoogle Home Premiumも追加され、月額2900円という料金が安く感じられるようになってきました。

Google Home スピーカーは価格もお手頃で、買って損がないデバイスだと思います。特に「Google AI Pro」に加入している人にとっては、コスパに優れたスマートスピーカーとなるでしょう。

>> Google Store

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

 

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