サイトアイコン IT NEWS

watchOS27のホーム画面が刷新〜新標準は動的アプリグリッドに

watchOS27では、Apple Watchのホーム画面に3つ目の表示となる動的アプリグリッドが加わります。これが新しいデフォルトとなり、Digital Crownを押すとSiriアプリを中央に、よく使うアプリや最近使ったアプリが取り囲む画面に切り替わる仕組みです。

標準のビューそのものが入れ替わるのは、ハニカム型のグリッドビューが登場して以来はじめて。ただし、中央のSiriが本領を発揮できるかは接続するiPhoneと言語の条件次第で、すぐに得られるメリットは環境によって変わります。

動的アプリグリッドがwatchOS27の新しい標準に

Appleによると、動的アプリグリッドはSiriがおすすめするアプリを自動で前面に出し、その中心にSiriアプリを常に置く表示です。Digital Crownを押すと画面が開き、中央のSiriを5つの候補アプリが囲み、下部のアイコンから全アプリの一覧へ移れます。

従来のグリッドビューとリストビューが廃止されるわけではなく、新しいデフォルトの背後に控える形です。

ホーム画面の標準が変わるのはグリッドビュー以来はじめて

見落とされがちですが、Apple Watchのホーム画面で標準ビューが入れ替わるめずらしいできごとです。2015年の登場以来、デフォルトはハニカム型のグリッドビューのみでした。watchOS4で名前順のリストビューが加わったものの、これはあくまで任意の切り替えにとどまっています。

動的アプリグリッドは3つ目の選択肢でありながら、はじめてデフォルトの座を引き継ぐ形になりました。約11年続いた標準を入れ替えてまでSiri中心の画面を据えた点は、Appleがあらゆる操作の起点をSiriに寄せようとする狙いの表れと読み取れます。

中央のSiri AIは英語先行で恩恵に差が出るか

動的アプリグリッドの主役は、画面中央に置かれるSiriです。ただし「グリッドの表示」と「Siriで広がる体験」は、利用できる条件が分かれると考えられます。ふだんSiriをあまり使わない人にとって、Siri中心の標準画面がどれだけ活きるかも環境しだいでしょう。

グリッド表示自体は全対応機種で使える見込み

動的アプリグリッドという表示の枠組みそのものは、watchOS27が動作する端末で広く使える見込みです。一方で、中央のSiriが起動する会話型のSiri AIは、Apple Intelligenceを前提とした機能になります。おすすめアプリの提示エンジンがApple Intelligenceに依存するのかどうかは、Appleが明確にしていません。

ここは断定を避け、続報を待つ必要があります。

対応機種なら恩恵をすぐ得られるのか

Siri AIを手首で使うには、Apple Intelligenceに対応するiPhoneの接続が条件で、iPhone15 Pro以降が前提になります。加えてSiri AIは英語から始まるため、日本語で使える時期は対応機種とは別に見ておきたい部分です。

言い換えれば、watchOS27に対応していることと、目玉機能をすぐ使えることは必ずしも一致しません。詳しくはSeries 9以降に対応機種が絞られた理由watchOS27全体の新機能と日本語で使える範囲を見比べると、今すぐ得られるものと対応待ちのものを切り分けられます。

提案駆動の標準はApple Watchの使い方に合うか

提案を軸にした標準画面がなじむかどうかは、Apple Watchならではの使い方に左右されます。ポイントは、普段アプリをどれだけ手動で開くかです。

手動で開くアプリが少ない前提に合うか

腕元のアプリは、アイコンから手動で開く回数がそもそも多くありません。通知やコンプリケーション、Smart Stackのウィジェットから操作が始まる場面が大半を占めるためです。この点、よく使う数個を先回りで差し出す動的アプリグリッドの発想は、理にかなっているように映ります。

ただし提案が外れれば、目的のアプリを呼び出す手間がかかり、従来のグリッドビューより遠回りになりかねません。成否を分けるのは、提示されるアプリがどれだけ的確かという点です。ベータを試した海外メディアからは、提案精度を前向きに評価する声も出ています。

従来のグリッドビューやリストビューへの切り替えも可能

従来表示を好む人向けの切り替え自体は、現行のwatchOSでも設定アプリやiPhoneのWatchアプリから行えます。ただしDigital Crownを押した先から従来表示へ移る際の詳しい挙動は、ベータで報じられている段階です。

正式版での仕様は、続報を待つ形になるとみられます。自分の使い方が数個のアプリ中心か、幅広いアプリを行き来するかで、便利さの感じ方は変わってくるでしょう。

Photo:Apple

モバイルバージョンを終了