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オーディオとペンのアメリカ年代記【CATALOG U.S.A. 2026】

アメリカ製品の代表と言えば車を連想するがとりわけ趣味性の高いジャンルであるオーディオと筆記具にも歴史ある、そして名品と呼ぶにふさわしい逸品は存在する。

*  *  *

<1846年>

【CROSS】

■今年180周年となる米国製筆記具の代名詞、クロス

▲中のペンの柄が自由に入れ替えできるリフィル付き建国250周年限定モデル「ルーム アメリカーナ」デコリフィルキットセット。ボールペン。1万1000円

1846年、R・クロス氏によって設立されたATクロスは米国初の高級筆記具メーカーであり、「クラシックセンチュリー」は現在まで歴史を重ねるブランドの顔だ。注目の新作は星条旗カラーが米国らしい「ルーム アメリカーナ」と、建国250年記念限定モデル「ATXアメリカーナ」の2本。君もクロスを手に米国の歴史に思いを馳せてみないか。

▲創業者リチャード&エルサ・クロス夫妻。1865年の撮影

 

▲世界限定1776本。シリアルナンバー入りの建国250周年記念限定「ATX アメリカーナ」。ボールペン(2万7500円)、ローラーボール(2万9700円)

▲NEW YORK

▲TOKYO

▲LONDON。NY、ロンドン、東京への敬意を込めた「ピアレスシティコレクション」※今夏発売予定

<1913年>

【Sheaffer】

■“大統領のペン”としても名を馳せる高級筆記具

▲「PFM」の伝統を汲むインレイニブ、シガーシェイプボディで現代に甦った「レガシー」。写真はブラック&クローム GT万年筆で4万1800円。ボールペン他各種展開

ニクソン大統領やレーガン大統領が使用したことでも知られ、首軸とペン先が一体となった「インレイニブ」スタイルでも知られるシェーファーは、1913年、アイオワ州で宝石商を営んでいたウォルター・A・シェーファーによって設立された100年ブランドだ。空気圧を利用してインクを吸入する「タッチダウン式」などの画期的な機能をもつ数々の万年筆を開発した。

▲創業者ウォルター・A・シェーファー

▲モダンな色使いも展開。「300マットグリーン」ボールペン。8800円

▲代表作「PFM」(=ペン・フォー・メン)の広告

▲筆記具と相性のいいコーヒーをテーマにして好評の「コーヒーエディション」。ペン単体の他ノートやインクとのギフトボックスも展開中

<1930年>

【BLACKWING】

■思考を羽ばたかせる“ブラックウイング”という翼

思考を深めるための道具、を標榜する米国初ペンシルブランド。設立は1930年代とされ、創業者はエバーハード・ファーバー氏。1934年に定番「602」を発売。その後一時の休眠を経て2010年に再始動したのが現在のブラックウイング。米国産シダーと日本製の芯からなる新生ブラックウイングはまた、シャープナーや色鉛筆、ローラーボールなどの水平展開でも注目を集めている。

▲カリフォルニア産シダーウッドを軸材として量産を開始

▲ブランドの代表作「602」(1本:550円)。ガンメタルグレーの軸、なめらかな書き味(硬さはBに相当)、交換可能な消しゴムなどブラックウイングの魅力のすべてが詰まっている

▲「カラーズ」(6600円)は色鉛筆12色セット

▲鉛筆12本とシャープナーを天然木ケースに収めた「ヴィンテージウッドボックス」(1万5400円)

<1946年>

【KLIPSCH】

■憧れのホーンサウンドをクリプシュで手に入れろ

▲「ヘレシーⅣ」(1台:42万9000円)は中・高域をホーン、低域をコーンとした3wayで初代は1957年に遡るクリプシュの伝説的スピーカーだ。MADE IN U.S.A.

1946年、アーカンソー州ホープにてポール・W・クリプシュによって設立。元々アマチュア無線好きだった氏がスピーカーのコーンとホーンの違いに興味を抱いて研究を開始。部屋の隅に置くコーナーホーン型スピーカーを完成させた。現在では独自のクリプシュホーンを搭載した「リファレンス」シリーズが日本市場でヒットを記録している。

▲1904年インディアナ州で誕生したポール・W・クリプシュ氏

▲能率の高いホーン型スピーカーからクリプシュホーンを設計

▲ペア9万3500円というコスパの良さとハイレゾかつ広がりあるホーンサウンドで人気の「R-60M」。ブラック木目調仕上げ

 

<1946年>

【JBL】

■ザ・アメリカン・サウンド。米国の音の開拓者、JBL

1946年、ジェームス・B・ランシング氏によって設立されたJBLは、日本でもブルーバッフルのスタジオモニターで多くのファンを獲得。現在ではイヤフォンやヘッドフォン、ワイヤレススピーカーを皮切りにZ世代からの支持も厚く、同時にHiFiスピーカー、サウンドバーなど音と映像にも注力するなど、ザ・アメリカン・サウンドの最前線を歩んでいる。

▲JBL創業者は1902年イリノイ州で生まれたジェームス・バロー・ランシング氏

▲日本でワイヤレススピーカー8年連続販売台数No.1に輝くJBLの最新モデルが「JBL Go 5」(7700円)。防塵防滴、耐衝撃設計。全9色展開

▲伝統のブルーバッフルを継承するスタジオモニターの旗艦モデル「4369」(1台:176万円)

▲1982年の登場以来のロングセラー。スタジオモニターの現行機種「4312G」(1台:17万6000円)

▲JBL初のカフ型ワイヤレスイヤフォン「JBL Soundgear Clips」(1万8700円)

<1948年>

【FISHER】

■アポロ計画に採用された無重力ペンの先駆け

▲BLUE ORIGINコラボモデル「アストロノート ブラックチタニウム」(2万7500円)

 

1948年、イリノイ州シカゴで設立。創業者はボールペン開発のキャリアをもつエンジニアのポール・C・フィッシャー氏。設立後、カートリッジの開発などを手掛けたのちの1966年、無重力下でも書ける「スペースペン」を開発。アポロ計画で採用され一躍その名を轟かせる。現在でも米国、ロシアのスペースミッションで採用され、進化を続けている。

▲本体カートリッジに窒素ガスを封入することにより無重力下での筆記を実現したフィッシャー氏

▲ライフルの薬きょうをペンにした「375 リアルブレット」(6600円)

▲BLUE ORIGINコラボモデル「ブレット ブルームーン」(1万1000円)

<1964年>

【BOSE】

■根底には音響心理学。MIT博士が設立したボーズ

▲「Bose Lifestyle Ultra Speaker」(5万5000円)は1台でも、2台ペアリングでもパワーと臨場感溢れる音楽を奏でる

MIT教授でもあったアマー・ボーズ博士によって設立。「QuietComfort」シリーズを筆頭に、小型スピーカー「101MM」や「WaveRadio」等、その発明は枚挙に暇がないが、とりわけ独自の音響理論が生む「小型ながら迫力のある低音再生」に魅了された人は多い。5月には新作「Lifestyleコレクション」を発表。サウンドバー「Bose Lifestyle Ultra Soundbar」、ホームスピーカー「Bose Lifestyle Ultra Speaker」を中心に“音楽と映像の新体験”をもたらそうとしている。

▲ボーズ博士は1929年米国生まれ。MITで博士号を取得したのち同社を設立した立志伝中の人物

▲「Bose Lifestyle Ultra Soundbar」(15万4000円)の透明感ある重低音とサラウンド効果で作品に没入したい

▲この春、定番Bluetoothスピーカーに追加された新限定色「サンセットピーチ」

<1972年>

【Polk Audio】

■近年急速に知名度を高める、米国スピーカーの隠れた名門

▲「Reserve R200」(ペア:10万3400円)は明晰でパワフルな音と丁寧な仕上げをみせる高コスパモデル

1972年。名門ジョンズ・ホプキンズ大学で学ぶマシュー・ポークら3名によって設立。まず業務用機器を手掛けたのち“手頃な価格で最高のスピーカーを”という理念のもと民生用スピーカーに進出。日本では知る人ぞ知る存在だったが2020年頃に再上陸。「タービンコーン」「X-Portテクノロジー」等の優れた独自技術とコスパの良さも相まって、その知名度を急速に高めている。

▲当時大学生のポーク、クロプファー、グロスによって設立

▲ブランド初の民生機を祖とするMonitor XTシリーズ「MXT70」(1台:4万9500円)というコスパもヒットの要因

<1999年>

【MONTEVERDE】

■ポップさと本格を併せ持つ筆記具のニューフェイス

1999年、カリフォルニアで始動したモンテベルデ(イタリア語で「緑の山」の意)は、ポップさとエレガンスを併せ持つ新興筆記具ブランドだ。9つの機能を収めた「ツールペン」はブランドのポップな一面であり、WWⅡ時のダグラスの輸送機「C-47ダコタ」に触発された「ダコタ」はそのコンパクトさと上質な書き味・使用感で筆記具ファンを虜にしている。

▲ポップさと本格を新作「ダコタ」のエアフォースブルーは「万年筆」(1万3200円)、「ゲルペン」(1万2100円)

▲±ドライバーは上下を差し替えて使用する仕組み

▲軸には4種類のスケールに加え水準器を内蔵する

▲「ワンタッチ スタイラス ツールペン」(5500円)は9機能を持つ“書く道具”

<2010年>

【House of Marley】

■ボブ・マーリーの精神を受け継ぐオーディオブランド

▲単体でレコードを楽しめる「RISE UP TURNTABLE」(2万4980円)。Bluetoothにも対応している

レゲエの神様、ボブ・マーリーをブランドのルーツとして2010年に設立。ブランドのデビューにはマーリー・ファミリーも名を連ね、環境に配慮した素材、デザインを徹底。“よりよい世界の実現”をミッションとする珍しいオーディオブランドだ。成長が早くタフな竹材を多用。新作のリリースも活発だが中でもスピーカー一体型「RISE UP TURNTABLE」が絶好調だ!

▲USB-C接続対応となったお手頃価格のヒット作「SMILE JAMAICA」(3980円)

▲「GET TOGETHER GO」(2万9990円)は新作BTスピーカー。防水・防塵で背面には栓抜きも!

>> 特集【CATALOG U.S.A. 2026】

※2026年6月5日発売「GoodsPress」7月号「GoodsPress Premium」14-16ページの記事をもとに構成しています

<編集・文/前田賢紀、小林良介>

 

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