なんでか欲しくなるんですよね。
観光地の土産店でよく目にするキャンバストートバッグ。地名や名物がプリントされていたりするのが定番で、さほど嵩張らず、ちゃんと使える実用性もあることから、ついつい買ってしまいがち。
とはいえ、いかにも観光地っぽいデザインは、旅行ハイになっている時はいいけれど、いざ帰宅して見てみると、ちょっと使いづらかったりすることもしばしばです。
でも、現地にしかないショップのオリジナルトートなら、案外そんなことにならないかも。「なぜかトートを買いたくなる」という旅行あるあるな気分も満足させられ、しかもちゃんと普段から使える実用性がある。そんな、友人へのお土産にも自分へのお土産にもぴったりな、東南アジアで見つけた”ご当地トート”を7つ紹介します。
※価格の日本円は2026年7月30日時点でのレートで計算しています ※サイズはすべて実測です
ーベトナムー
■人気カフェチェーンのファスナー付きトート
Cộng Cà Phê
「Túi Vải Quyết Chí Ắt Làm Nên」
(159000ドン=約990円)
ベトナム・ハノイ発祥のコーヒーチェーン、Cộng Cà Phê(コンカフェ)。1970年代以前の古き良きハノイの雰囲気をイメージした店内や、ミリタリー調のTシャツの制服、赤い★マークなど、コーヒーチェーンがひしめくベトナムにおいても地元の人から観光客まで人気のチェーン店になっています。
そんなコンカフェ、お土産にもなるオリジナルグッズもいろいろ揃っていて、人気メニュー・ココナッツコーヒーのドリップバッグからマグカップ、ノートまで各種あるのですが、もちろんトートバッグもあります。
人気は価格も手頃な、都市名(HÀ NỘI、SÀI GÒN、ĐÀ NẴNG、HỘI AN)が大きく書かれたシンプルなタイプ(85000ドン)ですが、他にもあるんです。それがこの「Túi Vải Quyết Chí Ắt Làm Nên」。
横長タイプで、持ち手が長いので肩掛けも可。外側にポケットを多数備えて、しかもメイン部分はファスナー付き。これが1000円程度で買えるってだけで、かなりお買い得ではないでしょうか。
コンカフェらしいアーミーグリーンと赤の組み合わせはベトナムらしさもあり、知らなければコーヒーショップオリジナルだとは思わないデザインだから普段使いもしやすい。
どの店舗にもあるとは限らないですが、店員さんに聞いてみると棚から出してくれることもあるかも。自分用に1点購入もありですよ。
ータイー
■使うたびにタイティーが飲みたくなる
ChaTraMue
「Cloth Bag Thai Tea Can」
(159バーツ=約770円)
オレンジ色でクセになる味と甘さにハマる人多数のタイティー(タイミルクティー)。そんなタイティーの代表的なブランドがChaTraMue(チャトラムー)です。
スーパーに行くと紅茶コーナーには必ず並んでいるチャトラムーのティーバッグ缶や茶葉入り缶はタイ土産の定番。また街のショッピングモールにはだいたいチャトラムーのショップがあり、甘さや氷の量をカスタムしたタイティーを購入できます。
そんなチャトラムーでもトートバッグが売られていて、色はタイティーの赤とグリーンティーの緑の2種類。デザインも、缶の柄をそのまま帯のようにプリントしたものと、円筒形の茶葉缶自体をプリントしたものの2種類になります。
1945年創業の老舗らしいレトロさとタイ文字が書かれたデザインは、タイっぽさがありつつもいかにもなお土産感がないところがポイント。
タイ旅行に行ってタイティーにハマったという人は多いので、使っているとタイ話に盛り上がってしまうかもしれません。
バッグ自体はシンプルで生地も薄めなので、バッグに常備するエコバッグとしてもいいかも。購入したのはバンコク・サイアム地区のショップでした。小さめのショップでも置いていることが多いので、暑くて喉が乾いてタイティー飲もうと立ち寄ったついでに購入できちゃう手軽さがありがたいですよね。
■レトロなタイ文字がなんだか新鮮
akkara bangkok
「8oz ショルダーバッグ」
(590バーツ=約2870円)
日本でも昭和レトロや平成レトロといったレトロブームが続いていますが、この傾向、海外でもありまして。実はタイでもかなり前からレトロなモノが人気だとか。
akkara bangkok(アカラ・バンコク)も、レトロ人気を象徴するブランドのひとつになります。古い紙袋に印刷されていたレトロなフォントから着想を得てデザインしたというタイ文字を使い、Tシャツをはじめマグカップやステッカーなど各種アイテムを展開しています。
こちらのトートバッグもそのひとつ。真ん中に大きく書かれているอุดมสมบูรณ์(ウドム・ソムブーン)は「豊かさ」という意味だそうで(Geminiに訳してもらいました)、他にも「裕福で幸福であること」や中国語で「幸福で平和な暮らし」と書かれていることから、とにかく縁起の良い言葉が並んでいるようです。
いくつかトートバッグがあるのですが、こちらはかなり薄手の生地を使ったタイプ。真ん中のバラのイラストもレトロな雰囲気ですよね。
タイ文字自体がそもそも読めないので、このフォントがレトロかどうかもピンとこないのですが、なんとなく醸し出す雰囲気がレトロなことは伝わってきませんか?
タイは華僑文化が古くから根付いていて、バンコクのチャイナタウン、ヤワラートに行くと漢字の看板をたくさん見かけますし、他の場所でも案外漢字を見る機会が多いんですよね。タイ文字と漢字が混在するこのバッグのデザインも、異文化が混ざりあって形成されたタイの空気感を味わえる気がします。
ー香港ー
■日常使いしやすいシンプルトート
Bakehouse
「White Bakehouse Tote Bag」
(48香港ドル=約1000円)
香港の名物はたくさんありますが、名物スイーツのひとつと言えるのがエッグタルト。お隣マカオは、エッグタルト発祥国であるポルトガルが統治していたことから当然ながら名物になっていますが、実は香港も。有名店がいくつもあり、2018年に実店舗を湾仔にオープンしたBakehouse(ベイクハウス)も超人気店です。
ベイクハウスのエッグタルトは、クッキー生地やラードを使ったパイ生地の香港式とは違い、サワードウで作ったサクサクなパイ生地のエッグタルトで、どちらかというとマカオ式に近い雰囲気。1個14香港ドル(約290円)になります。2026年7月現在、香港に8店舗を展開していて、どこも連日行列ができるほどの人気です。
そんなベイクハウスのオリジナルトートバッグを見つけたのはレジ横。エッグタルトを買うために会計しようとしたところ、横の壁にひっそり置いてあるのを見つけて思わず購入してしまいました。
スタンダードなカタチの白いバッグにイラストが描かれていて、洗練された雰囲気。後から調べたら、山頂店や沙田店などでは、Tシャツやキャップ、マグカップ、タンブラー、ピンバッジなど各種オリジナルグッズが揃っているようです。
今回購入した湾仔店はテイクアウト用のベーカリーにレストランが併設されたお店でしたが、グッズはこのトートバッグだけ(たぶん)。お店の雰囲気を上手く表現したデザインで、思わず欲しくなってしまう人も多いのではないでしょうか。
■漢字の魅力に気付かされます
大安茶冰廳
「大安布袋 A Tote Bag」
(108香港ドル=約2250円)
九龍半島の中心地である尖沙咀の北側、油麻地にある1969年創業の老舗冰室「大安茶冰廳」のオリジナルトートバッグになります。
冰室とは冷たいドリンクや軽食を出す喫茶店で、それよりもう少ししっかりした食事を出すお店は茶餐廳と呼ばれますが、こちらのお店は茶餐廳にも近い形態になります。
初代オーナーが海外移住し一度閉店したようですが、若き新オーナーが引き継ぎリノベーション。古き良き香港のレトロな雰囲気を残しつつ、現代のカフェのようなメニューを加えたりと、独自の世界観を作り上げているお店です。
オリジナルグッズが豊富で、今回紹介するお店のロゴ入りトート以外にも、バンダナやエッグタルトのぬいぐるみ、キーホルダー、マグカップ、オリジナルクッキーなど各種揃っています。
喫茶店として営業しているのは油麻地だけなのですが、オリジナルグッズを販売するショップは実は香港空港の制限エリアにも出店しています。最後の最後、残ってしまった香港ドルを使うでもいいですし、油麻地のお店では冷たい飲み物でゆっくり過ごし、グッズは帰国時に空港でじっくり選ぶなんて買い方もアリですよ。
■ロゴのみのシンプルさと大きさがむしろイイ
M+Shop
「M+ GREEN SHIPPING TOTE L」
(45香港ドル=約940円 ※50香港ドル以上買い物した場合の価格。バッグ単体購入なら50香港ドル)
香港の西九龍文化区(WestK)に2021年にオープンした現代アート美術館“M+”。スイスのヘルツォーグ&ド・ムーロンが設計した巨大な建物には、香港の視覚アートをはじめ、アジア各地の現代アートが数多く展示されていて、世界的にも注目度の高い美術館です。
展示作品を堪能したら、やっぱり寄りたいのがミュージアムショップ。アジア各地の芸術家たちの作品をモチーフにしたグッズがたくさん販売されているのですが、そこで見つけたのがこちらの大きなトートバッグ。
一般的なちょっとだけ縦長サイズにM+のロゴがあしらわれたカラフルなトートもあったのですが、購入したのはそれらよりはるかに大きなタイプ。このバッグだけ購入の場合は50香港ドルのところ、50香港ドル以上のグッズを購入すると45香港ドルになるそう(おそらく)。展示はサンプルのみだったのですが、レジにて「大きなトートも欲しいんですが」と言うと、レジ後ろから出してくれました。
グリーンのボディにパープルで大きく“M”と描かれていて、マチもあるので大きな荷物も余裕で入ります。内部にポケットなどもない潔いシンプルさと巨大サイズが、なんだかとてもM+らしいなと思ってしまいました。
■飛行機好きにはたまらない懐かしカラーの記念トート
キャセイパシフィック航空
「Classic eras tote bag - Connecting to the world」
(260香港ドル=約5300円)
今年創立80年を迎えた香港のフラッグキャリア、キャセイパシフィック航空。節目を記念して各種グッズを発売しています。とえらそうに言っていますが、気づいたのは帰国便に乗るために香港国際空港に到着した時でした。
第1ターミナル7階の出発フロアをぷらぷらしていたところ、チェックインカウンターEの奥になにやらキャセイのロゴを発見。どうやら80周年のポップアップショップのようです。
飛行機好きとしてはあれもこれも欲しくなってしまいましたが、中でもやはり気になったのがトートバッグ。デザインが4種類あり、選んだのはレタスリーフサンドイッチ塗装(Lettuce Leaf Sandwich Livery)と呼ばれる1970~90年代に採用されていたカラーリングの垂直尾翼があしらわれたタイプです。
香港空港が現在の場所ではなく九龍半島にあり啓徳(カイタック)空港と呼ばれていた頃、通称“香港カーブ”という急旋回して九龍城砦をかすめるように着陸していくキャセイのジャンボジェット(ボーイング747)。そんな、世界一着陸が難しいと言われていた啓徳空港時代にB747に塗装されていたカラーリングです。
他のトートバッグより価格は高めですが、その分つくりはかなり凝っていて、開口部中央にマグネットが仕込まれていたり、内側にポケットがいくつも付いていたり、かなり厚手の生地が使われていたりと、メインバッグとしても使えるぐらいの仕上がりになっています。
* * *
今回紹介したのはベトナム・ホーチミン、タイ・バンコク、香港の3都市で見かけて思わず買ってしまったモノばかり。キャンバストートってシンプルなだけにデザインで勝負でしょ?と思いきや、凝ったつくりのモノも多く、生地の厚さや質感もそれぞれ異なります。
現地でないと買えないのは、街や国の名前や名物が大きくデザインされたモノと同じですが、あえて行った人でないと分からないご当地ならではのお店のトートもお土産としてはアリだなと感じました。
他の街にもきっと同じようなトートはあるはず。この夏、どこかに旅行した際に探してみてはいかがでしょうか。
※紹介したトートはすべて2026年7月初旬に購入したものになります。
<文/円道秀和(GoodsPress Web) 写真/坂下丈洋>
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- Original:https://www.goodspress.jp/columns/742518/
- Source:GoodsPress Web
- Author:GoodsPress Web