サムスンの折りたたみスマホの最新モデルが8月7日に発売されました。これまでは横折りの「Fold」と、縦折りの「Flip」の2モデル展開でしたが、Foldが画面比率が異なる2サイズ展開となり、全3モデルから選べるようになりました。

最も注目が集まっているのが、新たに登場した「Galaxy Z Fold8」。従来のGalaxy Z Foldより若干コンパクトで、閉じた状態で16:10、開くと3:4のディスプレイを利用できることが特徴。ちなみに、Galaxy Z Fold7の後継機は格上げされ、「Galaxy Z Fold8 Ultra」という名称になりました。
■スペックをチェック!
まず、3モデルの主なスペックを比較しておきましょう。
プロセッサーはいずれも現行機種向けでは最高峰のSnapdragon 8 Elite Gen 5をGalaxy向けにカスタマイズしたもの。パフォーマンスや、サムスンが近年注力しているAI機能の使い勝手は同等と考えていいでしょう。
サムスンから実機を借りて、使い比べることができたので、それぞれの使用感を本音でレビューしていきます。
■新登場のGalaxy Z Fold8は軽さと見やすさが魅力
注目のGalaxy Z Fold8は、閉じた状態ではパスポートに近い大きさで、鞄やポケットに収めやすいのが利点。閉じた状態でも画面は見やすいのですが、横幅は81.9mmあり、片手持ちでの操作には制約が生じます。
開くと3:4の縦横比で表示され、コンパクトなPCあるいはタブレットという印象。コンテンツによっては効率的な2画面表示になり、電子書籍、電子コミックなどを見るのに適している印象。
縦向きにすると4:3となり、2画面表示から1画面表示に切り替わり、視認性が向上します。コンテンツによって縦横どちらが見やすいかが異なり、結構向きを変えることが多くなりそうです。
横折りのスマホとしては圧倒的に軽いことも利点。開いた状態で片手で持って、片手でタッチという操作もラクに行えて、動画を視聴するにも適しています。
上位モデルのGalaxy Z Fold8 Ultraと比べて劣るのはカメラ。Fold8 Ultraは超広角+広角+望遠の3眼ですが、Fold8は超広角+広角で、望遠カメラは非搭載。しかし、撮影画質は十分に満足できるもので、光学ズーム相当で2倍、デジタルズームで最大10倍の撮影が可能。
もうひとつ、途中まで開いてラップトップスタイルで使うフレックスモードには対応していません。このスタイルで使おうとすると、ディスプレイは180度までパカーンと開きます。フレックスモードでZoomやGoogle Meetなどを使いたいのであれば、Fold8 Ultraを選ぶべきでしょう。
■薄型化を極めたGalaxy Z Fold8 Ultraはフレキシブルに使える
従来モデルを継承するGalaxy Z Fold8 Ultraは、閉じた状態で8.9mmという薄さが魅力。ちなみに、iPhone 17 Proの厚さは8.75mm、Google Pixel 10 Proは8.6mmなので、バータイプのハイエンドスマホの厚さとほぼ同等。重さも大画面のハイエンドスマホと変わらず、“折りたたみも遂にここまで来たか!” という感動を覚えました。
閉じた状態の横幅が72.8mmとスリムなので、片手持ちで操作しやすいことも利点。Fold8 Ultraは普段は閉じた状態でフツーのスマホのように使って、大画面が必要なときにだけ開く、二刀流の使い方が適しているでしょう。
開くとほぼスマホ2画面分の大きさになり、2つのアプリを同時に表示して使うには最適。ただし、正方形に近い画面になるため、たとえば動画やゲームなど、表示するコンテンツによっては、スクリーンに無駄なスペースが生じてしまいます。しかし、フレックスモードにしてPCライクに使えることは、Ultraならではの優位性と言えるでしょう。
2億画素をメインとする3眼カメラを搭載していることも魅力。光学3倍ズームで撮影でき、デジタルズームは最大30倍。明るい場所では鮮やかに、暗い場所ではシャープな画質で写り、写真を撮るのが楽しくなること請け合いです。
■かわいく見えて、実は賢くて頼もしいGalaxy Z Flip8
縦折りタイプのGalaxy Z Flip8は、前モデルからの正常進化といった印象。前モデルのFlip7は開いた状態での厚さが約6.5mm、重さが約188gでしたが、Flip8は厚さが約6.1mm、重さが約188gと、小型・軽量化が図られています。
ディスプレイとカメラのスペックは前モデルと同じ。しかし、最新プロセッサー搭載により、パフォーマンスの向上が期待できます。とりわけ、AI処理が高速化しているようです。
従来のFlipは閉じた状態ではウィジェットをメインに使う仕様で、カバーディスプレイで使えるアプリには制約がありました。しかし、Flip8ではカバーディスプレイでも多くのアプリが使えるように改良。タイパを重視する人にはうれしい進化と言えそうです。
今季は、新登場のFold8をサムスンやキャリアが推していることもあり、Flip8の存在感が薄れがちですが、コンパクトさを最重視するなら、やはりFlip8に軍配が上がります。手のひらサイズながら、最上位モデルのFold8 Ultraと同じプロセッサーを搭載し、多彩なAI機能も同じように使えるのですから。
■気になる価格は? 安く手に入れる方法は?
気になる価格ですが、最先端の機能とスペックを備えたハイエンド機なので、やはり高額です。サムスン公式のオンラインショップでの価格は下記の通り。
・Galaxy Z Fold8
12GB+256GB:26万9880円
12GB+512GB:29万9880円
16GB+1TB:35万9880円
・Galaxy Z Fold8 Ultra
12GB+256GB:29万6780円
12GB+512GB:32万6780円
16GB+1TB:38万6780円
・Galaxy Z Flip8
12GB+256GB:19万2680円
12GB+512GB:22万2680円
キャリアも取り扱っていて(※取り扱うモデルやカラバリには制約がある)、次の機種変更時に端末を返却するプログラムを利用することで、実質的な負担金を安く抑えることもできます。少しでも安く入手したい人は、キャリアで分割払いで購入することをおすすめします。
>> Samsung
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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