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細く軽くなったスマートリング「Oura Ring 5」。サブスクを支払うメリットは大きい

スマートウォッチに続くウエアラブルデバイスとして、ラインナップが増えてきたスマートリング。その先駆的な存在で、世界に多くのユーザーを擁するのがフィンランド発の「Oura Ring」。日本では第3世代の「Oura Ring Gen3 Horizon」が一部販路で販売され、昨年、第4世代の「Oura Ring 4」から本格展開を開始。そして、今年6月に最新の「Oura Ring 5」が発売されました。

▲Oura Ring 5のカラバリは6色で、価格は6万5800円〜

▲サイズを決めるためのサイジングキットは無料。精度を最重視するには人差し指に装着することが推奨されているが、筆者は中指に装着している

筆者はOura Ring 4を購入して使っていましたが、今回、Oura Ring 5を使う機会を得ました。どこが進化したのか? 使用感の違いをレポートします。

▲左がOura Ring 4、右がOura Ring 5

 

■Oura Ringとは?

Oura Ringは着けているだけで心拍数、血中酸素レベル、体表温、体の動きなどがモニタリングされ、健康状態がわかるというもの。スマートウォッチのように自分で起動して運動を計測する機能はありませんが、体の動きや心拍変動などを検出し、ウォーキングやランニングなどの運動量も記録できます。

▲OSはAndroidとiOSに対応。筆者はiPhone 16 Proと接続させて使っている

測定された結果は、スマホの「Oura」アプリに同期され、細かい分析やアドバイスが表示されます。基本的には着けているだけでOK。充電は週に1〜2回ほど(Oura Ring 5の公式なバッテリー持続時間は6〜9日)。スマートウォッチのように現在時刻がわかったり、電話やメッセージの着信が通知されたりはしませんが、実際に使っていると、それは逆にメリットと思えてきます。人の行動を邪魔しない静かなスマートデバイスです。

▲付属の専用充電器に載せて充電する

 

■どこが進化したのか?

筆者が使っていたOura Ring 4は幅が7.9mmで、厚さは2.88mm。重さは3.3〜5.2g(※筆者が使っている11号シルバーの家庭用スケールでの計測値は5g)。一方、新しいOura Ring 5は幅が6.09mmで、厚さは2.28mm。重さは2g〜(※筆者が使っている11号ゴールドの計測値は2.5g)。前モデルから約40%の小型化を実現しています。

▲シルバーがOura Ring 4で、ゴールドがOura Ring 5

▲細くなっただけでなく、リングの厚みも薄くなった

実際に着け替えてみると、装着感は大きく異なりました。Ring 4の装着感に不満があったわけではありませんが、指に軽い圧迫感があり、とくに拳を握ったり、指の関節を動かしたりするときに、存在が気になったりはしました。また、一見してフツーの指輪でないとわかるため、友人から「それって、何かできるやつ?」と興味を持たれることもありました。

スリムで軽くなったRing 5は、アクセサリーの指輪に近い感覚で、着けていることを忘れるほど装着感は良好。いい意味で目立たず、スマートリングと気づかれることは少なそうです。

▲印が内側に来るように装着する

指輪は何かにぶつかったり、擦れたりすることがあるので、長期的に使っていると、細かいキズが付きます。筆者のRing 4も、1年の間に結構キズが付きました。それを年季、風合いと捉えることもできるでしょうが、やはり、きれいな状態で長く使いたいものです。Ring 5は表面積が狭くなった分、キズの付着が減ると期待できます。また、新たに「高耐久PVDコーティング」が施され、耐傷性が向上しています。

▲右のシルバーがOura Ring 4。1年使っている間に、かなり細かいキズが付いた

ちなみに、Ring 5の発売後、Ring 4(3万6960円〜)も継続して販売が続けられています。大きなサイズを好む人や価格を重視する場合は、Ring 4を検討してもいいでしょう。

 

■アプリの使い勝手は変わらず

Ring 4からRing 5に付け替えても、使い勝手に変化はなく、「Oura」アプリでわかる情報も同じでした。しかし、小型化にともない内部構造が再設計され、測定性能は向上しているようです。

▲「Oura」アプリを起動するだけで、スコアなどで身体の状態がわかる

▲「コンディション」の画面例

▲「睡眠」の画面例。標準的なスマートウォッチよりも細かく分析される印象

▲「アクティビティ」の画面例。運動は自動で記録され、あとで種目を変更できる。なお、よく行う種目は記憶してくれる

▲「心拍数」の画面例

▲「ストレス」の画面例

スマートデバイスでの測定値の精度は、素人には評価できませんが、筆者の肌感としては、かなり正確と思えました。ユーザーに寄り添うアドバイスが表示されることも魅力。1年使い続けている間には、強く休息を促されたり、睡眠不足が続く状況で、優しく励まされたりしたこともありました。

Ring 5から新機能として追加されたのは「更年期インサイト」と「ホルモン避妊インサイト」。どちらも女性向けの機能なので、筆者は使い勝手を試すことはできません。女性ユーザーにとっては、身体の状態がより細かくわかるようになったと言えるでしょう。

 

■サブスクはデメリットではなくメリット

Oura Ringをフル活用するには「Ouraメンバーシップ」というサブスクリプション(月額999円または年額1万1800円)に加入しなくてはなりません。正確に言うと、サブスクは必須ではありませんが、未加入では測定結果が見られるだけで、身体の状態をわかりやすく伝えるスコア、睡眠や運動の細かい分析、ユーザーに最適化されたアドバイスなどが表示されません。

せっかくOura Ringを着けていながら、そうしたパーソナライズされた情報が得られないのは宝の持ち腐れです。サブスクは、購入後1カ月は無料で体験できますが、おそらく継続して加入しているユーザーが多いと思われます。

筆者はレビューを書くために、複数のスマートリングを使ってみましたが、Oura Ringが最も使い勝手がよく、アプリに表示される分析やアドバイスも信頼できました。サブスクが必要なことがOura Ringの弱点のように言われることもありますが、実際に使っている筆者としては、サブスクがあるからこそユーザーに提供される情報が充実し、アプリを開いて見ることが習慣化し、健康への意識が向上するように思います。

▲継続して使うことで分析されるヘルスケアデータもある

 

■新たに追加されたAI機能は日本語に非対応

「Oura」アプリは、今年6月のアップデートの際、「Oura Advisor」という機能が追加されました。睡眠の改善やストレスへの対処、最適な運動などについてAIに相談できる機能です。その際、Oura Ringで測定され、蓄積されたデータも参照される仕組みで、パーソナライズされたアドバイスが得られることが特徴。

しかし、残念ながら日本語には非対応。今のところ、英語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、スペイン語など10言語に対応しています。筆者が日本語で質問をしてみたところ、意味は理解してくれたものの、英語で回答されました。

▲新機能「Oura Advisor」は日本語未対応だが、英語で回答してくれる

ウエアラブルデバイスにもAIの波は押し寄せていて、Google Pixel WatchやGoogle Fitbit Air向けのサブスク「Google Health Premium」にも同様の機能があります。そちらは日本語に対応しているので、日本語でアドバイスを受けることが可能。「Oura Advisor」も早く日本語に対応することを期待したいです。

 

■どんな人に向いている?

「スマートウォッチに興味があるが、お気に入りの腕時計を着けていたい」。そんな人にはスマートリングは最適。スマートウォッチとスマートリングは共通する機能が多く、Ouraによると、健康データを測定するには手首よりも指が最適とのこと。実際、医療用のパルスオキシメーターは指先に挟んで計測するので、そうなのでしょう。

「スマートウォッチを使っているが、就寝時ははずしたい」という人にも、Oura Ringはオススメ。スマートウォッチと併用し、主に睡眠をトラッキングするためにOura Ringを使ってもいいでしょう。実は、筆者はこのタイプです。

スマートリングは基本的に着けているだけでいいので、デジタルに苦手意識がある人にも持ってこい。スマートウォッチでは設定や操作に迷うことがあるかもしれませんが、Oura Ringは初期設定さえ済ませたら、あとは何もしなくてもOK! ふむふむと納得した人は、検討してみてくださいね。

>> Oura

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

 

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