蕎麦が好き、お酒が好き! 小宮山雄飛さんがおすすめのお蕎麦屋で蕎麦呑みの魅力を伝える連載Vol.19。今回は鮪仲卸会社が運営する一風変わったつまみを愉しむ『蕎菴 三たて』(東京・麻布十番)を訪問しました。
港区は麻布十番のビルの二階、入り口からしていかにも高級感のある佇まい。
店内はカウンター9席とテーブル1つのみで、蕎麦屋さんというよりは、高級なカウンター割烹といった雰囲気。

実はこちらのお店、豊洲の鮪仲卸会社の大手「やま幸」が運営していて、お蕎麦以外の一品料理が、一言で「蕎麦前」とは呼べないほど、クウォリティ高いんです。
◾️同店らしい一皿「やま幸鮪の食べ比べ七種」
平日夜はコースが基本ですが、遅い時間や土曜日にはアラカルトでも注文できます。
ということで、お願いしたのは、こちらのお店ならではの「やま幸鮪の食べ比べ七種」。
中トロ2種類と、「はがし(剥がし)」と呼ばれる、その名の通り、筋の部分から丁寧に赤み部分を剥がしたもの。さらに赤身2種類に、血管の外にある「血合いギシ」。
蕎麦前としてお刺身を出しているお店はありますが、鮪の部位の食べ比べをできるお蕎麦屋さんというのは、なかなかありません。
この日の鮪は新潟は佐渡のもの。
「はがし」は旨みが強く、赤身だけどほどよく脂がのっていて、なんとも味わい深い。
中トロも脂がすっきりしていて、舌でとろけます。
こんな最高のお刺身に合わすのは、ご主人が富山出身ということで、富山の満寿泉「搾り プラチナ」。
味はしっかりしていてもあっさりな鮪の刺身に、しっかりと寄り添う呑みやすい一杯。
ちなみに、お酒はワインだけでもメニューにして6ページほどある、お蕎麦屋さんとしては充実すぎるラインナップです。
◾️名物の一皿「鮪とキャビアのガレット」
蕎麦前、二品目は「鮪とキャビアのガレット」。
これぞ、こちらのお店じゃないと味わえない、蕎麦と鮪のコンビネーション。
蕎麦粉100%で焼き上げた香ばしいガレットの上には、鮪のすき身とキャビア。
さらに鮪の下には少量のわさびを忍ばせていて、言ってみれば最強の蕎麦寿司。
手でくるりと包んで頬張れば、これはもう未体験の美味しさ。
蕎麦の風味が最初に来て、その後に鮪の脂の甘みとキャビアの塩味が合わさります。お蕎麦屋さんにもお寿司屋さんにも、もちろんガレット屋さんにもなかった一品。
◾️<挽きたて・打ちたて・茹でたて>の三たてへのこだわり
締めのせいろは、福井県産の夏の新そば。
なにがすごいって、店名の通り<挽きたて・打ちたて・茹でたて>の三たてにこだわっていて、コースの途中で、カウンターで蕎麦を打つところから始めるそう!
その日の打ちたての蕎麦を出すお店は沢山ありますが、食事が始まってから目の前で打つところから始めるお店はなかなかありません。
しかもカウンターの目の前で打つところを見られるのだから、海外からのお客さんや、特別な会食にもぴったりです。
この日は福井産の夏の新そば。
十割とは思えないほど、細打ちでしっかりと角の立った見事な麺。
福井県の在来種らしい香り高さに、しっかりとつながった細麺ならではの喉越し。
<挽きたて・打ちたて・茹でたて>の三たてだからこそ味わえる、フレッシュなのに味がしっかり濃い見事なお蕎麦です。
つゆにしっかりと出汁の旨みを感じるのも、豊洲で仲卸をやっている会社の運営だからこそ。
おしゃれな雰囲気ながら料理一品一品はしっかりとこだわった、ある意味とても麻布十番らしい、蕎麦の新たな名店です。
<写真/橋本真美(Troca)>
蕎菴 三たて
住所:東京都港区麻布十番2-8-12 リレント麻布十番 2F
TEL:03-6722-6702
営業時間:18:00〜23:30(土曜は14:00〜21:00)
※平日18:00からはコースのみ、20:30からはアラカルト。土曜はコースorアラカルト
定休日:月曜・日曜
>>@mitate.soba
>> ホフディランofficial サイト
>> @yuhikomiyama
- Original:https://www.goodspress.jp/columns/744311/
- Source:GoodsPress Web
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