毎年1月に幕張メッセで開催される東京オートサロンには、スポーツカー、SUV、ミニバンだけでなく軽自動車のカスタムカーも数多く展示されています。そして軽自動車はスライドドアの軽スーパーハイトワゴンやジムニーをはじめとする軽SUVに加え、軽バンや軽トラのカスタムカーも展示されます。
2020年前後だったと思いますが、会場にひときわ異彩を放つ軽トラが展示されていたのを覚えています。それがHARD CARGO JAPANのスーパーキャリイでした。
太い骨組みで荷台にケージ状の土台を作り、キャビンのルーフと同じ高さにキャリアを設置。ブラック塗装されたキャリアはラギッド感があり、ヘビーデューティな道具という雰囲気にあふれていました。しかも荷台に設置する大型のボックスやリアゲートに設置するキャリアなどパーツが豊富に用意されているので、自分の使い方に合わせて荷台を自由に設計できる。
東京オートサロンだったので、展示車はリフトアップされてアウトドアテイストを打ち出していましたが、これは仕事で軽トラを使う人も活用できるなと感じました。
以降、毎年HARD CARGO JAPANのクルマを東京オートサロンで見るように。そして2026年はスズキのブースにHARD CARGOを装着したスーパーキャリイ「SUPER CARRY WORK & PLAY PRO」が展示されました。
「ついにメーカーのブースでも採用されたのか」と、長年HARD CARGOをチェックしていた身として感慨深い気持ちになると同時に、これはもしかしたらスズキが正式採用するのか?と感じました。

すると、スズキは同年1月23日に、「スズキ、軽トラック『スーパーキャリイ』向けに『HARD CARGO』」製品をスズキ推奨用品『スズキセレクトプラス用品』として発売」というニュースリリースを出したのです。
■サードパーティ製品の信頼性をメーカーが認めた
自動車メーカーは発売する車種に内外装のカスタムパーツから機能用品まで、多くの純正アクセサリーを開発し、多様なニーズに応えています。スズキは純正アクセサリー以外に車種専用のカスタムパーツを販売しています。それがスズキセレクトプラスです。
現在はジムニーシリーズとスイフト、そしてHARD CARGO JAPANが手掛けるスーパーキャリイの製品をラインナップ。さらに汎用パーツとしてディスプレイ用のフィルムやセーフティグッズを取り扱っています。
スズキセレクトプラスはスズキが提供する製品ですが、スズキ純正のアクセサリーパーツではないため、スズキによる製品保証はありません。保証はHARD CARGO JAPANをはじめとする事業者が用意するものが適用される形になり、クレーム等も各製品事業者に問い合わせることになります。
それでも万が一法規対応や安全性などを満たしていないものだとメーカーにも責任がおよぶ可能性は否定できません。そのためスズキセレクトプラスに採用するうえでは慎重に検討が重ねられたはずです。スズキセレクトプラスで扱うHARD CARGO JAPAN製品は、高い信頼性があると言えるでしょう。
そして、多くのカスタムパーツはカスタムブランドのショップまで足を運んだり、通販で手に入れる必要があります。でもHARD CARGO JAPANのスーパーキャリイ用パーツは、自宅近くなどにあるスズキディーラーで買うことができるのも大きなメリットです。
■工夫次第で使いやすくアレンジできる仕掛けがたくさん!
そんなHARD CARGOを装着したスーパーキャリイがこちら。
「WORK & PLAY PRO Style」と名付けられたスーパーキャリイ。その名の通り、仕事で使う人も遊びを楽しむ人も本気で使えるタフな仕様になっています。
荷台には大型のベースキャリアを設置。荷台のサービスホールを使って装着するので、固定のために穴あけ加工をする必要はありません。最大積載業はベースキャリア専用の追加バーを使用した時、キャリアラックを使用した時ともに50kgとなります。
キャビンの背面(鳥居の下側)にはユーティリティパネルを装着。ベースキャリア、ユーティリティパネルともに、工具やロープをはじめ、仕事などで使う道具が積載しやすい形状になっています。そのため、どうやって使いやすくアレンジしていくかを考えるのが楽しくなります。
ベースキャリアの上部にはキャリアラックの装着が可能。そしてキャビン上部にもルーフラックが装着できます。この2つを装着した際に段差ができないように設計されているので、木材やサーフボードなどの長尺物がスムーズに載せられるのが便利。長年軽トラのアフターパーツを製造して多くのユーザーと接しているHARD CARGO JAPANならではの気遣いを感じます。
キャリアラックを装着せず、ベースキャリアに荷物を積みたい人は、2本セットの専用追加バーを使います。そして追加バーやルーフラックに専用のパッドをつけておけば荷物にキズが付くのを抑えられます。パッドはオレンジのほか、ブラックとカモフラ柄が用意されているので、ボディカラーや好みでチョイスできます。
ボディサイドの下側にはランニングパイプを装着。キャリア上部にアクセスする際のステップとして使えるのはもちろん、クルマ全体をハードなイメージに演出してくれます。
ほかにも、HARD CARGOを装着した際のスタイルを際立たせるアイテムとして、ミリタリー感のあるフューエルキャップとフューエルラップも用意されています。また、室内の天井部分には小物を載せるのに便利なルーフネットを取り付けられます。
WORK & PLAY PRO Styleとして用意されたHARD CARGO製品は全部で10種類。デモカーの仕様は計45万6720円。製品を単体購入すれば、自分好みにカスタムできます。
■ワイルド感を強調した特別仕様車「Xリミテッド」
今回のデモカーのベース車両は、1月の一部改良で設定されたスーパーキャリイの特別仕様車、Xリミテッド。上級グレードのXをベースに以下の特別装備が奢られます。
・SUZUKIロゴ入り専用フロントブラックガーニッシュ
・専用サイドデカール
・専用リアデカール
・ブラックドアハンドル
・専用フォグランプブラックベゼル
・専用ブラックスチールホイール
・専用カラードバンパー
専用デカールでワイルド感を強調したスタイルが、HARD CARGOのタフな世界観とマッチ。WORK & PLAY PRO Styleはパーツ販売なのでスーパーキャリイのどのグレードにも装着できます。ただ、スタイルにとことんこだわるなら、Xリミテッドがおすすめ。
軽トラというと白やシルバーといった無難なボディカラーが定番。しかしXリミテッドには定番カラーの設定がなく、ツールオレンジ、アイビーグリーンメタリック、デニムブルーメタリック、モスグレーメタリックというアウトドアテイストに溢れるボディカラーが用意されています。この潔さも魅力です(標準仕様のXとLは全7色を設定)。
軽トラを自分が使いやすいように仕上げたい人にとって、HARD CARGOを装着したスーパーキャリイは最高の道具になるはずです。
<取材・文/高橋 満(ブリッジマン) 写真/逢坂 聡>
高橋 満|求人誌、中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。人物インタビューも得意としている。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、さまざまな企業のPRも担当。
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