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3年連続の値下げを承知で新型発表11日前にiPhone17を買った理由

過去3年、新型iPhone発表後に併売された標準モデルが値下げされるなか、筆者は発表11日前の8月30日、Apple直営店でiPhone17を購入しました。 iPhone12の状態、7月18日の実値上げ、メモリ高や円安への懸念をどう重ねたのか、価格改定の実績とともに振り返ります。

過去3年は新型発表後に7,000円以上値下げ

Appleは新型iPhoneを発表すると、併売する旧モデルの価格を見直します。2023年から2025年まで、標準モデルの最小容量がどう変わったかを調べました。

新型発表年併売モデル発表直前発表直後値下げ額
2023年iPhone14 128GB119,800円112,800円7,000円
2024年iPhone15 128GB124,800円112,800円12,000円
2025年iPhone16 128GB124,800円114,800円10,000円

3回とも、新型発表直後に旧モデルは安くなりました。値下げ幅は7,000円〜12,000円、単純平均は約9,700円です。この実績だけを見れば、iPhone17も発表後まで待つ方が得に見えます。 ただし、iPhone14からiPhone16までの最小容量は128GBでした。iPhone17は256GBからなので、同じ容量同士では比べられません。部品コストや為替の条件も違い、過去の値下げ幅から今回の価格を予測するのは不適切です。

過去3回の7,000円〜12,000円は、待てば受けられた値下げの実績であり、iPhone17の予想額とは異なります

iPhone12の不調で待てる余裕が減った

買い替え前に使っていたのは、iPhone12の128GBです。容量に不足はなく、ストレージを増やすための買い替えではありませんでした。

一方で、バッテリーの持ちは悪くなっていました。加入していたAppleCareの保証期間も終了し、更新できない状態です。新型発表後まで待つことは可能でも、その間は充電と保証への不安を抱えたまま使い続けることになります。

ただし、これだけで8月30日に買うと決めたわけではありません。iPhone12の状態を考えると、値下げを待ち続けるのも負担でした。

7月18日の値上げで前提が変わった

購入したのは、iPhone17の256GB・SIMフリー版です。Appleにおける2026年8月31日時点の価格は142,800円(税込)で、2025年9月の発売時価格129,800円(税込)より13,000円高くなっています。

価格が改定されたのは7月18日でした。新型発表後の値下げを待つつもりでも、発表前に価格が動くことはあります。その事実を目の前にしたことで、「9月まで現在価格のまま」と考える前提が崩れました。

この改定は購入判断を早めた大きなきっかけです。ただし、8月から9月へ月が変わるだけで値上げされる根拠はありません。8月末を期限にしたのは、月またぎを改定日と予測したからではなく、新型発表直前まで判断を先延ばししないためでした。

さらに、8月30日に訪れたApple直営店では、スタッフから「例年は新型の販売開始後、旧モデルが値下がりしてから買う人が多いが、2026年8月は値上げへの危機感からiPhoneの販売が多かった」と聞きました。

その時点で案内されたiPhone17の店頭在庫は、ラベンダーが1台、セージが3台です。これは1店舗を訪れた時点の状況であり、Apple全体の販売台数や全国の在庫を示すものではありません。それでも筆者は、発表後の値下げを待っている間に、欲しい色がなくなるかもしれないと感じました。

メモリ高と円安で再値上げも考えた

筆者が気にしていたのは、7月の改定だけではありません。世界的なメモリ不足による部品コストの上昇と、円安が続く為替環境も、再び国内価格が上がるのではないかという懸念につながりました。

TrendForceは2026年2月、スマートフォンの部品原価に占めるメモリの割合が、従来の10%〜15%から30%〜40%へ上がったと分析しています。8月には、iPhone18 Proの256GBモデルで部品原価が前年より約38%増えると予測しました。

同社は、Appleが新モデルの値上げを抑えるために利益率を一部下げる一方、旧モデルの価格戦略を見直す場合があるとも分析しています。またITmedia Mobileは、7月18日の国内改定について、米国では同時に値上げされていないことから、円安による為替調整との見方が強いと報じました。

どちらも、AppleがiPhone17をもう一度値上げすると発表した情報ではありません。筆者も、TrendForceの予測だけで購入を決めたわけではなく、過去3年と同じように今回も値下げされる、と楽観はできませんでした。

iPhone17の値上げ説と買い時を検証した記事でも、価格改定の確度と購入条件を整理しています。

値下げと再値上げの両方を比べた

現在の142,800円で買う場合と、新型発表後まで待つ場合には、次の違いがあります。

発表後の価格今買った場合待った場合
値下げ現在価格で確定し、差額分は高くなる安く買える
据え置き同じ価格で先に使い始める同じ価格で新モデル発表後に選べる
値上げ現在価格を確保できる上がった総額を払うか再検討する

今買えば、発表後に値下げされたときに高く買ったことになります。待てば新モデルを見てから選べるものの、発表後の価格はまだ分かっていません。さらに筆者は、その間もバッテリーと保証に不安のあるiPhone12を使い続ける必要がありました。

比べたのは「今買うか値下げを待つか」だけではなく、値下げ・据え置き・再値上げと、現在のiPhoneを使い続ける負担です

何を優先するかで買い時は変わる

筆者が8月30日まで待ったうえで、最後に考えたのは次の点です。

– 次に使う機種はiPhone17に決めていた
– iPhone12は容量に問題がない一方、バッテリーの持ちと保証に不安があった
– 過去3年は新型発表後に7,000円〜12,000円値下げされていた
– 7月18日にはiPhone17が実際に13,000円値上げされた
– 来店した店舗ではiPhone17の在庫が2色、計4台と案内された
– メモリや部品コスト、円安を考えると再値上げも否定できなかった
– 新型発表直前まで迷い続けず、8月末で判断を終えたかった

決め手は一つではありません。値下げの可能性を知らずに急いだのでも、値上げを確信したのでもなく、ここまで挙げた事情を一つずつ考えた末、これ以上は待たないと決めました。

今使っているiPhoneを売る予定なら、新型発表前後の下取り・買取価格を比較した記事もあわせて確認しておくと安心です。

発表後に安くなる可能性は承知のうえです。それでも、再び値上がりする不安と、今のiPhoneを使い続ける不便を考え、今回は待たずに買いました

同じ時期にiPhone17を検討していても、過去の値下げ幅だけで決める必要はありません。今のiPhoneをあとどれくらい使えるか、値上げと値下げのどちらが気になるか、新型を見てから決めたいか。気になる順に並べてみると、自分の買い時が見えてきます。

すでにiPhone17に決めていて、今のiPhoneにも不安があり、欲しい色の在庫も少ない人なら、無理に発表まで待つ必要はありません。新型を見てから決めたい人は、値上げや在庫切れの可能性も承知したうえで、発表後まで待った方が納得できるはずです。

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