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SOLIDZ実機レビュー~iPhone15 Proを2%から98%まで充電した結果

本記事で使用したSOLIDZ Power Bank Model FTおよび別売りのUSB-C to USB-Cケーブルは、SOLIDZ様よりご提供いただきました。

モバイルバッテリーを選ぶとき、充電速度や容量と同じくらい気になるのが発熱と安全性でしょう。SOLIDZ Power Bank Model FTは、半固体電池を採用したモバイルバッテリーです。

iPhone15 Proを使って充電速度・持ち運びやすさ・内蔵ケーブルの使い勝手を確認しました。メーカーの説明と筆者の実使用結果は分けて紹介します。

半固体電池と20W出力がSOLIDZの特徴

SOLIDZ Power Bank Model FTは、メイカーズが販売するモバイルバッテリーです。同社はキーエンス100%出資の新規事業会社で、SOLIDZは容量5,000mAh・最大出力20W・厚さ9.2mm・重量約122gという仕様になっています。

本体にはUSB-Cケーブルを内蔵し、Amazonでの販売価格は4,790円(税込)。長いUSB-C to USB-Cケーブルは別売りで、必要に応じて本体のUSB-Cポートに接続して使用できます。

最大の特徴は半固体電池の採用です。同社によると、半固体電池は液体の電解質を減らした構造で、熱暴走が起きにくいとされています。ただし半固体電池もリチウムイオン電池の一種であり、発火リスクがゼロになるわけではありません。

さらに、同社は完成品・満充電の状態で貫通・圧縮・加熱など7種類以上の破壊試験を自社で実施しているとのことです。実施時期や準拠した規格については、確認した公式情報では明記されていませんでした。

また、実機の背面には丸型PSEマークの表示が確認できました。モバイルバッテリーは電気用品安全法の規制対象で、日本国内で販売する製品には丸型PSEマークの表示が義務付けられています。

メーカーによる試験結果とは別に、実機で確認できた情報の一つです。

実機背面に表示されている丸型PSEマーク(Photo:筆者撮影)

iPhone15 Proを2%から98%まで充電

SOLIDZに内蔵されているUSB-Cケーブルを使い、iPhone15 Proを充電しました。残量2%・SOLIDZ満充電の状態から開始しています。

98%に到達した時点でSOLIDZ本体のバッテリーは空になりました。100%には届かなかったものの、2%から98%まで充電できています。

充電の途中、iPhoneとSOLIDZ本体はともに温かくなりましたが、終了時点ではほぼ常温に戻っていました。これは今回の使用時に確認した記録であり、この結果だけで製品の安全性を判断できるものではありません。

SOLIDZ本体は約91分で満充電

iPhone充電後にSOLIDZを使い切った状態から、メーカーから提供された別売りのUSB-C to USB-Cケーブルを使って本体を充電しました。

0%相当から満充電まで約91分でした。充電中は本体がやや温かい〜温かい状態でしたが、終了時は少し温かい印象です。こちらも今回の実使用記録であり、安全性の評価には使えません。

厚さ9.2mmで持ち運びやすさを実感

現在モバイルバッテリーを4台所有しており、SOLIDZはその中で2番目に薄いモデルです。公称値は厚さ9.2mm・重量約122gで、iPhone15 Proと重ねても厚みは気になりません。

デザインは黒を基調として光沢があり、個人的には高級感のある印象でした。黒いガジェット類を使うことが多く、見た目も好みに合っています。ポケットに入れて使っても邪魔に感じにくく、薄さと携帯性にはメリットを感じました。

iPhone15 Proと重ねたSOLIDZ Power Bank Model FT(Photo:筆者撮影)

内蔵ケーブルは短いが別売りで補える

内蔵USB-Cケーブルは短めです。普段はバッグにモバイルバッテリーを入れたままiPhoneを使う場面が多いのですが、内蔵ケーブルのみで使用した際は長さが足りず、ポケットに入れて使いました。

薄く軽いためポケットでも邪魔には感じにくかったですが、取り回しに制約があることは確かです。ただし、SOLIDZ本体のUSB-Cポートに長いケーブルを接続すれば、内蔵ケーブルを使わずに充電できます。

今回はメーカーから提供された別売りの2.0m USB-C to USB-Cケーブルを使用し、充電速度も確認しました。公式サイトでは会員限定価格1,580円(税抜)です。

iPhone15 Pro残量3%・SOLIDZ満充電の状態から開始しています。

96%に到達した時点でSOLIDZ本体のバッテリーは空になりました。

開始時のiPhone残量が1%異なるため厳密な比較ではありませんが、別売りのUSB-C to USB-Cケーブルを使用しても、内蔵ケーブル使用時と大きな速度差は見られません。

別売りの長いケーブルを用意すれば取り回しは改善します。一方で、内蔵ケーブルだけでは、バッグにモバイルバッテリーを入れたままiPhoneを操作することが多いため使いにくさを感じました。

5,000mAhで足りる人には使いやすい

今回の実使用で良かった点は、充電速度・薄さ・軽さ・デザインです。特に薄さと携帯性は実際に使って体感できるメリットでした。

一方、内蔵ケーブルは短く、バッグにモバイルバッテリーを入れたままiPhoneを操作する使い方では不便に感じました。別売りの長いケーブルを用意すれば補えますが、追加購入が必要になります。

そして、気になった点は容量です。公称容量は5,000mAhで、今回の検証ではiPhone15 Proを2%から100%まで満充電することはできませんでした。複数回の充電や複数機器への充電が多い場合、容量が不足する可能性があります。

筆者はiPhone以外にIQOSやPCなどUSB-C機器を使うため、個人的にはもう少し容量が欲しい場面もありそうだと感じました。ただし、PCへの充電性能は今回検証していないため、この点は未確認です。

向いていそうな人

薄型・軽量を重視する人、外出先でiPhoneをほぼ1回分充電できれば十分な人、荷物をコンパクトにしたい人、シンプルなデザインを好む人には使いやすいでしょう。

向きにくい人

iPhoneを複数回充電したい人、容量を最優先する人、複数機器を頻繁に充電する人には、別の選択肢も検討する価値があります。

今回実際に使ってみて、SOLIDZは容量よりも薄さ・携帯性・充電速度を重視したい人に向く製品だと感じました。内蔵ケーブルの短さは気になったものの、容量よりも薄さと携帯性を優先する人なら、選択肢に入れやすいモバイルバッテリーです。

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