
iPhone18 Proに載るA20 Proの中身が、Appleの公式ページで確定しました。6コアCPU、7コアGPU、デュアル16コアのNeural Engine、そして50%増えたメモリ帯域。iPhone Maniaは6月末から10本以上の記事でA20 Proの噂を追ってきましたが、何が当たり、何が確認できなかったのかを整理します。
先に結論を言うと、5つの予想が当たり、1つは公式に書かれていませんでした。
Appleが公式に明かしたA20 Proの中身
製品ページと技術仕様に書かれているのは次のとおりです。
| 項目 | A20 Pro | iPhone17 Pro(A19 Pro)との差 |
|---|---|---|
| CPU | 6コア | 最大20%高速 |
| GPU | 7コア(Neural Accelerators搭載) | 最大40%高速 |
| Neural Engine | デュアル16コア | 演算能力2倍 |
| メモリ帯域幅 | 50%増 | — |
| チップの組み方 | シリコンダイとメモリを並べて配置 | Mシリーズ由来 |
| 冷却 | ベイパーチャンバーの表面積3倍 | — |
Appleは「iPhone史上最もパワフルで電力効率に優れた設計のチップ」と説明しています。単に速いだけでなく、AI処理と熱設計を軸に組み直されたのが今回の特徴です。
6月末からの予想と突き合わせる
当サイトが報じてきた噂を、発表内容と並べます。
| 報じた日 | 予想の内容 | 発表では |
|---|---|---|
| 6月28日 | メモリをチップの横に並べる構造(WMCM) | ◯ 「並べて配置」と公式が説明 |
| 7月5日 | メモリバスを64→96ビットに拡張し、帯域を1.5倍に | ◯ 「50%高いメモリ帯域幅」 |
| 7月29日 | TSMCの2nmプロセスで量産 | △ 公式ページに製造プロセスの記載なし |
| 9月3日 | 7コアGPU、CPUは6コア構成を継続 | ◯ 7コアGPU・6コアCPU |
| 9月7日 | M6と同じ方向でAI性能を大幅強化 | ◯ Neural Engineの演算能力2倍 |
5勝1分けです。分けにしたのは2nmで、外れたのではなくAppleが公式ページで製造プロセスに触れていないため、確認のしようがありません。
いちばん驚いたのは「メモリ帯域50%増」の一致
7月5日の記事で、メモリバス幅が64ビットから96ビットに広がり、帯域が102GB/sに達するという予想をお伝えしました。64ビットから96ビットはちょうど1.5倍です。
Appleの公式ページには「50%高いメモリ帯域幅」とあります。1.5倍。2か月前にX(旧Twitter)に投稿された数字が、そのまま当たりました。
メモリ帯域は、チップとメモリの間で1秒に運べるデータの量です。AIの処理は大量のデータを読み書きするので、ここが広いほどSiri AIのような機能が速く動きます。Appleが「Apple Intelligenceがスピードアップします」と書いているのは、この数字を指しています。
96ビットという構成そのものは、公式ページには書かれていません。分解レポートを待つことになります。
7コアGPUは発表の1週間前に浮上した
7コアGPUの噂が出たのは9月3日でした。A19 Proの6コアから1コア増える、という内容です。
結果は7コアで的中。同じ記事にあった「CPUは高性能2コア+高効率4コアの6コア構成を継続」も、公式の「6コアCPU」と合っています。
注目したいのは伸び幅です。コアが6から7に増えただけなら単純計算で17%増ですが、AppleはiPhone17 Pro比で最大40%高速としています。つまりコア1つあたりの性能も上がっていることになります。Appleは「Neural Acceleratorsを搭載した7コアGPU」と説明しており、コア数以外の変更も含まれています。
2nmだけは公式に書かれていない
7月29日にTSMCの2nmプロセスで量産が順調と報じて以来、A20 Proは2nmとして扱ってきました。9月3日と7日の記事でも、その前提で書いています。
Appleは製品ページでも技術仕様でも、製造プロセスに触れていません。報道が外れたわけではありませんが、公式の裏付けがない項目として残ります。
なお、当サイトは8月29日にApple初の2nmチップはA20 ProではなくM6になったとお伝えしています。2nmだとしても、A20 ProはAppleにとって2番目です。「業界初」ではありません。
冷却の話と合わせて読むと見えてくること
予想が当たった5項目のうち、メモリの配置と冷却については昨日の記事で詳しくお伝えしました。Appleが強調していたのは「速くなった」より「速いままでいられる」ことです。
今回のA20 Proの数字を見ても、CPUの伸びは20%と控えめで、GPUとNeural Engineとメモリ帯域に振っていることが分かります。日常の操作を速くするより、AI処理と重いグラフィックスを長く回すための設計です。
実際の速さはベンチマークスコアが確認されており、CPUは約20%、GPUは約30%向上しています。Appleが示した「GPU最大40%」との差は、測り方や実機での検証が進むにつれてはっきりしてくるでしょう。iPhone18 Proシリーズは9月12日(土)午後9時に予約開始です。発表内容の詳細はこちらにまとめています。
Source: Apple
- Original:https://iphone-mania.jp/iphone18-605649/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania編集部