アップルは9月10日(日本時間)、スマートフォンの「iPhone Duo」「iPhone 18 Pro/18 Pro Max」、スマートウォッチの「Apple Watch Series 12」「Apple Watch Ultra 4」、そして完全ワイヤレスイヤホンの「AirPods 5」という計6製品を発表。スタンダードモデルの「iPhone 18」は見送られました。
本稿では、発表された各製品のポイントについて、簡潔に整理していきます。
■「iPhone Duo(デュオ)」Apple初のフォルダブルスマートフォン
今回の目玉製品は、同社初となる横折り型のフォルダブルスマートフォン「iPhone Duo」(アイフォーン デュオ)。10月16日に予約が開始され、同月23日に発売される予定。価格は36万4800円〜(税込、以下同)のように高額です。

ディスプレイサイズは、開くと7.6インチ、折り畳むと5.4インチ。画面の縦横比率(アスペクト比)が共に1:1.4で統一されているのが、こだわりのポイントです。寸法の仕様表記は、開いた状態で幅164.6 × 高さ117.8 × 厚さ5.2mm、閉じた状態で幅84.1 × 高さ117.8 × 厚さ11.3mm。カメラ部は隆起しています。本体重量は254g。純正の保護ケースとしては、シンプルな「iPhone Duoケース」(1万4800円)や、スタンド付きの「iPhone Duo Folio」(2万4800円)が用意されています。
横折り型のフォルダブルスマートフォンには、折りたたみ時にスリムで扱いやすい“正方形比率型”と、開いたときにエンタメコンテンツに最適化する“横長比率型”とでも言うべき2パターンが存在しますが、今回のiPhone Duoは後者ですね。ちなみに、生体認証は側面のサイドボタンにTouch IDが内蔵される“iPad Air型”のスタイル。
ディスプレイについては、「ProMotionテクノロジー」(すなわちリフレッシュレート最大120Hz)や、ピーク輝度(屋外)が3000ニトに対応しているなど、上位のiPhone Proシリーズに匹敵するスペックを誇ります。また、MacやiPadの一部モデルでも採用されている「Nano-Texture」コーティングによって反射・映り込みが低減され、中央部の折り目が目立ちづらくなっていることもポイント。
一方、背面カメラについては、メイン(48MP、2倍望遠対応)+超広角(48MP)というデュアル構成で、現行のスタンダードモデル相当。前面カメラは、内外の画面ごとに12MPのカメラを搭載。特に内側のインカメラに関しては、ノッチやパンチホールではなくディスプレイ下に配置されているのがユニークです。
撮影機能としては、2枚のディスプレイを活かしたものが豊富。特に、被写体となる人が写りを確認できる「Duo Preview」や、背面カメラ撮影時に子どもの視線を惹きつけるアニメーションを表示する「キッズキュー」などは人物撮影の際に便利そう。
処理性能に関しては、最新世代のチップセットである「A20 Pro」を採用しており、「Apple Intelligence」や「Siri AI」をサポートしています。バッテリー持ちは、使用する画面によって仕様値が異なり、内側の画面でビデオ再生した場合が最大31時間、外側の画面の場合で最大44時間です。データ転送速度の速いUSB-Cポートや、MagSafeが使えることも把握しておくとよいでしょう。
■「iPhone 18 Pro/18 Pro Max」メインカメラに可変絞りを新搭載
フォルダブルではないiPhoneとしては、上位のProシリーズのみが発表されました。こちらは順当に6.3型の「iPhone 18 Pro」と、6.9型の「iPhone 18 Pro Max」という2サイズでの展開。外観の変化はほぼないマイナーアップデートですね。発売については、9月12日午後9時に予約注文が開始され、同月18日に発売予定。価格は21万9800円〜です。なお、iPhone 18 Proに関しては、従来世代でなかったストレージ2TBモデルも新たに選べるようになりました。
基本仕様については、チップセットが「A20 Pro」に刷新され、処理性能やバッテリー持ちを堅実に伸ばしたことがポイント。ビデオ再生(ストリーミング)時のバッテリー持ちについては、iPhone 18 Proが最大33時間で前世代から+3時間、iPhone 18 Pro Maxが最大40時間で前世代から+5時間、と数値を伸ばしています。
また、カメラに関しては、メイン(48MP、2倍望遠対応)+超広角(48MP)+望遠(48MP)というトリプル構成を踏襲していますが、そのうちメインカメラが“可変絞り”に対応したのがトピック。ƒ/1.48(暗所撮影)、ƒ/1.8(デフォルト)、ƒ/2.8(幅広い奥行き)、ƒ/4.0(光条撮影)のようにシーンに応じて絞り値を切り替えられるようになりました。また、シャッタースピードをカスタマイズして行う撮影や、動画撮影後にシネマティックモードを反映できる機能など、新しい撮影機能も多く追加されています。
ちなみに、撮影した写真にピクセル単位で電子署名する「Appleリファレンス画像」なる機能もユニーク。元の撮影データを証明できる生成AI時代らしい機能です。
■「Apple Watch Series 12/Ultra 4」バックグラウンド測定とAI機能を強化
Apple Watchシリーズからは、スタンダードモデルの「Apple Watch Series 12」と、アウトドアユースまでカバーする上位モデル「Apple Watch Ultra 4」の2機種が登場。予約注文はすでに始まっていて、9月18日に発売予定です。価格は7万1800円〜。
Apple Watch Series 12は、従来通り42mmまたは46mmという2サイズ展開。ケース素材は、「アルミニウム」「チタニウム」に加え、新たに「セラミック」も選べるようになりました。画面のコーティングが「Ceramic Shield 2」に強化され、前世代機より60%頑丈になったことも同機の進化点です。
一方、Apple Watch Ultra 4は、49mm・チタニウムケースのみでの展開で、外観の変更点についてはストラップバンドのバリエーション程度に留まります。
両モデルに共通する進化点は、チップセットに「S11」を搭載すること。関連して(1)バックグラウンドでの心拍数の測定頻度が強化されたこと、(2)「準備度」の表示に対応したこと、(3)「オーディオインテリジェンス」機能に対応すること、という3点が重要です。
ただし、「オーディオインテリジェンス」の一部については、英語でのベータ版提供からスタートする予定。発売時点で日本語は未対応なので、留意しておきましょう。
■ベースモデルもANC対応に「AirPods 5」
周辺機器としては、インイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン「AirPods 5」が登場しました。予約注文はすでに開始されていて、9月18日発売。価格は2万3800円〜で、ワイヤレス充電ケース付きの上位バリエーションが2万7800円です。
そもそも、前世代モデルの「AirPods 4」では、ANC(アクティブノイズキャンセリング)に非対応なモデルがベースで、上位バリエーションがANC対応というラインアップでした。上位のANC対応モデルは、「外部音取り込み」や「適応型オーディオ」(環境に応じてANCを自動制御する機能)、「会話感知」(会話時に声が聞こえやすい設定に切り替える機能)、「ライブ翻訳」にも対応していました。
一方で、AirPods 5では、ベースモデルがANC対応に進化。さらにそのANCの精度自体も前世代比で最大1.5倍に向上しています。「外部音取り込み」「適応型オーディオ」「会話感知」「ライブ翻訳」にも対応を果たしました。上位のワイヤレス充電ケース付きのバリエーションについては、軸のスワイプ操作で音量をコントロールできる機構が追加される形となりました。
つまり、既存の上位モデルである「AirPods Pro 3」との差として残っているのは、(1)カナル型ではなくANCの効果がやや劣ること、(2)心拍センサーが搭載されていないこと、の2点くらい。イヤーチップが苦手な方にとっては、かなり魅力的なアップデートです。
なお、バッテリー持ちは、標準のAirPods 5がANCを有効にした状態のイヤホン本体で最大4時間、充電ケース併用で最大20時間。上位のワイヤレス充電ケース付きモデルで、それぞれ最大5時間、最大22時間です。
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高額ではありますが、ついに登場したフォルダブルの「iPhone Duo」や、新機構の可変絞りを備えた「iPhone 18 Pro」などに、ついつい食指が動く人も少なくないのではないでしょうか。とはいえ、さすがに20万円、30万円の桁になってくると、一括購入はしんどそう。メーカーサイトでの分割購入や、端末購入補助についても気になってきますね。
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