個人がDIYで作り上げたのは、なんと「盆栽×ウイスキー」のバー。9年かけてこだわり抜いた、洗練された和洋折衷の秘密基地と、オーナーの情熱溢れる美学に迫る。
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<Part.1>
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ウイスキーを筆頭に名酒が並ぶ中、ライトアップされた盆栽が存在感を放つ。“自然・盆栽とウイスキーの融合”という独自の世界観をもつこのバーは、なんと個人がDIYで作り上げたものだ。
「和洋折衷をコンセプトに、好きなものを詰め込みました」と語るのは福岡県在住の藤本さん。空き家になっていた祖母宅をDIYし、約9年かけて現在の形が完成した。
当初はギラギラしたアメリカンなバーを作っていたが、小倉のバーで出会った“障子で洋酒を隠す”粋なデザインや、湯布院の『Bar Barolo』で盆栽の魅力に触れ、現在の和洋折衷スタイルを目指すことに。
盆栽は現在150点ほど保有し、その中の逸品をバーに飾っている。その作品を眺めながら大好きなウイスキー・アードベッグを飲むのが至福の時間だという。
「盆栽との出会いで、大人になっても愛せる重厚感を大事にしたり、“良いものを長く使う”という価値観へシフトしました」
その言葉通り、バー内にはBIRDY.のバースプーンやアンティークグラスなど細部までこだわったアイテムが揃う。そのセンスの源はどこから来るのか。
「最終的には自分の直感ですが、まずはいろいろなバーで知識を得ながら改善してきました。ホームバー作りにおいても良いアイデアが実現すると周囲の未完成さが気になり、さらに手を加える…そのプロセスを夢中で楽しみました」と、プロから得た知見やセンスを自分なりに消化し、アウトプットすることを楽しんでいるようだ。
直近も憧れのシンガポールのバー『ATLAS』訪問や、マレーシアでの世界盆栽大会視察を予定しているそう。趣味を通じてセンスを磨き、自分自身を成長させる糧とする姿は、まさに最強の趣味人といえるだろう。
藤本恭平さん
北九州在住。京都のオーセンティックバーで初めてウイスキーを飲んだことをきっかけに、バーの“空間”に興味を持ち、自身でホームバーを制作。バー以外にも盆栽、登山など多くの趣味をもつ。インスタグラムは@Kyoro_designで発信中。
■自慢の盆栽「真柏」は長年かけて大きく成長
ホームバーの裏庭で150点保有している中で、今一番のお気に入りである「真柏」。2~3年に1回、春先に植え替えをし、そこで大きく手を加えている。「上部にちらつく天ジンが洒落感を演出し、サバ幹が古さを象徴した作品です」
■ズラリと並ぶお気に入りのグラスたち
アンティークグラスは、骨董品店や北九州・門司港のフリーマーケットで掘り出し物と出会うことも。「特にBaccaratのエンパイアロックグラスがお気に入りです。ショットグラスは旅先で見つけたら必ず買います」
■100を超えるウイスキーはプレミアものも
「22歳の頃、初めてバーで山崎を飲んだときは飲み方すらわからなかったんです」と話すが、現在では壁一面にウイスキーが並ぶほどのウイスキー通に。特に好きなのはスコッチウイスキーのアードベッグとグレンドロナック。
■ホームバーに欠かせない、「BIRDY.」のバースプーンとシガー
バースプーンはステアする際に指触りがよく、反対側に水切りがついているのがお気に入り。ジガ―カップはサイズ感がちょうどいい。
■盆栽道具のひとつ「昌国の九霞式針金切」
木の幹や枝を傷つけずに針金を切り外すための特殊な刃先を持つ盆栽用道具。耐久性の高さもポイント。
▼盆栽と同じくらい大好きな登山
絶景をスパイスに味わう山頂の登山飯が好きで、定期的に登山も楽しむ。お気に入りの山は、表情豊かな『くじゅう連山』。芽吹く春と色づく秋のシーズンには他の趣味が手薄になるほど。
※2026年9月4日発売「GoodsPress」10月号24-25ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/GoodsPress編集部>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/746911/
- Source:GoodsPress Web
- Author:GoodsPress Web