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スティーブ・ジョブズ氏没後15年、今もAppleを導く〜新旧CEOが綴った想い

Apple共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏が亡くなってから、現地時間10月5日(日本では10月6日)で15年を迎えました。前最高経営責任者(CEO)のティム・クック氏と、9月にCEOへ就任したジョン・ターナス氏は、それぞれXにジョブズ氏への想いを投稿しています。2人の言葉からは、15年の歳月が流れAppleのトップが代替わりした今も、ジョブズ氏の精神が受け継がれていることが伝わってきます。

スティーブ・ジョブズ氏没後15年、新旧CEOが追悼

Appleを共同創業し、MacやiPod、iPhoneなど数々の製品を世に送り出したスティーブ・ジョブズ氏は、2011年10月5日に56歳の若さで亡くなりました。

それから15年となる2026年10月5日、現在AppleのCEOを務めるジョン・ターナス氏と、前CEOで現在はエグゼクティブ・チェアマンを務めるティム・クック氏が、それぞれXに追悼のメッセージを投稿しました。

ターナス氏は、ジョブズ氏から教わったものについて、次のように綴っています。

スティーブが私たちに教えてくれた、あらゆる細部、あらゆる体験、そして一人ひとりを大切にする姿勢は、今でも私たちの仕事を導いています。いつまでも感謝しています

ターナス氏が挙げたのは、「細部」「体験」「一人ひとり」という3つでした。

2001年にAppleのプロダクトデザインチームに加わったターナス氏は、ジョブズ氏が率いていたAppleで約10年間を過ごしています。

ジョブズ氏の姿を後世の逸話として知るのではなく、同じ会社で働いた人物が、CEOとなった今も「私たちの仕事を導いている」と語っていることに、15年という時間の重みを感じます。

「世界を変え、私の人生も永遠に変えた」

一方、2011年にジョブズ氏からCEOを引き継ぎ、15年間にわたってAppleを率いたクック氏のメッセージは、より個人的な想いが伝わる内容です。

世界に足跡を残す人もいれば、世界そのものを変えてしまう人もいます。スティーブは世界を変え、その過程で多くの人の人生も変えました。私の人生も永遠に変えました。彼が生み出したものすべて、そして彼に刺激を受けたすべての人の中に、その精神は今も生き続けています

「私の人生も永遠に変えた」。

ジョブズ氏の後を継ぎ、15年間にわたってCEOを務めたクック氏の言葉だけに、重みがあります。

同じ日に寄せられた2人の言葉は、ジョブズ氏を少し違った角度から見つめています。

クック氏が語ったのは、ジョブズ氏が世界や人々の人生に残したもの。一方、ターナス氏が語ったのは、「今も私たちの仕事を導いている」という、現在のAppleに残されたものです。

ジョブズ氏からクック氏へ、そしてターナス氏へ

2011年8月、ジョブズ氏はAppleのCEOを退任し、クック氏にその座を託しました。その約1カ月半後、ジョブズ氏は亡くなりました。

そして15年後の2026年9月1日、今度はクック氏からターナス氏へAppleのCEOが引き継がれています。

クック氏はCEO交代を前に、ターナス氏を「この役職にぴったりの人物」と評し、後継者への厚い信頼を示していました。

15年前、ジョブズ氏の後を継いだクック氏。そして今年、そのクック氏の後を継いだターナス氏。

Appleのトップは二度代わりました。

それでも、Appleの舵取りを担うターナス氏が選んだのは「今も私たちの仕事を導いている」という言葉でした。

スティーブ・ジョブズ・シアターでクック氏の目に光った涙

クック氏がジョブズ氏への想いを語るのは、今回が初めてではありません。

2017年9月、Apple Parkに完成したスティーブ・ジョブズ・シアターで初めて開催されたスペシャルイベントは、ジョブズ氏本人の声から始まりました。

大型スクリーンにジョブズ氏の写真が映し出される中、その思い出を語ったクック氏の目には涙が光っているようでした。

iPhone Maniaでは当時の様子とともに、その数週間後のジョブズ氏の命日にクック氏が寄せた追悼メッセージもお伝えしています。

クック氏はこの年、ジョブズ氏について「今も私たちと共にあり、今も私たちに閃きをくれる」と記していました。

それから4年後、没後10年となった2021年には、Appleの従業員に向けたメッセージで「今でも彼のことを考えない日はありません」と語っています。

そして2026年、CEOを退いたクック氏が選んだ言葉は、「彼の精神は今も生き続けています」でした。

立場も、Appleを取り巻く環境も大きく変わりました。それでもクック氏は一貫して、ジョブズ氏を「過去の人」としてではなく、今もAppleとともにある存在として語り続けています。

15年経っても、Appleを導き続けるもの

ジョブズ氏が亡くなってから15年。

その間にAppleは大きく変わりました。Apple WatchやAirPods、Apple Vision Proといった新しい製品カテゴリーが生まれ、MacはAppleシリコンへ移行。そして2026年には、Appleを率いるCEOもターナス氏へと代わりました。

ジョブズ氏がステージ上で新しいiPhoneを披露する姿を、リアルタイムでは知らない世代も増えています。

それでも、新CEOとなったターナス氏は、「細部」「体験」「一人ひとり」を大切にする姿勢が、現在のAppleの仕事にも受け継がれていると語りました。

ジョブズ氏がAppleに残したものは、MacやiPhoneといった製品だけではなかったのでしょう。

Appleの舵取り役がクック氏からターナス氏へと引き継がれた今、その精神がこれからどんな製品や体験となって姿を現すのか。

ジョブズ氏がこの世を去って15年。

Appleの次の15年は、すでに始まっています。

Photo: Tim Cook/X, Apple Events Podcast

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