高機能なバッグって、使いこなせてますか? 私の場合、ポケットの中にオーガナイザーがずらりと並んでいても、モノの定位置ってなかなか決めきれないんですよね。撮影や取材の現場ではバタバタと片付けることが多く、定位置に戻す余裕なんてありません。とりあえず入るところに放り込んでそのまま次の現場へ行っての繰り返しで、キレイにしまえるのは最初か気が向いたときだけ。結局、中身はポーチで管理しているわけです。ズボラなだけなんですけどね。
だったら機能はミニマムでデザインはシンプルなバッグのほうが、飽きずに長く使い続けられるのでは? ということで気になったのがSIERRA DESIGNS(シエラデザインズ)の「BLACK LINE(ブラックライン)」。

シエラデザインズは、1965年にアメリカ・カリフォルニア州で誕生したアウトドアブランド。横糸にコットン約60%、縦糸にナイロン約40%で織り上げた“60/40クロス”のマウンテンパーカーが銘品として知られ、60年の歴史に裏打ちされたクラシックなデザインで幅広い世代から支持されています。古着で買った“ロクヨン”パーカーは、買って5年位経つけど(多分モノ自体はもっと古い)未だに現役。耐久性もさることながら飽きのこないデザインなのもいいんですよ。
話がそれましたが、「BLACK LINE」は、そんなシエラデザインズの定番バッグ6型をオールブラックで仕上げたシリーズ。“ロクヨン”ではありませんが、キャンバスのようなほどよい存在感があり、耐久性にも優れた500DのCORDURA(コーデュラ)ナイロンを素材に使用。シエラデザインらしいタフさは抜かりありません。
■ロゴネームまで黒。クラシカルなロゴがいつもと違う雰囲気に
このシリーズでまずグッとくるのが、黒の徹底ぶり。ボディはもちろん、ロゴネームやパーツまでブラックで統一しています。
ブランドを象徴するクラシカルなロゴまで黒にしたことで、アウトドアバッグらしい親しみやすさはそのままに、ぐっと都会的な表情に。いつものシエラデザインズとはちょっと雰囲気が違って、これがかなりかっこいいんです。
それにオールブラックなら、年代もシーンも合わせる服もその時々のトレンドも選びません。シンプルなバッグを長く使い続けたい身にとっては、いちばん頼れる色だと思います。
■13インチPCが入る26Lのデイパックは取材で1日外を回る日に
まずはバックパックの「BLACK BIG HALF DOME DAYPACK(ブラック ビッグ ハーフ ドーム デイパック)」(1万4300円)。容量は26Lで、サイズは高さ48×幅33×奥行16cm。13インチ程度のPCが入るパッド入りのPCスリーブを備え、その中にはサブスリーブが2つ。フロントポケットに加えて、両サイドにはボトルポケットがあります。
個人的に使うなら、取材で1日外を回る日でしょうか。PCとカメラ、資料を入れても26Lなら収まりそうですし、両サイドのボトルポケットに飲み物と折りたたみ傘を差しておけば、移動中にいちいちメイン収納を開けずに済みそうです。
■B4が入るワイドショルダーは撮影の日の機材バッグに
「BLACK WIDE SHOULDER BAG(ブラック ワイド ショルダー バッグ)」(7480円)は、容量16Lで高さ34×幅51×奥行15cm。B4サイズが入る横長の形で、左右どちらからでも開け閉めできるダブルジップ仕様です。内側には縦長のスリーブポケットが3つ、キーフック付きのジッパーポケットも備えています。
撮影の日に持ち出したくなるのがこれ。予備のバッテリーやケーブルをまとめたポーチも、横幅51cmあれば撤収のときにそのまま放り込めるはず。ダブルジップなので、体のどちら側に回していても手前のジップから開けられるのもうれしいところです。
■A4サイズのショルダーは打ち合わせだけの身軽な日に
ひと回り小さい「BLACK SHOULDER BAG(ブラック ショルダー バッグ)」(6380円)は、容量10Lで高さ29×幅41×奥行13cm。A4サイズが入り、ダブルジップと3つのスリーブポケット、キーフック付きジッパーポケットという作りはワイドショルダーと共通です。
出番がありそうなのは、PCを持たずに打ち合わせへ行く日。資料とタブレット、ガジェットのポーチくらいだと16Lでは持て余しそうですが、10Lなら荷物に見合ったサイズで身軽に動けるのでは。
■5Lのハーフムーンはキャンプ場でサイトを離れるときに
「BLACK HALF MOON BAG(ブラック ハーフ ムーン バッグ)」(6380円)は、半月をイメージした丸みのあるフォルムのバッグ。容量は5Lで、高さ21×幅40×奥行12cmです。コンパクトながら、中にはメッシュのジッパーポケットと3分割のスリーブ、フロントにはキーフック付きのサブジッパーポケットがあります。
アウトドア担当としては、キャンプ場で使ってみたいサイズ感。炊事場や売店へ行くときにスマホと財布、クルマのキーだけを持ち出すのにちょうどよく、キーフックに鍵を掛けておけばなくす心配も減らせるかもしれません。真っ黒なので、そのまま街へ出てもアウトドア感が出すぎないのもいいところです。あとはシンプルに普段使い。マジでちょうど良いサイズ感。
■15Lのクラシックトートは週末の買い物に
「BLACK CLASSIC TOTE BAG(ブラック クラシック トート バッグ)」(9900円)は、容量15Lで高さ36×幅35×奥行14cm。ハンドルは手持ちと肩掛けのどちらにも使える長さで、ボトルポケットは内側と外側の両方に。ハンドルの根元には大型のジッパーポケットも付いています。
使うなら普段の仕事用か、週末の買い物でしょうか。口の開いたトートなら買ったモノをどんどん入れられますし、財布や鍵を根元のジッパーポケットに入れておけば、荷物に埋もれて探し回ることも減りそうです。
■20Lのジップトートは1泊の旅行・出張に
もうひとつのトート「BLACK CLASSIC ZIP TOTE BAG(ブラック クラシック ジップ トート バッグ)」(1万1000円)は、容量20Lで高さ35×幅36×奥行14cm。メイン収納の口にジッパーを備え、内外のポケットは「BLACK CLASSIC TOTE BAG」と同様に充実しています。
こちらは1泊程度の旅行・出張に良さそう。容量はクラシックトートより5L大きい20Lなので、1泊分の着替えと洗面ポーチくらいは余裕で収まりそうです。わざわざボストンバッグを出すほどでもない1泊なら、このくらいの身軽さがちょうどいい気がします。
ポケットの数で選ぶバッグではないけれど、6型とも使う場面がすぐに思い浮かぶほど基本に忠実な設計思想を感じられ本シリーズ。それに「BLACK CLASSIC TOTE BAG」のスナップボタンは、銘品「ORIGINAL MOUNTAIN PARKA(オリジナル マウンテン パーカー)」のディテールを取り入れたロゴ入り。全身真っ黒でも、シエラデザインズらしさがちゃんと残っているあたりがにくいんですよね。
<文/山口健壱>
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